◎忠治玉村宿へ移送
木崎宿から一時また伊勢崎に移された忠治の身柄は、
九月二十八日に玉村宿に移された。同地の「三右衛門日記」に、
嘉永三年(九月)二十八日、大フリ、御用宿詰、
同日組合村々へ我等ノ添印ニテ囚人預ケ仰セ付ケラレノ廻文ヲ差出ス、
囚人二人 忠次郎 戌四拾二才 福島村 長 七
おまち 紅左衛門
宿 河屋喜蔵
宿 松 屋
宿 五 兵 衛
宿 石原屋円蔵
南玉村 五 平 衛
宿 石原屋円蔵
同 壱人
囚人 国定村百姓八五郎事
清五郎 年四十二才
右ノ者、御用宿詰メ
玉村宿には十六・七日居たようで、中風もよほど快復したらしいが、
つづく