日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

メタセコイアの実

2024-02-19 07:00:00 | 植物

小さな公園にはメタセコイアの木があります。

秋には紅葉がとってもきれいだったのですが、既にその面影もなく、枯れ枝だけとなっています。

その枝先にはまだ落ちずに残っている小さな丸い実がポチポチとついていました。

 

紅葉が終わって落葉し始めた頃、実も一緒に落ちていて、その時の実は丸い形でした。

でも、今落ちている実は鱗片が開いて、マツボックリのような形になっています。

時が過ぎて乾燥してしまったのでしょう。

木についたままの実を見ても、乾燥したままの形でぶら下がっているようです。

落ちていたメタセコイアの実です。

この鱗片の中に白っぽいタネが入っていたのですが、既にタネは抜けてしまっているようです。

 

 メタセコイアのこと 

別名はアケボノスギ(曙杉)ともいいます。

すくっと立った端正な樹形と季節ごとの葉の色がとってもきれいなため、人気があって街路樹にもよく使われています。

メタセコイアは今でこそあちこちで見られますが、この木は『セコイア』という木の化石の中から日本の植物学者が発見した未知の植物だったそうです。

それでメタセコイアと命名、これは『絶滅した後になって発見された杉』という意味のようです。

そのため『生きた化石』といわれていたのですが、何とその後になってこの木は中国で現存していることが分かってしまったのです。

既に絶滅したと思っていたのに・・・

 


 

学名:Metasequoia、glyptostroboides

英名:Dawn Redwood

別名:曙杉(アケボノスギ)、ヌマスギモドキ、ミズスギ

科名・属名:スギ科(ヒノキ科) メタセコイア属

原産地:中国

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ユリノキの実

2024-02-17 07:00:00 | 植物

花のような形をした実がたくさんついている大きな木は何の木でしょうか?

大きな公園にはさまざまな種類の樹木が植えられています。

その中にたった1本だけある大きな「ユリノキ」です。

樹木類は葉っぱが繁っている時にはその形ですぐに名前が判別できるのですが、こうして幹と枝だけになると見分けるのが難しいですね。

でも、葉っぱが落ちてもユリノキにはこの特徴的な実がついているのですぐにわかります。

この実は『集合果』といって、一つの花の中の多数の雌しべが成熟してできる果実です。

その果実が花弁のように寄り集まっているのです。

落ちていた実です。

花のように見えますね。

花びらが落ちるように実が剥がれ、1枚1枚の実には根元にタネがあって、風で遠くに飛んでいくように翼がついています。

それで、ユリノキの果実は『翼果』とも呼ばれています。

 

ユリノキは5~6月ごろに花が咲きます。

その花がチューリップに似ることから、別名チューリップツリーとも呼ばれていますが、冬にできる実もチューリップのような形になっていますね。

 


 

学名:Liriodendron tulipfera 

英名:Tulip tree

別名:ハンテンボク、イエローポプラ、ヤッコダコノキ

科名・属名:モクレン科 ユリノキ属

原産地:北米東部

 

コメント (4)
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キルタンサス・マッケニー

2024-02-15 07:00:00 | 植物

「キルタンサス・マッケニー」の花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白、複色など数多くあると聞いていたのですが、いつも見るのは同じ花色ばかりでした。

パステル調の色の花が、すべて同じ方向に顔を向けて咲いているのはあちこちで見ているのですが、他の色はなかなか見つかりませんでした。

花の少ない冬から春に咲くので目立ちます。

そして、細長くて筒状の花はぎっしりと詰まっていて、それがすべて同じ方向を向いて咲いているのですから、面白い咲き方です。

このキルタンサス、今年も同じ色しか見られないのかと思っていたのですが、探してみるものですね。

ありました、見つけました。

それも2種類です。

 

ピンクのキルタンサスです。

パステル調のいつも見る花とは違って明らかにピンク色でした。

 

もう1種類も見つけました。

オレンジ色のキルタンサスです。

色は違っていても、咲き方は一緒です。

 

 キルタンサス・マッケニー 

キルタンサスは南アフリカに45~50種が自生する球根植物。

種によって形態や性質が大きく異なり、変化に富んでいます。

キルタンサス・マッケニーは数あるキルタンサスの中で最も代表的な品種です。

単にキルタンサスといえば、このキルタンサス・マッケニーのことを指します。

細長い筒状でやや湾曲したラッパ状の花が、冬の間次々と咲き続けるので、冬の花壇の彩りとして重宝します。

花色は赤、オレンジ、黄、ピンク、白があります。(趣味の園芸より)

 


 

学名:Cyrtanthus

英名:Fire lily

別名:笛吹水仙(フエフキスイセン)、角笛草(ツノブエソウ)

科名・属名:ヒガンバナ科 キルタンサス属

原産地:南アフリカ

 

 

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セイヨウサクラソウ(西洋桜草)

2024-02-13 07:00:00 | 植物

あちこちのお宅でプランターの中で咲いているのは「セイヨウサクラソウ(西洋桜草)」です。

セイヨウサクラソウは日本原産のサクラソウとは違って、ヨーロッパやアジアに自生するサクラソウを品種改良した園芸種の総称のようです。

それじゃ、日本原産のサクラソウはどのような花なのでしょうか?

 

サクラソウ(日本原産)とセイヨウサクラソウは、どちらもサクラソウ科サクラソウ属に属する花で、その違いは・・・

 

 セイヨウサクラソウはプリムラ・マラコイデスという名前で、一般的には単に『プリムラ』と呼ばれています。

花はピンクや紫、白などの花色が豊富で、日本では一年草として扱われています。

原産地は中国です。

 

 ニホンサクラソウ

日本のサクラソウで、学名は『Primula(プリムラ)』です。

セイヨウサクラソウとは花は似ていますが、葉の形が違っています。

根で越冬し、春に咲くので宿根草です。

開花時期は4~5月ごろで、花色はピンク、紅、紫、白などがあります。

[ニホンサクラソウ・2023年4月撮影]

 

両方のサクラソウの違いは、葉と一年草か宿根草かの違いのようですが、花を見るとニホンサクラソウの方が1つ1つの花が大きくて、やっぱり和風の感があるような・・・

そして、ニホンサクラソウはどちらかというと、クリンソウに似ているような気がします。

 


 

セイヨウサクラソウとはちょっと違った花も咲いていました。

鉢に植えられていたものです。

これは「ウンナンサクラソウ(雲南桜草)」

葉の形が独特です。

サクラソウ科の多年草で、学名はPrimula filchnerae(プリムラ・フィルクネラエ)。

名前の通り、中国原産のようです。

 


「セイヨウサクラソウ(プリムラ・マラコイデス)」

学名:Primula malacoides

英名:Fairy primrose

別名:オトメザクラ・ケショウザクラ

科名・属名:サクラソウ科 サクラソウ属

原産地:中国

 

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イベリス・マーメイドラベンダー

2024-02-11 07:00:00 | 植物

イベリスは冬の寒さにも結構強い花らしく、この寒い中でもあちこちで咲いているのを見かけます。

咲いているのは白い花が多いので、イベリスって白い花しかないのだとばかり思っていました。

ところが、珍しい紫色のイベリスを見つけてしまったのです。

たった1鉢ですが、ウォーキングコース途中のお宅の庭先にありました。

紫色の小さな花、一見して何の花だろう? と思い、近づいてみたら鉢の脇にプレートが挿してありました。

「イベリス・マーメイドラベンダー」という花でした。

でも、全体の花のつきかたがどう見ても、イベリスとは違っているようなのです。

プレートの写真のように、イベリスって外側の2枚の花弁が大きな花が集まって、こんもりと丸くなっているのが特徴なのです。

でも、この鉢の花は、何となくバラバラという感じでした。

花が咲き終わった枝もチラホラと見えたので、きっともう花が終わりかけていたからなのかもしれません。

 


 

学名:lberis

別名:キャンディタフト、マガリバナ(屈曲花)、トキワナズナ、トキワマガリバナ

科名・属名:アブラナ科 マガリバナ属(イベリス属)

原産国:地中海沿岸

 

 

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