花のような形をした実がたくさんついている大きな木は何の木でしょうか?
大きな公園にはさまざまな種類の樹木が植えられています。
その中にたった1本だけある大きな「ユリノキ」です。
樹木類は葉っぱが繁っている時にはその形ですぐに名前が判別できるのですが、こうして幹と枝だけになると見分けるのが難しいですね。
でも、葉っぱが落ちてもユリノキにはこの特徴的な実がついているのですぐにわかります。
この実は『集合果』といって、一つの花の中の多数の雌しべが成熟してできる果実です。
その果実が花弁のように寄り集まっているのです。
落ちていた実です。
花のように見えますね。
花びらが落ちるように実が剥がれ、1枚1枚の実には根元にタネがあって、風で遠くに飛んでいくように翼がついています。
それで、ユリノキの果実は『翼果』とも呼ばれています。
ユリノキは5~6月ごろに花が咲きます。
その花がチューリップに似ることから、別名チューリップツリーとも呼ばれていますが、冬にできる実もチューリップのような形になっていますね。
学名:Liriodendron tulipfera
英名:Tulip tree
別名:ハンテンボク、イエローポプラ、ヤッコダコノキ
科名・属名:モクレン科 ユリノキ属
原産地:北米東部