日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

パクチー(コリアンダー)

2023-06-07 07:00:00 | 植物

ウォーキング中、空き地で群生していた白い花を見つけました。

近寄ってみると『オルレア』にそっくりな花。

でも葉っぱが違っていました。

触ってみたら何と、変な臭いがしたのです。

これは「パクチー」に違いない。

パクチーは「カメムシの臭い」がすると言われていますよね。

真っ白なオルレアの花に比べるとちょっとくすんだ色の花。

それにしてもこの葉っぱがパクチーじゃないのはなぜ、と思い群生の中をかき分けてみたら1株には数種類の形をした葉っぱが付いていました。

 

株の上の方の葉

 

株の下の方にあった葉

 

根元近くにあった葉

この葉っぱを見たら正にパクチー。

 

 どうして葉っぱが数種類あるのかをあちこちのサイトで調べた結果・・・

① 成長すると葉っぱが広がる(料理などに使用するパクチーの葉)

② 成長途中では細い葉っぱ

③ 花が咲く時期にはすべての栄養分を花に注いでしまうため、葉っぱは極細になる

ということでした。

 

 「パクチー」と「コリアンダー」はどう違うの・・・

これは、全く同じ植物を別の言語で呼んだもの。

パクチーはタイ語、コリアンダーは英語。

でも、日本では葉を生のまま野菜として使用する場合は「パクチー」、タネや葉を乾燥させてパウダー状にしたものを「コリアンダー」と呼ぶことが多いようです。

 


 

学名:Coriandrum sativum

英名:Coriander

別名:香菜(中国名)、コエンドロ(和名)

科名・属名:セリ科 コエンドロ属

原産地:地中海沿岸

 


似てますね。

 

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チェリーセージ

2023-06-05 07:00:00 | 植物

ウォーキングしているとあちこちで「チェリーセージ」を見かけます。

花が赤だけのもの、白だけのもの、紅白のものとさまざまです。

花を見ればすぐにサルビアの仲間だとわかりますね。

サルビアの仲間の多くは「○○セージ」という名前になっているので、今までずっとこの花の名前はチェリーセージだとばかり思っていました。

ところがこれは正式な名前ではなかったようなのです。

「チェリーセージ」はサルビア・ミクロフィラサルビア・グレッギー、この2種類を交配したサルビア・ヤメンシスなどの総称のことなのですって(゚ロ゚)

 

ウォーキング中に見つけたチェリーセージが本当に種類が違うのかどうか確認してみました。

大元の「サルビア・ミクロフィラ」と「サルビア・グレッギー」の2種類を判別する一番手っ取り早い方法として、花を縦に裂いた時、ミクロフィラは花の基部に一対の突起物があり、グレッギーの花には突起物は無いようなのです。

でも、この方法では花が小さいし、裂いても更に突起物が小さいので、ちょっと難しくて判別できませんでした。

そこで別の方法を探してみました。

その結果、葉に注目することで判別できる方法がありました。

ミクロフィラは葉にしわが多く、わずかに毛があり、縁が鋸葉で先端が少し尖っている。

グレッギーは葉がすべすべ、無毛、縁はなめらかで全体が楕円形。

 

撮った画像を並べてみました。

葉の様子から多分、これは「サルビア・グレッギー」だと思いますが、判別は難しいので、違っていたらゴメンナサイ🙏

 

「サルビア・ミクロフィラ」です。

サルビア・ミクロフィラには赤だけのもの、白だけのもの、紅白のものなどがあります。

この中で赤白の2色がミックスして咲く、いわゆる「源平咲き」と言われる咲き方のものは「ホットリップス」と名付けられています。

面白いことにこの品種は気温の変化によって色が変わるようです。

気温が高いと赤が多く、低いと白が多くなるようです。

 


 

学名:Salvia microphylla、Salvia greggii、Salvia jamensis

英名:Cherry sage、Baby sage

科名・属名:シソ科 アキギリ属

原産地:北アメリカ南部一帯、メキシコ

 

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クサノオウ(草の王・瘡の王)

2023-06-03 07:00:00 | 植物

4月の終わり頃からずっと黄色い花を次々と咲かせていた「クサノオウ」です。

 

1ヶ月後には3~4cmで棒状のさやがたくさんできていました。

 

クサノオウはちょっと変わった子孫の残し方をします。

さやの中にのタネは熟すと黒くなり、そこに『エライオソーム』という白い脂肪の塊が付きます。

この「エライオソーム」はアリの大好物です。

さやが弾けてこぼれたタネをアリが巣に運ぶのです。

その結果、今ある場所とは別の場所でクサノオウが新しく芽を出し、増えていきます。

 

茎や葉をちぎると悪臭のある黄色の有毒な汁が出ます。

この汁は皮膚に触れると炎症を起こすらしいのですが、それも見方を変えれば薬となり、逆に皮膚病薬としても古くから知られているようです。

「毒と薬は紙一重」と言われている、そのままですね。

クサノオウ=『草の王』、『瘡(くさ)の王』、『草の黄』などと漢字が当てられています。

瘡は皮膚病のこと、黄は黄色い汁のことのようです。

 


 

学名:Chelidonium majus  L. var. asiaticum

英名:Greater celandine、Swallow wort

別名:タムシクサ、イボクサ、チドメクサ

科名・属名:ケシ科 クサノオウ属

原産地:日本、東アジア

 

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ジギタリス

2023-06-01 07:00:00 | 植物

小さな公園に「ジギタリス」が咲いていました。

ジギタリスは背が高く、見映えも良いので洋風の庭などでは好まれてよく利用されています。

まとめて植えられていると豪華で立派、存在感抜群なのだけど、ちょっと近寄りがたいような感じがします。

ベル状の花の内側の斑点模様がちょっとグロテスクに見えるのでそう思うのかもしれません。

この斑点は園芸用語で『ブロッチ』と言うのだそうです。

ブロッチは花などに現れる丸形や楕円形などの模様のことを指す言葉ということで、パンジーやポピー、ガザニアなどにもありますね。

人によってはブロッチが味があって好きという人もいるようですけれど、私はどうも苦手です。

同じように考えている人もいるのか、最近のジギタリスはブロッチがない品種も出てきているようです。

まだ見たことはありませんが・・・

 


 

学名:Digitalis

英名:Foxglove

和名:キツネノテブクロ

科名・属名:ゴマノハグサ科 ジギタリス属

原産地:ヨーロッパ、西アジア、北東アフリカ

 


ジギタリスの株全体には毒があります。

「ジゴキシン」や「ジギトキシン」という成分で、口に入れると嘔吐や下痢、めまいや頭痛などの症状が出るそうです。

 

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