日々是好日

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トキワツユクサ(常盤露草)

2023-06-11 07:00:00 | 植物

林の中のちょっと薄暗くなったところに「トキワツユクサ(常盤露草)」の群落を見つけました。

姿が「ツユクサ」ににて常緑だから「トキワツユクサ(常盤露草)」という名前になったようです。

でも、よく見ると花は全く違っていました。

 

「トキワツユクサ」は白い花びらが3枚、全体に三角形のようになっています。

その中央には白い花糸がたくさんあり、先端が黄色い葯のついた6本の雄しべと1本の雌しべがあります。

花だけ見ると『ムラサキツユクサの白花』と似ていて、葉は『ツユクサ』に似ているのです。

きっと、両方を合わせたのでしょうね。

トキワツユクサは観賞用に持ち込まれたものが野生化したらしく、現在では外来種として駆除の対象となっているようなのです。

他の外来種と同じように、あまりにも繁殖力が強くて、在来種を脅かしてしまって生態系が変わってしまうから、駆除しなければならないようです。

 


 

 トキワツユクサを大きく分けると3種類に分かれます。

最初に頭に入れておかなくてはならないのが、トキワツユクサの別名が『ノハカタカラクサ(野博多唐草)』ということです。

これは、博多唐草に似ていて野生の花という意味のようです。

そこで3種類の特徴を比べてみました。

 

① ノハカタカラクサ

この品種が原種に近いもののようです。

特徴は、茎・花柄・葉裏が赤褐色や紫色をしていて、結実します。

[葉柄が紫色]

[葉の裏が紫色]

 

② ミドリハカタカラクサ

斑入りの園芸種『シラフツユクサ』が緑葉に先祖返りしたもののようです。

茎・花柄・葉裏が緑色で、赤紫色にならなく、結実はしません。

葉の長さは5~8cmくらいで葉の縁に微細な毛が見られます。

花弁の形がやや細長く、あまり毛深くないようです。

[茎も花柄も緑色]

 

③ オオトキワツユクサ

ミドリハカタカラクサ同様に園芸種の斑が消えてしまったもので、他の品種に比べると全体に大きく、葉は長さ10cmほどあります。

また、萼や葉の縁にある毛も目で見えるほどの長さがあり、花の毛がトキワツユクサよりは多く、結実はしません。

(残念ながらまだこの品種の画像はありません)


 

3つの品種はよく似ていますね。

見比べるには、茎の色が赤褐色や紫ならノハカタカラクサ。

茎が緑ならミドリハカタカラクサ。

全体に大きくて花の毛が多いものがオオトキワツユクサ。

ということになるようです。

 


 

学名 :Tradescantia fluminensis

英名:Wandering jew

別名 :ノハカタカラクサ(野博多唐草)

原産地:南アフリカ

 

コメント
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