「ノースポール」は冬になると庭先やプランターなどで良く見かけます。
マーガレットを小さくしたような白い花です。
この花はずっと以前から冬の花壇の定番になっていますね。
寒さに強いから、冬でも花をびっしりと咲かせ、それが春までずっと長く保たれ、手もかからないことから人気があるのでしょう。
ノースポールについては興味深い話があります。
それは、今でこそノースポールという名前で知られていますが、実はこれは商品名で、『サカタノタネ』が作り出した花なのです。
だから「ノースポール」というのは英名でも品種名でもないのです。
原種のレウカンセマム・パルドスム種 (Leucanthemum paludosum)を品種改良したのが「ノースポール」だということなのです。
名前の由来は、満開時には真っ白な花で株全体が覆われ、その様子が北極を思わせるので、「ノースポール」になったと言われています。
学名:Leucanthemum paludosum
英名:Snow daisy、Northpole、Chrysanthemum
別名:ノースポールギク、クリサンセマム、コレオステフス
科名・属名:キク科 フランスキク属(レウカンセマム属)
原産地:北アフリカ
左がノースポール、右がマーガレット。
花だけ見たら見分けがつきません。
そこで、両者の見分け方です。
開花時期
ノースポール: 冬から初夏にかけて咲きます。
マーガレット: 晩秋から春にかけて咲きます。
花びら
ノースポール: 丸みがあります。
マーガレット: ほっそりとした形です。
葉
ノースポール: 幅は広くて短めで、切れ込みは深くありません。
マーガレット: 葉は細く、切れ込みが深く、コスモスのような繊細な感じです。