セゴビアはスペインの首都マドリードから北西に約90kmの位置にある歴史ある街。
ここにある「旧市街と水道橋」は世界遺産に登録されている。
セゴビアへはマドリードから日帰りで、バスを使って行ってみた。
セゴビアまではモンクロアバスターミナルから直行便で約1時間30分で行くことができた。
バスターミナルから少し歩いたら、遠くの方にローマ水道橋が見えたので、それを目指しながら行くと、10分ほどで水道橋の真下に着いた。
約2000年前に作られたローマ水道橋(Acueducto de Segovia)は約15km東のグアダラマ山脈からセゴビアの町に水道を引くために造られた。
高さ約30m、長さ約800mという巨大な水道橋を見上げると、思わず声が出てしまうほど壮観な眺めだった。
驚くことに、そんな昔に造られたのに、一切のセメント・モルタルが使われていないという。
当時の技術にも感心するばかりだった。
セゴビアの街は旧市街の東にローマ水道橋、西にアルカサルがあり、東西はわずか1.5km程度なので、1日あれば十分に見て回ることができる。
水道橋から西のアルカサルに向かってファンブラボ通りを歩くと、サンマルティン教会(Iglesia de San Martín)があった。
[右・サンマルティン教会]
[教会脇にあるモニュメント]
この教会は12世紀に建築されたロマネスク様式の教会だが、中央の尖塔のみ14世紀にバロック様式に替えられた。
そのままアルカサルに向かって、ゆるやかな坂道を歩いていると見えてきたのがマヨール広場に面して建っているゴシック様式のセゴビア大聖堂(Catedral de Segovia)。
[セゴビア大聖堂]
1500年から250年ほどかけて完成し、「大聖堂の貴婦人」とも呼ばれている外観がみごとだった。
旧市街は高台になっており、周囲は城壁に囲まれていた。
街の西の端にあるアルカサルまではずっと城壁沿いに歩くようにして行った。
[アルカサル]
目の前にアルカサルが見えた。
周囲が断崖絶壁に建っているアルカサルはとても立派できれいなお城だった。
それもそのはず、このお城はカリフォルニアのディズニーランドにある白雪姫のお城のモデルになっているとも言われていて、いくつかある特徴的な円錐形の屋根がポイントになっているらしい。
この場所は古代ローマの要塞があった場所で、きれいでロマンティックなお城にはそぐわないが、実用的な側面では要塞としての防御力が高かったらしい。
それは北と西に川が流れ、南は断崖、東はお堀となっているので、完全な要塞となったからだとか。
アルカサルは高台にあったので、城壁のあたりから周りの街並みもよく見えた。
ずっと遠くにはサマラマラの街並みが見えたが、広大な赤茶けた大地が続いていた。
それを見ると、ナポレオンが言い残した有名な言葉、「ピレネー山脈を超えたらアフリカ」というのが分かる様な気がした。
[アルカサルから見えた街]
セゴビアはコチニージョアサード(子豚の丸焼き)の本場。
街歩きの後はレストランで”コチニージョアサード”を食べた。→ 過去記事