「小松寺」で紅葉を堪能してから南に向かい、房総の観光ポスターなどで良く使われている場所の白間津地域に来た。
この辺りは霜が降りないため、切り花の露地栽培が盛んで、12月下旬頃からは広大な花畑となって、花の絨毯を敷きつめたようになる。
[白間津の花畑]
海辺だったので、冷たい風が吹いていたが、目の前には真冬とは思えないような光景が広がっていた。
ストック、キンセンカ、キンギョソウ、ポピー、ベニジウムなどが一面に咲いていた。
ここでは花摘みもできる。
でも12月は少し早く、本格的になるのは1月からだとか。
ストックの花を数本摘んで、そのまま少し車を走らせ、隣の鋸南町へ向かった。
鋸南町は「日本スイセン」の産地として越前と並ぶほどになっている。
ここには「をくづれ水仙郷」があり、12月~1月は日本スイセンの最盛期なので、山の斜面が日本スイセンで埋め尽くされていて、辺り一帯がスイセンの香りで包まれていた。
をという文字が最初に付く言葉は珍しい。
これは水仙郷のある場所の「大崩(おくずれ)」が訛ったもので、「おくずれ」→「をくづれ」となったらしい。
ここでは毎年、1月になると「スイセンまつり」が開催されている。
[をくづれ水仙郷]
ここまでの道路沿いや民家の庭にもスイセンがたくさん咲いてるのが見られた。
同じ千葉県でも北の方はやっと花芽が出てきたくらいなのに、南では満開になっていた、よほど暖かいのだと思った。
「温室で育った花を摘む」
南房総市富浦にある「道の駅 おおつの里 花倶楽部」でも花摘みができる。
ここでは温室で育てられた花を摘むことができ、路地の花とは違った種類のアルストロメリア、ストレリチア、スターチスなどがある。
特に「ストレリチア」はオレンジと黄色の2種類があり、黄色のものは開発者がこの町出身のため、他ではほとんど見られない、ここだけのものだとか。