「アメリカフヨウ」の大きな花が目立っていました。
フヨウ(芙蓉)やハイビスカスにによく似た大きな花です。
見分け方はフヨウは木になりますが、アメリカフヨウは宿根草です。
だから、別名では草フヨウ(草芙蓉)とも呼ばれています。
草ですから冬になると地上部は完全に枯れてしまいます。
アメリカ原産で、フヨウに似ていることからこの名前になりました。
直径が20~30cmもある大きな花でも一日花なので、朝に開花したら夕方には萎れてしまいます。
この花は雌しべは先端が5つに分かれてカーブするように上に曲がっています。
これが大きな特徴で、フヨウと同じ姿です。
同じような花のムクゲやアオイなどの雌しべの先端は分かれていなくて、真っ直ぐになっていることで見分けがつきます。
葉はハート形または卵形で裂けていなく、葉縁に鋸歯があります。(後に述べるタイタンビスカスとの違いです)
花の色は赤、ピンク、白、複色など多くの種類があります。
ウォーキング中に見つけたアメリカフヨウを貼っておきます。
学名:Hibiscus moscheutos
英名:Common rose-mallow 、Mallow-rose
別名:クサフヨウ(草芙蓉)
科名・属名:アオイ科 フヨウ属(ハイビスカス属)
原産地:北アメリカ
「タイタンビスカス」
アメリカフヨウは近縁種と交雑しやすい性質のようで、最近になって三重県津市の赤塚植物園がモミジアオイとの交雑種を開発しました。
それが『タイタンビスカス』という名前になって多く出回っているようです。
特徴としては、葉はモミジアオイに、花はアメリカフヨウに似ています。
そして、アメリカフヨウとモミジアオイの良いところを選抜してありますので、育てやすくとても丈夫な品種になっているようで、大きな花が1株に200輪も咲くそうです。
タイタンビスカスだと思われる花です。(葉がモミジアオイに似ています)
タイタンビスカスの大元になった「モミジアオイ」です。
[モミジアオイ]
草丈が2mにもなる大型の草花で、冬には地上部が枯れる宿根草です。
5枚の花びらは径15cm~20cmで色は鮮やかな緋色、花びらの幅はやや細くて重なりません。
最大の特徴は葉が大きく5つに裂け(正確には3裂~7裂くらいまで差がある)、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしていることです。
モミジアオイの名前はその葉の様子から付きました。