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Waraの『True Rise』

備忘録 ”鮎の友釣り”と”Flyfishing”と、時々、”映画”

十二人の怒れる男

2009年02月19日 23時46分53秒 | ホーム・シアター(ソフト)



今年は裁判員制度が施行され、7月以降には実際の裁判に裁判員が加わる模様だ。
既に今年の裁判員は選定され、選定された本人には通知も届いているはずである。
日本では裁判員制度であるが、(外国の)法廷映画の世界では裁判員ではなく陪審員が一般的であった。例えば、デミ・ムーア主演のズバリ「陪審員」とか・・・・・
最近、ロシアでリメイクもされた名匠シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」は、そんな陪審員(裁判員)にスポットを当てた傑作法廷劇である。日本でも三谷幸喜がこの映画をモチーフに「12人の優しい日本人」を制作しているが、こちらもオモシロイ!

~あらすじ~
17歳の少年が起こした父親殺しの裁判に集められた陪審員たち。有罪は決定的かと思われる状況の中で、一人無罪を主張する陪審員が現れてから討論が白熱化する・・・・・・・

スリリングな展開に加え、12人の陪審員たちの心理描写も素晴らしい。数ある法廷映画の中でもピカイチだと思う。
さらに、討論が展開される舞台が、ほぼ一つの部屋がであり、密室劇の秀作としても有名である。(写真の下にあるDVDは同じく密室劇の傑作、ヒッチコックの「ロープ」)

以前、会社のマネージメント強化研修で、この「十二人の怒れる男」が題材に取り上げられたことがあった。(テーマはリーダ・シップについてだった。)映画を観終わった後 講師の「この映画を観たことがある人は?」という問いに、何十人もいるのに手を上げたのは私一人だけ。
「何でみんな知らんの!?」って叫んじゃいましたよ。

う~ん、裁判員制度が始まる前に今一度鑑賞することとしよう!


ひまわり

2009年02月05日 23時24分53秒 | ホーム・シアター(ソフト)



金沢にあっても最近の映画館といえば、郊外のシネコンスタイルがほとんどであるが、昔は繁華街の香林坊にあった映画街のほかに何箇所も映画館があった。金沢駅前、彦三(ひこそ)、前回の並木町の北國第一・北國シネラマの2軒そして石引町にも映画館があった。

石引町にあったのは”スタア劇場”という小さな小屋で、成人映画を中心に上映していたが、私が小学生の頃は夏休みになると子供映画教室と銘打って怪獣映画やマンガ映画(昔はアニメなんて言わなかった)を格安で上映していた。※50円ぐらいだったかなぁ~
ときどき成人映画の合間に洋画のリバイバル上映があったので、そんな時は朝から夕方まで名作映画のはしごをしたものだった。
「ひまわり」はそんなスタア劇場で高校生の頃にリバイバル上映していたのを観た映画だった。

~あらすじ~
ナポリに住む女性ジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)は、第二次世界大戦でロシア戦線に出兵させられ、戦後も行方不明になっていた夫アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を探しにロシアの大地に旅立つ。しかし、ようやく探し当てた夫は、現地の女性と幸せな結婚をしていたのだった・・・・・

今でも”泣きたい時に観る映画” 堂々の第1位!
家庭劇場では声を上げて泣いても、恥ずかしくないからネッ。

ソフィア・ローレンはイタリアの大女優。ホンダの原チャリ”ロード・パル”のCM「ラッタッター!」が有名です。”ロード・パル”以降、女性の原チャリが激増しましたね!
マルチェロ・マストロヤンニもイタリアの名優。カネボウの男性化粧品”バルカン”が思い出されますね!



フレンズ ポールとミシェル

2009年02月04日 00時55分32秒 | ホーム・シアター(ソフト)


映画ファンじゃなくても誰にでも忘れられない映画はあると思う。
自宅に銀幕を張るほどの映画好きを自認する私に「好きな映画は?」と訊ねれば、「星の数ほど」と答えてしまいそうだが、心の中で今でもずっと引きずってきた映画は「フレンズ ポールとミシェル」ただ一本だけだ。14歳の妊娠、出産という衝撃的な内容ばかりが話題となったためか、同じティーンズ・ラブストーリーの「小さな恋のメロディ」や「ロミオとジュリエット」(O.ハッセー)等と比較すると不当な評価?を受けていたような気がする。

中学1年生(う~ん、37年前だい!)の私は、悪友2人と今や金沢市の観光名所となった「東茶屋街」の浅野川を挟んだ対岸に、当時二軒あった映画館”北國第一”、"北國シネラマ”・・・このどちらかで「フレンズ・・・・」を観たのだった。映画館には同級生の女子が何人もいたことから、思春期の男女の興味の的であったことは確かなようだった。
当時、私はサッカー 一直線で、この手の事にはてんで奥手であった。悪友に連れられて仕方なしに行ったのだが、衝撃的な内容にではなく、あまりにも儚く美しく悲しい物語に、そして可憐で美しい14歳のミシェル=アニセー・アルビナに心を奪われてしまった。

ヨーロッパ映画のためか、なかなかDVD化がされず、Blue-Rayの時代となり、もはやミシェルには会えないものとあきらめていたが、昨年3月にパラマウントよりついにDVDが発売された。
今、スクリーンに映し出されている南仏の長閑で美しい風景、エルトン・ジョンの音楽、アニセーの美しさ そして切ないラスト・シーン・・・・・何一つ色褪せるものはない。

もはや鬼籍に入ってしまったアニセー・アルビナだが、14歳の彼女にはいつでも会えるのである。
まさしく、家庭劇場ならでは ですね。