習志野湾岸9条の会

STOP戦争への道 9条を変えるな

自民党憲法改正草案①(前文)

2013年02月16日 | 改憲草案
改憲草案は日の丸を国旗、君が代を国歌と定め、自衛隊を国防軍と位置づけるなど、従来からの主張を鮮明に打ち出している。
それはそれで大きな問題なのだが、重要なのは大前提である基本的人権を守ろうとする姿勢が大きく後退していることである。
公益を前面に出し「公益及び公の秩序を害する」と判断したら、表現の自由が許されなくなってしまうことになる。
ファシズムそのものである。

自民党憲法改正草案(復古)についての検証を数回にわたり行いたい。
又維新の会トンデモ草案についても今後触れてゆきたい。

(前文)
(自民党改憲草案)
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって国民主権の下立法、行政及び司法
の三権分立に基づいて統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し今や国際社会において重要な地位を占めており平和主義の下、
諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って
国家を形成する。
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。
(現憲法)
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し
ここに主権が国民に存することを宣言しこの憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて
その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、
この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に 除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を
有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、
普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

※憲法前文は、天皇を頂点とした戦前の国家観家族観を彷彿とさせる書き出しになっている。
大戦による荒廃を乗り越えてなどと他人事・・誰が戦争をやったのか・・現憲法の政府の行為によってを外し正に戦前のファシズムへの反省から
現憲法が生まれたことを見事に削除。(世界的にも恥ずかしい)
天皇が前面に出て国民主権が→国民主権下と後退している。一見国民主権を尊重しているようにもみえるがいつでも主権は取り上げられる。
自民党の片山さつき議員などがいみじくも「そもそも国民に主権があるのはおかしい」と暴言(本音)を吐いていた。オマエらは一体何様のつもりか。
美しい国土とやらが出てきて国を自ら守れと国家が前面に出て国民の命など二の次。
家族が助け合え(国に頼るな)等と自己責任を押し付ける。
※次回は第一章天皇

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