習志野湾岸9条の会

STOP戦争への道 9条を変えるな

7.1習志野基地に対する申入れ行動

2015年06月30日 | 集会・会合等
「パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会」よりの緊急の呼びかけを掲載します。
(以下)
【緊急】明日(7/1)、習志野基地に、パラシュート降下訓練の事故について訓練の即時停止を要求する申し入れを行います。
2時正門前集合~!! #基地 #日本の海兵隊 #第1空挺団 #
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
#パラシュート降下訓練をただちにやめろ!

次々と湧き出てくる「劣化」政治家

2015年06月29日 | 新聞記事
百田の沖縄の2紙を潰せ発言につられて鬼木誠(衆院福岡2区)は「沖縄の2紙がひどいとは思う」、
「実際に読んで検証していないので、あくまでもイメージですよ」と述べているそうです。
読んでもいない新聞を「ひどい」とイメージでしゃべっています。
これでは、「改憲」も「戦争法案」も実際の「戦争」もイメージでやるつもるらしい。


(お友達の子供以下の集まり)

報道されない6.23沖縄抗議写真

2015年06月26日 | 日記
6月23日沖縄慰霊の日は安倍も出席しました。
「安倍は帰れ」等抗議の声が上がったが、本土の新聞は全く報道しません。
外人記者も不思議がっていたそうです。
(琉球新報)

戦争屋は出て行け」とやじを飛ばした男性。退席させられました。沖縄戦で失った祖父の遺骨が今も見つかっていない。
「辺野古の基地建設を止めることが、私が生きてる間に沖縄差別をなくす最後の機会だと思っている。」と話しています。
退席すべきは、安倍ではないでしょうか。
元NHK経営委員で作家の百田尚樹は自民党本部での会合で沖縄の2紙(琉球新報、沖縄タイムス)を潰せと暴言
(本人はそう思っていない)を吐きました。
安倍の取り巻きは安倍本人も含めて品位のない人たちばかりで、こんな人たちが戦争を始めようとしています。

画像はRody's Bulletsより
安倍の乗った車に抗議しようとして取り押さえられる人たち

フクシマ希望の牧場



入院の為辺野古の現場を離れていた山城博治氏もこの日は登場してあいさつしました。


6.24国会を3万人が包囲

2015年06月25日 | 集会・会合等
集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案に反対し24日の国会大包囲行動は、3万人が国会を包囲し、
「安倍はヤメロ」「国会は延長せずにただちに閉会しろ」「戦争法案絶対反対」などとシュプレヒコールを繰り返しました。
歩道は続々と人が集まり身動き取れない状況でしたが午後8時の終了まで殆どの人が留まり抗議の声をあげました。
この日は、前回に比べ警察車両も多く、歩道の抗議エリアを狭くして各エリアを通行止めにするなどして参加者を
大きく迂回させるなど意図的とも思われる警備でした。
一方、山谷の労働者が炊き出しを行い、経産省上で参加者にマーボ丼をふるまっていました。


当面の県内・都内集会等

2015年06月21日 | 集会・会合等
安倍は当初の目論見が外れた為6月24日に国会の会期が延長されようとしています。
そもそもまともに答弁しない、誤魔化す、関係ないことをとうとうとしゃべる。
安倍以外の閣僚も誰一人まともに答弁できない、答弁しようともしない。
一方、19日には労働者派遣法改悪を強行しました。労働者をますます追い込んでいく。
「派遣法改悪」は「戦争法案」と一体ではないでしょうか。
仕事のない者、奨学金などの借金を返せない者を多量に生みだし、経済的徴兵制(軍隊に応募
させる)をあえて作ろうとしているのではないでしょうか。
県内・都内の集会を紹介します。
6月23日  戦争への道をゆるさない東京集会 18:00~日比谷野外音楽堂
6月24日  国会大包囲行動(3回目) 18:30~20:00 国会周辺
6月28日  千葉県民集会 13:15~千葉県教育会館 落合恵子さん話他




6.18国会前抗議行動

2015年06月19日 | 集会・会合等
国会前では連日抗議行動が行われていますが、特に毎週木曜日は大行動が組まれ6月18日は約2000人が集まりました。
作家の瀬戸内寂聴さんも寝たきりだったのにもかかわらず京都から必死の思いでやってきました。
(画像は参加者写真)



(下記はレイバーネット記事より)
6月18日、国会前に京都から作家の瀬戸内寂聴さんがやってきた。
車イスで現れるとメディアやカメラを手にした市民が殺到し、彼女を取り囲んだ。
司会が紹介すると、瀬戸内さんは車イスからすくっと立ち上がって、マイクをしっかり握った。
「私はことし93歳です。去年は病気で寝たきりでした。もういつ死ぬかわからない。
しかし私は国会前に来て“このままではだめだ、日本は恐いことになっているよ”ということを伝えてから死にたいと思った」。
そして自ら中国で体験した戦争のことを語った。「前の戦争で日本がいかにひどかったか身に沁みている。戦争にいい戦争はない。
すべて人殺しだ。
いま戦争にどんどん近づいている。二度と起こしてはならない」。
わずか5分弱の演説だったが、93歳瀬戸内寂聴さんの渾身の訴えだった。
この日は雨模様の「戦争法案」反対木曜行動だったが、前回以上の2千人が集まり声を上げた。


6.14国会包囲行動に25,000人・渋谷デモに若者6,000人

2015年06月15日 | 集会・会合等
昨日(6月14日)の14:00~16:00の国会包囲行動には国会を取り囲み身動きできないほどの
25,000人が集結して「安倍ヤメロ」の声一色となりました。
また同日17:00から行われた学生や若者による渋谷デモは6,000人が集結して渋谷を
長蛇の列で行進しました。
こちらでも「安倍はやめろ、すぐさまやめろ」「戦争反対、絶対反対」の一色でした。
(国会包囲画像・・レイバーネット他より)

(渋谷デモ画像・・ムキンポブログより)

安倍を追い詰めよう!6.14国会大包囲行動へ

2015年06月13日 | 集会・会合等
今異口同音に語られているのは「潮目が変わった。安倍を追いつめよう」ということです。
自民党推薦の憲法学者までもはっきり「安保法案は違憲」と述べました。安倍や政府答弁はしどろもどろ。
今度は砂川事件の最高裁判決までまともや持ちだしました。みれは「砂川判決は集団的自衛権とは関係ない」
「公明党も出さないほうがいいといって引っ込めていた代物」です。このことは既に論拠も崩壊しています。
国を他国に売り渡す政権など世界のどこでも聞いたことがありません。
いまこそ、「戦争推進」「原発再稼働推進」「貧困の拡大政策」などの安倍を倒すときです。
6月14日の国会大包囲に結集を。
「我が国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険」とは安倍、あんたそのものなんだよ!
(動画はレイバーネットはより)






原発再稼働推進の懲りない陳情

2015年06月12日 | 市議会
「川内原発」を再稼働してくださいなどとの陳情が6月習志野市議会に提出されました。
昨年6月に「電気料金が高騰して大変です、一刻も早く再稼働」の陳情を提出した人物と同一と思われます。
昨年6月の陳情ではどういう訳か公明党も含め委員会で採択されてしまいました。
このことが瞬く間に広がり、全国から習志野市や習志野市議会に抗議の声が殺到し新聞の全国版にも掲載されました。
本会議では一転して賛成少数で否決されました。この陳情者は毎回陳情する常連で過去には「生活保護バッシング」や
「靖国参拝」などの陳情を出している人物です。
川内原発は九州電力が非常用電源設備につなぐ燃料配管の口径が、九電が示した資料の値と、メーカーが施工した際の元記録の
値で違っているなどしたという事を始めとした杜撰な書類を提出して未だに稼働は延び延びになっているものです。
「世界で最も厳しい安全基準」等全く根拠がない事であり、ましてやこのような杜撰な「川内原発」の再稼働は安全どころ
ではありません。陳情者は川内が祖先のルーツだそうですが火山の噴火対策や避難対策もなされず、いったん事故が起これば
川内市の活性化どころか九州を含め壊滅状態になることは明らかではないでしょうか。
陳情書には放射性廃棄物の処理についても触れていないばかりか、福島第一の事故の原因不明や収束の目途も立っておらずいまだに
放射能や汚染水を垂れ流し続けていることにも全く触れていません。
どのような陳情を提出しようが自由ですが、前回の状況を踏まえて新市議会がどのように取り上げるか注目されます。

下記は昨年6月議会に提出された再稼働陳情。

(6月8日産経新聞記事)
原子力規制委員会が、再稼働の最終段階となる使用前検査を実施している九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県)について、
書類の不備や誤記が多数見つかったため、すでに終えた一部検査を8日からやり直すことを決めたことが7日、分かった。
九電は再稼働の時期を当初の7月上旬から8月中旬に変更しているが、規制委からの指摘が相次いでおり、
電力需要が高まる夏の再稼働が絶望的な状況になってきた。
 規制委によると、検査の中で見つかった九電側の書類の不備や誤記は「単純な記入ミスではなく、はっきりとした事実確認が必要」
として、すでに実施済みの品質管理の検査について、やり直しを進めるという。
具体的には、非常用電源設備につなぐ燃料配管の口径が、九電が示した資料の値と、メーカーが施工した際の元記録の値で違っているなどしたという。
 川内原発は昨年9月に新規制基準に適合しているとして合格。1号機の機器や設備の詳細な設計を書類で確認する工事計画は3月に認可され、
運転管理体制を確認する保安規定変更は5月27日に認可され、一連の審査は終了した。
 機器や設備の性能などを現場で確認する使用前検査は3月末に始まり、2カ月以上たっても、全体の3割しか終えていない。
九電側の準備不足で検査が中断したり、検査日が延長になったりした。このため、九電は検査計画を2度変更。再稼働の時期は3月の当初計画で
「7月上旬」としていたが、5月11日に「7月下旬」、6月1日に「8月中旬」と繰り下げてきた。
 九電によると、検査に携わる人数は、当初の約200人から約420人に倍増させたものの、計画に追いつかない状態だという。
 計画では、6月10日から2号機の検査も始まる。1、2号機の共用設備の検査を6月中旬とし、1号機の炉心への燃料装荷を7月上旬と想定している。
 検査の遅れについて、規制委の田中俊一委員長は「九電もそれなりに全力を傾けてやっていると思うが、いろいろな不備が出てくる。
それも検査の一つで仕方がない」と話した。(原子力取材班)

STOP安倍政権6.13大集会(東京臨海地区)

2015年06月11日 | 改憲草案
2万人規模の集会デモを目指すとのことです。
6.14、6.24国会大包囲や連日の行動と合わせて従来の枠組みを超えたあらゆる形での行動が必要な時です。
STOP安倍政権!6・13大集会
集会12:50~  デモ14:30~
会場:東京臨海広域防災公園
主催:同実行委員会
集会のテーマ
① 戦争する国づくりやいのちと暮らし破壊の安倍暴走政治に対する諸団体の切実な要求を持ち寄り、
 「STOP安倍政権」の一点で大きな共同の声をあげること
② この大集会の成功に向けた準備を通して、全国各地で運動をひろげ、共同の輪をひろげていくこと

戦争させない・9条壊すな・国会包囲行動

2015年06月08日 | 集会・会合等
5月24日15,000人が集まった国会包囲行動にづき、6月14日(日)、6月24日(水)に
再度大包囲行動が行われなます。
又、連日国会前では抗議行動がたえることなく行われています。
当面は6月14日(日)の大包囲行動に5月24日を上回る結集が呼びかけられています。
安倍政権は「安保法案」「戦争法案」の違憲性が暴かれ、6月中の強行採決は厳しく
なつつはありますが、クーデター的な強行突破も考えられます。
今こそ息の根を止める時が来たのではないでしょうか。
日時:6月14日(日) 14:00~15:30
場所:国会議事堂周辺
主催:総がかり行動実行委員会
  戦争をさせない1000人委員会・解釈で憲法を壊すな!実行委員会・憲法を守り活かす共同センター


下記画像は6月7日新宿での自民党谷垣氏・山谷氏らの街頭宣伝に怒りの声を上げる市民(田中龍作ジャーナルより)


6.4憲法審査会(3人の学者が全員憲法違反)

2015年06月08日 | 憲法審査会
毎回欠かさず傍聴されている方の傍聴記を転載します。
(止めよう戦争への道!百万人署名運動・代表西川重則氏)ブログより転記



参考人3氏の安保関連法案「違憲」発言で大注目を浴びた衆院憲法審査会(6/4)

6月4日(木)午前9時から11時30分まで、「憲法保障をめぐる諸問題(特に①立憲主義、改正の限界及び制定経緯、
②違憲立法審査のあり方について)」をテーマとして衆議院憲法審査会が開かれました。今国会3度目、5月7日以来の開催で、
参考人として下記3氏が出席して意見聴取(各20分以内)と質疑(各会派代表15分以内)が行われました。
・早稲田大学法学学術院教授  長谷部恭男氏
・慶應義塾大学名誉教授、弁護士 小林 節氏
・早稲田大学政治経済学術院教授 笹田栄司氏
まず、参考人の長谷部氏と小林氏が①について、笹田氏が②について見解を述べた後、質疑が始まりましたが、
最初の自民党・山田賢司氏の質疑では、小林氏がいわゆる「お試し改憲」に賛意を表するなど、与党議員が心地
よく感じたであろう雰囲気の中で時間が経過していきました。
それが一変したのは、二番手、中川正春氏(民主党)の質疑のときでした。
まず、そのことを要領よく伝えた『TBS Newsi』の報道を引用しておきます(4日16時51分)。

* * *
参考人全員が新安保法制は「憲法違反」、衆院・審査会
政府与党にとって想定外の反応でしょう。衆議院の憲法審査会に参考人として出席した憲法の専門家3人が、いずれも今の
国会で審議中の新たな安全保障法制について「憲法違反」との考えを示しました。
衆議院の憲法審査会に出席した憲法の専門家3人。早稲田大学の長谷部教授は自民、公明など。同じく早稲田の笹田教授は維新。
そして慶応大学の小林名誉教授は民主と、与野党それぞれの推薦で選ばれましたが、この質問には……
「今の(国会で審議中の)安保法制、憲法違反だと思われますか」(民主党 中川正春 衆院議員)
「集団的自衛権の行使が許されるという、その点については、私は憲法違反であると考えております」(長谷部恭男 早稲田大学・法学学術院教授)
「私も違憲と考えます。憲法9条に違反します」(小林 節 慶応義塾大学名誉教授・弁護士)
「定義では踏み越えてしまったということで、違憲の考えでたっていると思います」(笹田栄司 早稲田大学・政治経済学術院教授)
自民党が推薦した参考人も含めて3人すべてが国会で審議中の新たな安保法制は「違憲」との考えを示したのです。
「ちょっと予想を超えたところがあったと思っている」(自民党 船田 元 憲法改正推進本部長)
想定外の反応に、自民党の船田憲法改正推進本部長は、佐藤国対委員長に事情を説明しましたが、佐藤氏からは
「安保法制の審議に十分配慮を」と釘を刺される事態に。また、野党は……
「議事録を精査して、明日も我が党の議員が本日の憲法審査会での議論を踏まえた質疑をする予定にしている」(民主党 長妻 昭 代表代行)
政府与党内から法案審議への影響を懸念する声もあがる中、5日の特別委員会での議論が注目されます。

* * * 
<対照的なメディアの報道ぶり>
ほかにもいくつかの報道を掲げておきたいと思います。
まずは、周章狼狽ぶりが際立った『産経ニュース』から。
『産経』は、まだ審査会が開催中の11時21分に、次のような記事をウェブ上に掲載しました。さしてニュース・バリューが
あるとは思えない「押しつけ憲法論」をめぐるやり取りを、さも重大なことのように報じています。

* * * 
「押しつけは歴史的事実」 「GHQ憲法」めぐり参考人質疑 衆院憲法審
衆院憲法審査会は4日、早稲田大の長谷部恭男、笹田栄司両教授と慶応大の小林節名誉教授を招き、現行憲法の制定過程
などをテーマに参考人質疑を行った。
小林氏は連合国軍総司令部(GHQ)による「押し付け憲法論」について「日本が占領されていたのだから押しつけられたのは歴史的事実だ」と指摘。
その上で「この憲法のもとで素晴らしい発展をとげたことは間違いない事実。恨み節を言い合うよりも今どうするかにエネルギーを使っていただきたい」
と続けた。
また、3氏は憲法解釈の変更によって集団的自衛権の行使などを容認する政府・与党の手法に否定的見解を示した。

* * *
そして、18時51分、52分には以下の記事を連続して配信し、論点を「人選ミス」にすり替えるとともに、菅官房長官の噴飯ものの「反論」をいち早く伝えました。

* * *
与党参考人が安保法案「違憲」 “人選ミス”で異例の事態 野党「痛快」 憲法審査会
衆院憲法審査会は4日、憲法学の専門家3人を招いて参考人質疑を行った。憲法解釈変更による集団的自衛権の行使を含む新たな安全保障関連法案
について、与党が推薦した参考人をはじめ全員が「憲法違反だ」と批判した。与党が呼んだ参考人が政府の法案を否定するという異例の事態となり、
“人選ミス”で墓穴を掘った。
自民党や公明党などが推薦した早稲田大の長谷部恭男教授は審査会で、安保法案について「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では
説明がつかない」と明言した。
これに対し、法案作りに関わった公明党の北側一雄副代表は「憲法9条の下でどこまで自衛措置が許されるのか突き詰めて議論した」と理解を求めた。
だが、長谷部氏は「どこまで武力行使が新たに許容されるのかはっきりしていない」と批判を続けた。
関係者によると、自民党は参考人の人選を衆院法制局に一任したという。ただ、長谷部氏は安保法案に反対する有識者の団体で活動しているだけ
に調整ミスは明らか。「長谷部氏でゴーサインを出した党の責任だ。明らかな人選ミスだ」(自民党幹部)との批判が高まっている。
(後略)
違憲指摘「全く当たらない」 菅氏、衆院憲法審査会参考人質疑に反論
菅義偉官房長官は4日の会見で、同日開かれた衆院憲法審査会の参考人質疑で、3人の参考人全員が審議中の安全保障関連法案について「憲法違反」
としたことに関し、「法的安定性や論理的整合性は確保されている。全く違憲との指摘はあたらない」と述べた。
菅氏は、昨年7月に閣議決定した安保関連法案の基本方針に触れ「憲法前文、憲法第13条の趣旨をふまえれば、自国の平和を維持し、
その存立を全うするために必要な自衛措置を禁じられていない」と指摘。「そのための必要最小限の武力の行使は許容されるという、
以前の政府見解の基本的な論理の枠内で合理的に導き出すことができる」と話した。
自民党などが参考人として推薦した早稲田大の長谷部恭男教授が憲法違反だと指摘した点に関しては「全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」
と述べ、今後の法案審議への影響は限定的との見方を示した。

* * *
この記事の最後に紹介されている菅氏の発言については、早速「著名な憲法学者」たちから、次のようなツイートが飛び交いました。
「菅氏『全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる』とのこと。その『著名な憲法学者』の名前を教えてほしい今日この頃」
(木村草太氏)。「菅官房長官によれば、『全く違憲でない』と言う『著名な』『憲法学者』が『たくさん』いるらしい。是非ご教示賜りたい」
(南野森氏)。
6日の『朝日新聞』「素粒子」はさらに辛辣に「一、二、三、いっぱい。子どもの数え方ですか。『違憲じゃない』という著名な学者もいっぱいいる、
と官房長官」とこき下ろしています。
なお、2日に発表された『安保関連法案に反対し、そのすみやかな廃案を求める憲法研究者の声明』には、5日22時現在で188名
(呼びかけ人38人と賛同者150人)が名前を連ねており、そこには長谷部氏も小林氏も笹田氏も、また木村氏も南野氏も含まれていません。
つまり、憲法学界の圧倒的多数が安保法制は違憲であるという見解で一致していることは明々白々たる事実であり、いかに苦し紛れであったとは言え、
菅氏の発言は歴史に残る虚言であったと言えるでしょう。

一方、『朝日新聞』は、5日の朝刊で大きなスペースを割いて4日の審査会の様子とその反響を伝えました。
ここまで紹介した記事と重複するところがありますが、1面と4面の記事を『朝日デジタル』から引用します。
* * *
安保法制、3学者全員「違憲」 憲法審査会で見解
(前略)
憲法改正に慎重な立場の長谷部氏は、集団的自衛権の行使を認める安保関連法案について「憲法違反だ」とし、
「個別的自衛権のみ許されるという(9条の)論理で、なぜ集団的自衛権が許されるのか」と批判。9条改正が持論の小林氏も
「憲法9条2項で、海外で軍事活動する法的資格を与えられていない。仲間の国を助けるために海外に戦争に行くのは9条違反だ」
との見解を示した。笹田氏も、従来の政府による9条解釈が「ガラス細工と言えなくもない、ぎりぎりで保ってきた」との認識を示し、
法案について「(これまでの定義を)踏み越えてしまっており違憲だ」と指摘した。
(後略)
(渡辺哲哉)
戦争参加するなら「戦争法」、集団的自衛権「範囲不明確」、憲法審査会で学者指摘
「集団的自衛権の行使は違憲」。4日の衆院憲法審査会に招かれた憲法学者3人は、安全保障関連法案に「レッドカード」を突きつけた。
政府・与党内には、今後の衆院特別委員会の審議に冷や水を浴びせかねないとの見方が広がり、「委員会の存立危機事態だ」との声も出た。
この日の憲法審査会は本来、立憲主義や憲法制定過程を巡る議論について、各党推薦の専門家から意見を聴く参考人質疑だった。しかし、
議論は衆院特別委で審議中の安保法案をめぐる議論に集中していった。
小林節・慶大名誉教授は、今の安保関連法案の本質について「国際法上の戦争に参加することになる以上は戦争法だ」と断じ、平和安全法制と
名付けた安倍晋三首相や政府の姿勢を「平和だ、安全だ、レッテル貼りだ、失礼だと言う方が失礼だ」と痛烈に批判した。
憲法や安全保障についての考え方が異なる3人の参考人だが、そろって問題視したのは閣議決定で認めた集団的自衛権の行使。集団的自衛権は
「違憲」との見方を示し、憲法改正手続きを無視した形で推し進める安倍政権の手法を批判した。
長谷部恭男・早大教授は、従来の政府解釈が個別的自衛権のみを認めてきた点を踏まえて「(閣議決定は)どこまで武力行使が許されるのかも不明確で、
立憲主義にもとる」と批判した。
笹田栄司・早大教授は、内閣の判断で憲法解釈を変えることについて、戦前のドイツでナチスの台頭を許した「ワイマール(体制)のことを思う」と言及。
専門の違憲審査の問題を踏まえて、憲法解釈については「少しクールに考える場所が必要」などと指摘した。
教授らは、新たな安保関連法案が、「戦闘現場」以外なら米軍などへの後方支援を拡充する点についても問題点を指摘した。
長谷部氏が「(憲法9条に抵触する他国との)武力行使の一体化が生ずるおそれは極めて高くなる」と発言。小林氏は、戦争への協力を銀行強盗を
手伝うことにたとえて、こう皮肉った。
「一体化そのもの。長谷部先生が銀行強盗して、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」
(後略)
(笹川翔平、高橋健次郎)
* * *
クローバー
さて、引用ばかりで申し訳ありませんが、最後にアッと驚く『読売新聞』の社説を紹介します。4日の審査会から中1日置いて6日の掲載ですから
相当に考え抜いた上でまとめられた文章だと思いますが、その内容たるやあまりにも低レベルで「なんともはや」という言葉しか出てきません。
『YOMIURI ONLINE』から引用します。

* * *
集団的自衛権 限定容認は憲法違反ではない
昨年7月の政府見解で決着したはずの憲法問題が今、蒸し返されたことに違和感を覚える。
中谷防衛相は安全保障関連法案審議で、集団的自衛権の限定行使について、「憲法違反にならない」と答弁した。
「これまでの憲法9条の議論との整合性を考慮し、行政府の憲法解釈の範囲内だ」とも語った。
前日の衆院憲法審査会で自民党推薦の参考人が法案を「憲法違反」と断じたことを取り上げ、法案の撤回を求めた民主党議員に、
正面から反論したものだ。
参考人の長谷部恭男早大教授は「従来の政府見解の基本的論理で説明がつかないし、法的安定性を大きく揺るがす」と述べた。
首をかしげたくなる見解である。
政府は、集団的自衛権の行使について「我が国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される明白な危険」という、
極めて厳しい要件をつけている。
この要件は、自国の存立を全うするために必要な自衛措置を容認した1959年の最高裁の砂川事件判決を踏まえたものだ。
国民の権利が根底から覆される事態に対処する、必要最小限度の武力行使は許容されるとした72年の政府見解とも合致している。
これは、内閣が持つ憲法の公権的解釈権に基づく合理的な範囲内の憲法解釈の変更だ。国会は現在、法案審議を通じて関与し、
司法も将来、違憲立法審査を行える。
まさに憲法の三権分立に沿っており、法的な安定性も確保できる。新見解が「立憲主義に反する」との野党の批判は当たるまい。
むしろ、抑制的過ぎた過去の憲法解釈を、国際・社会情勢の変化に応じて適正化したのが実態だ。かつて自衛隊の存在自体にも憲法違反との
批判があったが、今は、すっかり影を潜めている。
中谷氏は、集団的自衛権の限定行使について「やむを得ない自衛措置として初めて容認される」と述べた。
国際法上の集団的自衛権とは異なる点を認めたものだ。
抑止力を強化する観点では、本来、他国と同様、行使の全面容認が望ましかった。だが、過去の解釈との整合性などから限定容認にしたのは
現実的な選択だった。
看過できないのは、政府提出法案の内容を否定するような参考人を自民党が推薦し、混乱を招いたことだ。参考人の見識や持論を事前に点検し
ておくのは当然で、明らかな人選ミスである。
法案審議は重要な局面を迎えている。政府・与党は、もっと緊張感を持って国会に臨むべきだ。

<今こそ流れを変えるべく行動しよう>
前回5月7日の衆院審査会レポート(http://millions.blog.jp/archives/29950958.html)を、私は次のように締めくくりました。
「最近のマスコミの世論調査を見ると、安倍政権の進めている主要政策についてはことごとく『反対』が上回っており、ちょっとしたきっかけで
流れが変わる可能性があります。それを現実のものとするために、確信を持って闘っていきましょう。」
あれから約1カ月、「漏れた年金問題」も発覚し、安倍政権はたいへんな苦境に陥りつつあります。今こそ行動に立ちあがり、戦争法制の廃案、
そして安倍政権の打倒に突き進んでいきましょう。

この日の出席者は40人前後で、委員の出席率は前回より下がりました(定数は50)。参考人を招いておきながら、失礼なことだと思います。記者、
カメラマンは25人前後でやはり前回を下回り、テレビカメラは2台だけで、途中でいなくなってしまいました。傍聴者は20名強、百万人署名運動は
4名で傍聴してきました。(G)

※それにしてもこの期に及んで人選ミスとか都合のいいことを並べ立てるこの見苦しい御用メディアや政権は何なのでしょうか。
 自分たちに都合の悪い意見を排除してきた当然の報いではないでしょうか。

6.20船橋憲法集会

2015年06月07日 | 集会・会合等
習志野9条の会連絡会も呼びかけている集会です。
日時:6月20日(土) 14:00
場所:船橋市勤労市民センター
資料代:500円
先日の憲法審査会では自民党の呼んだ憲法学者を含め全員が「安保法制」
は憲法違反の明言しました。安倍政権はこれすらも無視を決め込んでいます。
何と醜悪でみっともない政権なのでしようか。世界の恥さにらしです。

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