レッジ時代の借りを返すときがやっと来た。
ミランにはやられた記憶があるからなぁ。
何倍も成長した姿をイタリアに見せて欲しいね。
移籍、故障等でリーグでは調子の出ないミラン相手に、
どこまで相手を追い込むことが出来るか、
それは俊の左足にかかっていると言っても過言ではないだろう。
嘗て「ピルロのようだ」と称された俊輔、本人の目の前で、
「ピルロのよう」ではなく中村俊輔のプレーを見せつけて欲しい。
2007.2.20 欧州CL決勝トーナメント第1戦
セルティック(H)vsACミラン(A)
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とは言っても、味方(レノン×マクギーディ)同士ですけど。
SPL18節 vsダンファームリン戦(A)
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最下位ダンファームリンとの対戦。
こちらとの対戦は毎度”何かが起こる”と言われているらしい。
防戦一方の相手に対し、序盤からアグレッシブに攻めるセル。
面白いように攻撃陣の連携はスムーズ。しかし、この日は決定力がない。
連戦の疲労からか、俊もボールを失う場面が見られるものの、
決定的なラストパスを送るなど、調子は悪くない。
触れば一点というような際どいパスも見られ、
決定力さえあればアシストもいくつかついてたんじゃないかな。
ただ最下位のダンファームリンも粘りの守備を見せ、前半は両者無得点。
ただ、これはいつも通り。
いくら前半苦戦しようが、先制されようが、最後は勝つんだろ?
みたいな(苦笑)
攻めても決まらない、普通ならこれで相手に決められて崩れるのが
サッカーの中ではよくあるパターンだが、
セルの場合は、結局後半畳み掛けてゴール量産。
この試合でも2得点を決め勝負あり。
わずか18節終了時点で2位・レンジャーズとの勝ち点差18。
どこまで空気読めないんだ(苦笑)
俊は後半30分ほどでベンチへ退く。
相手もラフプレーが目立ち、天候も荒れていたし内心ホッと。
しかし交代の時点で「失点しそうだな」と。そんな予感が的中。
終盤、相手にボールを回される時間が多くなると、
右サイドの守備がルーズになりロスタイムで失点。
中盤のチェックの厳しい中もボールをキープできる俊輔の存在は、
決して攻撃面だけでなく、守備面でも大きく貢献しているということが
証明される場面でもあった。
勝利をおさめたセルだが試合終了後、
何やらレノンとマクギーディの喧嘩勃発。
レノンがマクの胸をどつく。
相手の選手までも止めに入る迫力。
どうやら最後の守備の場面で相手に詰めなかったマクが試合後ヘラついて
いた(この日活躍した為)ことがレノンには気に食わなかった、
ということらしい(推測)
それにしてもレノンこえー。
試合内容よりもレノンの鬼顔しか印象に残っていない(苦笑)
欧州リーグ今節の結果は
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欧州CL グループリーグ第5節
セルティック(H)vsマンチェスターU(A) 1-0
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「正直言って、受け入れ難い敗戦だ」
敵将・ファーガソン監督がそう言ったように、
セルティックにとって”奇跡”のような一夜だったのかもしれない。
試合は終始マンUペースで展開した。
C・ロナウドを中心に繰り出される攻撃に対し、
防戦一方のセルティック。
この日はコールドウェルの負傷欠場で不安定な最終ラインと、
リーグ戦から変更された慣れない布陣で、(何故?)
攻撃が噛み合わない。頼みの俊も久々の左に戸惑いを感じているようだった。
前半は成す術なし。失点も時間の問題のような展開だった。
しかし何とか無失点で折り返す。
ハーフタイムに主将レノンが言ったという。
世界トップのクラブにここまでやっているんだ、と。
確かに発想を変えれば、あれほど一方的にペースを握られながらも、
無失点で前半を折り返した事に大きな意味があった。
レノンの言葉は選手達全員に自信を与えただろう。
後半に入り、選手交代でポジションが通常通りに戻った頃から、
セルティックの攻撃にも徐々に糸口が見えてくる。
俊輔とも相性の良いヤロシクの動きが良い。
大柄だが、相手DFにとって掴みにくいいやらしい動きをする。
あのFKもヤロシクがファールを受けたことから生まれたもの。
一方マンUは、常に攻勢をしかけるも、
この日は終始、最後のところでのプレーが軽いように見えた。
いつものような”怖さ”を欠いているというのか。
ルーニーもサアもシュートに精密さがない。
唯一ロナウドのプレーは常にセルティックには脅威であったが、
幸運にもゴール前でのプレーは思いのほか少なかった。
彼がもっと前でボールを持っていたら、完敗してたよきっと(苦笑)
マンUにも噛み合わないプレーが徐々に見えてきた頃だった。
右でボールを持った俊がヤロシクに当てると、ファールを受けた。
ゴールまでは約30メートルの距離。
距離は遠いものの、角度は絶好だった。
ボールをセットする俊。
ボール前にはマロニーもいたが、真っ直ぐにゴールを見据え、
GKの位置と距離、速さを冷静に計算している俊の表情からは
静かではあるが、闘志と絶対的な自信が漲っているようだった。
赤い壁を越え、放物線を描くボールは優しいようで、鋭く真っ直ぐ伸びる。
壁を越えたあたりから一段と伸びたボールはファンデルサールの指先に
触れることなく、ゴール右隅へと吸い込まれた。
あまりの衝撃に心の震えがしばらくは治まらなかった。
前回対戦のゴールよりもさらに奇跡のようなゴールを
あのマンUに2度までも叩きつけるとは。
そんな偉業を成し遂げたあとの表情も実に飄々としている。
先制弾の興奮冷め遣らぬスタジアムの中で、その輪の中心にいた俊は
すぐに気持ちを切り替えている。
”自分のゴールよりもチームの勝利”
努力を、そして進化し続けられる秘訣はこんな気持ちにあるのだと思う。
疲労で動けなくなっていた俊は交代。
残り数分を祈る気持ちで見つめる。
しかしその後、絶好の位置でFKを与えると、シュートを防ぐ際に
壁の中でハンドがあったと判定が下り、痛恨のPK献上。
折角の勝利が・・・セルティックから零れ落ちそうになった。
が、全盛期の能活を彷彿とさせる(by母)守護神・ボルツが、
何とサアのPKを止めた!
シュートとは逆足に体重を乗せたが、俊敏な反応で、
シェイクして反動をつけた身体は放たれたボールをしっかりとはね返した。
俊のゴール以上に泣けた。泣けたよボルツ。
この日のボルツは前半からフリーのロナウドを止めるなど
冷静さが目立ていたのは確かだったからね。
この日の最高点は俊を押さえ、ボルツに与えられたというが納得する。
終盤10分の間に、劇的なドラマを見せてくれたセルティック。
全員でマンUの攻撃に耐え、全員で勝利を信じプレーした。
その想いが最高の結果へ結びついた。
グループリーグで5試合を終え、3勝したセルティックは勝ち点9。
第5節終了時点 F組
1セルティック(スコットランド)勝ち点9
2マンチェスターU(イングランド)勝ち点9
3ベンフィカ(ポルトガル)勝ち点7
4FCコペンハーゲン(デンマーク)勝ち点4
最終節、マンUが敗戦した場合、ベンフィカが勝ち点10で決勝T進出。
もしセルティックが敗戦しても、マンUと勝ち点が並び、
直接対戦の結果が決勝T進出決定の対象となる。
両者のH,Aの通算得点が3-3と同じの為、アウェーゴール方式が適用。
アウェーで2得点しているセルティックの得点が倍付けとなり、
トータル5-3でセルティックの決勝T進出が決定(マンU敗退)
マンUがベンフィカに勝利した場合は勝ち点12でマンU決勝T進出。
セルティックが敗れても、ベンフィカの勝ち点7を上回り、決勝T進出。
よってセルティックはグループ一番乗りでベスト16入りを決めた。
試合後、実況の方が大騒ぎしていたのに、え、勝ち点同じじゃね?と
イマイチ理解してなかったんだけど、こういうことだったらしい。
何とも複雑な勝ち点計だ(苦笑)
アウェーでの1得点、そして今回の1点。
俊の左足がセルティックベスト16に大きく貢献した事は言うまでもない。
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