TanteOLのキドアイラク

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真夏の夜の素敵なコンサート

2012-08-26 08:26:45 | Music

先週の金曜日は、
パートナーのピアニストKコちゃん企画のコンサートをお手伝いさせていただきました。
会場は、代々木上原にあるムジカーザ。
こじんまりしたとっても素敵なホールです。
日本の声楽界に偉大な功績を残してこられ、
ますます円熟味を増していらっしゃるバリトンのK先生との共演シリーズ。

今回は、シューマンの歌曲集「詩人の恋」を中心に、
ピアノソロ「子どもの情景」や
チャイコフスキーやムソルグスキーなど、
珍しいロシア歌曲も聴かせていただきました。



昨年は、シューベルトの「冬の旅」でナレーションをさせていただきましたが、
今回は、コンサートの進行係。
お客様の入り具合を見ながら開演時間を決めたり、
照明のキューを出したり、アナウンスをしたり、
お手伝いの方たちと一緒に
コンサートがスムーズに進むようにするのが仕事。
かなり重要な役目ですが、
お手伝いの方々が優秀なのでアンシンあんしん・・・



さて、コンサートですが、
残暑厳しい中、たくさんのお客様がいらっしゃいました。

「詩人の恋」はハインリヒ・ハイネの詩による16曲の連作歌曲。
愛の喜び、失恋の悲しみ、そして苦しみがうたわれています。
時に静かに、時に激しく、
先生のビロードのような声とKコちゃんの澄んだピアノの音色が一体となり、
ひとりの詩人の情感が見事に表現されていました。
続いてのKコちゃんのソロ「子どもの情景」。
美しい音色とていねいな表現。
ヨーロッパの景色を思い起こさせるような素敵な演奏でした。

後半のロシア歌曲もすばらしく、
言葉はまったくわからないのですが、
先生の表現によって、何か伝わってくるものがありました。
最後のムソルグスキーの歌曲は、
オペラのアリアのような大曲で、
先生がかつて「ドン・ジョヴァンニ」を歌われた時を彷彿とさせるような、
鬼気迫る素晴らしい演奏でした。
オーラというものが存在するかどうかはわかりませんが、
会場にいる全ての方々が先生のとりこになっているようでした・・・

瀟洒な空間でこのような素晴らしい演奏を聴かせていただけて、
本当に贅沢な真夏の夜のひとときでした。


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