和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

足かけ五年。

2009-10-26 | 短文紹介
加藤秀俊著「メディアの発生」を、まだ読んでいます(笑)。
ただ、遅読なだけ。
でも、いいかなあ。
つい、あとがきを引用。

「まとまった自由時間のなかで、気ままに本を読んだり、旅にでたりしながらすこしずつ書いていたら、いつのまにか足かけ五年の歳月がすぎて、わたしはいつのまにやら七十九歳の誕生日をむかえていた。いうならば、これはわたしの八十代へむけての卒業論文のようなものだ、とじぶんではおもっている。筆のすすむまま書きつづけ、気がついてみたら原稿の量は千二百枚をこえていた。こんな長編を書き下ろしたのは生まれてはじめての経験だった。」

 とりあえず、関連本で、次にのぞいてみたい気になる本。

 沙石集
 説経節
 日本の古典芸能9「寄席」
 関山和夫著「説教と話芸」
 加藤秀俊著「世間にまなぶ」
 梁塵秘抄
 水上勉著「説経節を読む」

「足かけ五年」を、丁寧に読むと、じつに分かりやすく書かれております。そう、簡単に読みすごしてしまい、簡単に忘れてしまうような気がしたりします。ということで、遅読。
 
コメント
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