そういえば、と古新聞の2009年9月28日読売短歌・俳句を眺めていたら思いました。まあ、選者の好みにもよるのでしょうが、東京都からの投稿が割りに少ないかもしれない。全国まんべんなく選んでいるということでしょう。
東京に憧れていた思春期の交換日記の表紙うするる 鴨川市 落合とほる
これは栗木京子選の最後に選ばれていた歌。
つぎは、東京都から。岡野弘彦選の3番目
明日いのち果つるも知らず退院し心ゆくまですし食みし夫 東京都 中村和子
岡野弘彦【評】は、
「肺癌末期の夫は、治療を拒んで退院し、自宅で好物の寿司を家族と楽しく食べて翌朝静かに永眠した。それも大往生である。」
投稿短歌には、病気の歌も、多いかもしれません。
つぎは小池光選の2番目。
通院のすき間を縫って組み立てるパズルのような旅行計画 草加市 斎藤宏遠
小池光【評】は、
「あっちにもこっちにも通院スケジュールがぎっしり。それでもわずかのすき間を縫っての旅行計画。健康なときには味わえなかった心躍りがある。よい旅を!」
旅といえば、俵万智選の4番目。
旅先の風景よりも夫婦とう証拠写真が増えて金婚 山口市 岡田貞義
俵万智といえば、毎日新聞の10月4日。
その篠弘選の最初。
二十年過ぎても増刷されてをり20円アップの『サラダ記念日』
東京 吉竹 純
篠【評】は
「初版は昭和62年、980円。史上稀有なるミリオンセラーに、あらためて驚き、ひそかな羨望を隠さない。」
ということで、もう一度、俵万智選の10番目。
久々に証明写真をとりたれば思った以上に自分が出ている 熊谷市 板倉愛子
今年も秋祭りの季節。
毎日俳壇の大峯あきら選の最初は
人の名を屋号で呼んで村祭 茂原市 松本清
大峯【評】は
「田舎の秋祭は『村祭』や『在祭』とも言う。本名よりも屋号の方が通じやすい人々が集まっている。」
ついでに、大峯氏の3番目
なんで引用するかといえば、地元の市なのでした。
木犀や迷ふことなき夜の道 南房総市 小栗たゑ
ところで、毎日俳壇の10月4日は4人の選者による48句中、
選ばれた東京都は2名でした。だいたい歌壇もそんな確率でしょうか。
地元の隣の市。
10月5日読売歌壇・岡野弘彦選の9番目
仰ぎ見る嶺岡山に風わたり杉の木末にとほき富士みゆ 鴨川市 落合とほる
東京に憧れていた思春期の交換日記の表紙うするる 鴨川市 落合とほる
これは栗木京子選の最後に選ばれていた歌。
つぎは、東京都から。岡野弘彦選の3番目
明日いのち果つるも知らず退院し心ゆくまですし食みし夫 東京都 中村和子
岡野弘彦【評】は、
「肺癌末期の夫は、治療を拒んで退院し、自宅で好物の寿司を家族と楽しく食べて翌朝静かに永眠した。それも大往生である。」
投稿短歌には、病気の歌も、多いかもしれません。
つぎは小池光選の2番目。
通院のすき間を縫って組み立てるパズルのような旅行計画 草加市 斎藤宏遠
小池光【評】は、
「あっちにもこっちにも通院スケジュールがぎっしり。それでもわずかのすき間を縫っての旅行計画。健康なときには味わえなかった心躍りがある。よい旅を!」
旅といえば、俵万智選の4番目。
旅先の風景よりも夫婦とう証拠写真が増えて金婚 山口市 岡田貞義
俵万智といえば、毎日新聞の10月4日。
その篠弘選の最初。
二十年過ぎても増刷されてをり20円アップの『サラダ記念日』
東京 吉竹 純
篠【評】は
「初版は昭和62年、980円。史上稀有なるミリオンセラーに、あらためて驚き、ひそかな羨望を隠さない。」
ということで、もう一度、俵万智選の10番目。
久々に証明写真をとりたれば思った以上に自分が出ている 熊谷市 板倉愛子
今年も秋祭りの季節。
毎日俳壇の大峯あきら選の最初は
人の名を屋号で呼んで村祭 茂原市 松本清
大峯【評】は
「田舎の秋祭は『村祭』や『在祭』とも言う。本名よりも屋号の方が通じやすい人々が集まっている。」
ついでに、大峯氏の3番目
なんで引用するかといえば、地元の市なのでした。
木犀や迷ふことなき夜の道 南房総市 小栗たゑ
ところで、毎日俳壇の10月4日は4人の選者による48句中、
選ばれた東京都は2名でした。だいたい歌壇もそんな確率でしょうか。
地元の隣の市。
10月5日読売歌壇・岡野弘彦選の9番目
仰ぎ見る嶺岡山に風わたり杉の木末にとほき富士みゆ 鴨川市 落合とほる