花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

話しかけてみます

2021年07月15日 09時17分40秒 | 日記




今朝の裏庭では大毛蓼があちこちで背高く成長して
葉の頂上ではもうつぼみを抱えています
ピンクの花房をあちこちで咲かせばいい



嫁菜の花が二輪だけ行儀よく咲いています
ごく自然に優しい色で咲いて心和ませます




そうなんですね
あんなに元気で何でも語り合えた友だったのに突然に逝ったのです
本当に親にも言えないことだって平気でお喋りできていましたのに
夫のことも 子供のことだって
もう 声も聞けなくて 電話も掛けられなくて
しばらくはどうしようもなく寂しい日々が続くのですね
青春の頃に文学を語り合ったのも彼女とでした
音楽を共に聴いたのも
彼女は日本刺繍がプロ級の腕前だったのです
自分の留袖に美しく刺繍をして
自分だけではなく愛娘にも自分が刺繍して留袖を仕立てて
お嫁にいかせたのです
部屋の奥には刺繍台がおかれていましたね
でも今ならば 私
彼女の微笑みかけた優しい口元の表情ははっきり思い出せるのです
忘れないように心の奥にしまっておきます
残されたものはこんなにも寂しくて悲しくて
なかなかに死を受け入れられなくて
だから 何かあったら 話しかけてみます