花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

聴いてほしかったのです

2017年09月05日 09時36分35秒 | 趣味

季節惜しむかのように高砂百合が咲いています


急に秋の気配を感じます
庭の片隅で高砂百合がまるで季節を惜しむかのように咲いています
もう今年最後の花になろでしょう
きっと風に吹かれて種が飛んできて育ったのでしょう

私が遅くから始めた詩吟ですがようやく三年を迎えます
平素の師の熱意あるご指導に感謝でございます
詩吟について私は悲しく思い出すことがあるのです
それは友人の病態が悪化して残り少ない命と知らされて最後の
お見舞いに行ったときのことです
彼女は疲れないかしらと思う程によく喋り私も少し調子にのって会話が
弾みました
でも帰りには言い残したことがあることに気付きこころが重くなったものです
それは「私これから詩吟を頑張るから」と言いたかったのです
でもその晩にご主人から電話がありました
「もう 意識がなくなりました色々とありがとうございました」と

彼女は我が家で会合をした際にはよく詩吟や詩舞で皆を和ませて
くれていたものです
そんな彼女だからよき理解者であったと思うのです
最後に「私これから詩吟頑張るから」のひとこと
言えないままになっています
聴いて欲しかったのです