花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

お盆も

2017年08月17日 09時55分47秒 | 日記
お盆も静かに
今朝裏庭に出てみますと秋明菊にほんの小さな虫が止まっています
鳴かないのですね 静かなんです
秋の虫の音もう少しで聞けるでしょう



こんなに小さな紫陽花の花が咲いていました
紫陽花の季節はとっくに終わりもうお盆も
規格外でもいいのですよね こんなにも可愛くて
規格は誰が決めるのでしょう



もう30年も以前のことになりますが
母が亡くなって寂しくて悲しくて涙が止まらなくてどうしようもない
日々が続きました
お葬式の線香の匂いが脳裏に満ちて葬儀屋さんが親切に残していかれた
菊の花の香もしっかりと部屋中に残っていて
私はあんなに悲しい時の涙は喉の奥から出ることを知りました

そんなある日庭を眺めていると秋のトンボが一匹庭に立っている竹の先に
止まりました
トンボはぎこちなく頭をくるくる動かして前足で顔を撫でるような動作を
していましたがそっと飛び去って行きました
静かなほんの僅かな時間の筈なのに
私は想ったのです
トンボがやってきて少しの間身体を休めてまた次の場所に行くように
人間もこの世での営みが終わるとまた次の世にいくものかな
この世は仮の住まいなのかな

人間が死んでどうなっていくのか
こんなことを真剣に説いて下さるのは宗教家の役割なのかしら
たわいもなく想ったものです