VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

住団連、経営者景況感

2007年10月30日 | 住宅業界
住宅生産団体連合会(住団連)から四半期ごとに発表される、低層住宅に関する「経営者の住宅景況感」。
H19年7-9月の実績と、10~12月の見通しが発表された。 (16社の住団連会員企業トップへのアンケート)
 
浅野専務理事(左)と矢部部長から、今回も4四半期連続でマイナスの実績が発表され
受注戸数・金額ともに、見通しと大きく乖離したままである。

建築基準法の改正による確認申請の遅れについて、大きな影響は無いようだというコメント。
とすれば、注文住宅市況は深刻な状況にあるということである。
それを表す数字として、今年の新築着工戸数の見通しは平均値で119.5万戸と前7月の予測126.3万戸を大きく下回った。
                      (この程度で収まらない気がするが・・・)

他の経営指標においても[新規採用人員(左)]は‘増やす’が減少、[広告宣伝費(右)]も‘減らす’が増加。
1年を通じて減少基調が続く

カテゴリー別では【低層賃貸住宅】の受注戸数のみ四半期以来のプラスに回復した。大都市圏を中心に実績を伸ばした模様。

発表会見後「あまり暗い話ばかりもナンなんで・・・」と佐野部長から、「家やまちの絵本」コンクール結果の報告があった。
 
3回目の今年は、昨年の6倍近い632作品の応募で飛び出す絵本など内容充実。
文部科学大臣賞奨励賞(子供の部)の「ドッグザウルスと家のしま」にも子供の描く住まいが。
着工数が減ろうとも、我が家への夢は子供も親も変わらず大きいものだろう。