VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ミサワホーム40 周年記念

2007年10月01日 | 住宅業界
ミサワホームは今期、創立40周年を迎えた。その記念新商品の発表会が都内ホテルで行われた。
日本の[工業化住宅(昨今‘プレハブ’住宅と言わず)]中でも木質系住宅の先導役を果たしてきたミサワホーム。
近年は経営難から03年にミサワホールディングスを設立、経営再建にあたった水谷社長が
今日はミサワホールディングスとミサワホームを合併したミサワホームの社長としてスピーチ。
   司会は中村広報部長
関連会社の整理、不良債権処理、トヨタからの支援などを経て新生ミサワホームの住宅本業に人・組織を集中する。
(実は同時間帯にミサワホームを離れている創業者、三澤千代治氏が200年住宅モデル商品HABITAの発表会を開催中?!)

ということで、新たなスタートを切ったミサワホームの新商品は
‘新・企画住宅’と銘打った『SMART STYLE O(オー)』、メインコンセプトは“スマート&カスタマイズ”。
 
合わせて、『SMART STYLE』を商品ブランド名にするブランド体系の見直しも行った。

団塊ジュニア世代を中心とした一次取得者向けの低価格帯で仕様充実(ベーシック仕様が坪単価40.8万円~)
40年間培った住宅ノウハウを[プロが考えた100の知恵と工夫]として提案されたデザインや技術をベースに
プランの可変性や内外装材のバリエーション充実で施主がカスタマイズできる幅を広げた。

今日見学した栃木県田沼の「SMART STYLE O」分譲展示場は土地含め約3500万前後の物件。(土地は約1000万円/約220㎡)
  
左、ベーシック仕様:1750万円。 右、カスタム仕様:2600万円。  (年間3000棟の販売を目指す)

天井高をリビングでは折上天井2.55メートル(通常の+15cm)にしたり、
‘蔵’(右)や小屋裏を取り入れ、収納率は25%以上を確保するなど基本スペックも充実。 
  
ドア欄間(?)や押し出しの片開き窓は、風の通りを考えた微気候デザインMーWoodを使った広いデッキ。
  
オープン外構の芝は駐車場にしてもハゲないように、補強材(右)が入っている。ファサードに緑を備えた街並みづくりの提案だ。
 


営業のご責任者、竹中取締役からは販売戦略の一つに、首都圏での分譲戸建強化も挙げられた。
  CMキャラクターは引き続き松井くんと吹石さん
40周年記念キャンペーンでは、全国200ヶ所以上で『SMART STYLE O』のモデルハウスが公開。
また建築資金1600万円プレゼントも予定されているようだ。

同日発表されたグッドデザイン賞2007、ミサワホームは18年間連続で受賞。
その上、96年にグランプリを受賞した「GENIUS蔵のある家」には、
10年間のロングラン商品としてロングライフデザイン賞が授与されたということ。
新生ミサワホームには、‘蔵のある家’をしのぐヒット商品の登場を期待してみたい。