カルロス・クライバーがこの星から消えてしまって早4か月が経とうとしている… その間,既発のCD,DVDの再発売と並行して,これまでパッケージで販売されていなかった演奏の発掘も進められている。その一つ,1978年12月9日に行われたクライバー指揮ウィーン国立歌劇場での「カルメン」のDVDがようやく手許に届いた。
喜びのあまり,平日の夜にもかかわらず,じっくり見ちゃいました
カルメンは,エレーナ・オブラスツォワ,そして,ホセは,一番脂の乗っていたころのプラシド・ドミンゴ。
長年,プレートル指揮,カラスのカルメンを愛「聴」してきたけど,当然のことながら,DVDでは,あのクライバーが,歩いてピットに入り,微笑み,そして颯爽と指揮をしていて,超感激!
クライバーが画面に現れただけで,テレビの前で,拍手しちゃいました
画面上の聴衆も,もちろんクライバーが出てきただけで総立ち状態
このDVDでのクライバーは,1989,1992年のニューイヤーコンサートのときとは全く別人のように,スマートで逞しく,精悍で,髪の毛もフサフサしていて(!),前奏曲からしてただものではな~い!
こんなに,軽やかでありながら情熱的で心に染み渡る「カルメン」前奏曲は初めて。
前奏曲では,キャメラは,終始クライバーを追っているが,その指揮振りがスゴイの何の。鮮やかに指揮棒を振るかと思えば,クレッシェンドの部分では,握り拳を握りしめ,歯を食いしばり…こんなに精魂を傾けて指揮をしていたから早く燃え尽きてしまったのかなあ,と思わせるような指揮振りです。
その後の演奏も燃焼度が極めて高い。
そして,歌手たちの歌い出しのタイミング等をうまく図りながら,全員を煽るかのような指揮を行っているクライバーの姿を目の当たりにできるのは,超感動モノ。
オブラスツォワは,カルメンにしては,ちょっと腰が重過ぎだけれど,ドミンゴは,(少なくともこの当時は)偉大な歌手だったのだなあと心底思える見事な歌いっぷり。
これは断トツに素晴らしい「カルメン」です
クライバーの生演奏は二度と見ることができなくなってしまい,とても残念だけれど,生きてて良かったぁ,と思える至福の154分間でした
喜びのあまり,平日の夜にもかかわらず,じっくり見ちゃいました
カルメンは,エレーナ・オブラスツォワ,そして,ホセは,一番脂の乗っていたころのプラシド・ドミンゴ。
長年,プレートル指揮,カラスのカルメンを愛「聴」してきたけど,当然のことながら,DVDでは,あのクライバーが,歩いてピットに入り,微笑み,そして颯爽と指揮をしていて,超感激!
クライバーが画面に現れただけで,テレビの前で,拍手しちゃいました
画面上の聴衆も,もちろんクライバーが出てきただけで総立ち状態
このDVDでのクライバーは,1989,1992年のニューイヤーコンサートのときとは全く別人のように,スマートで逞しく,精悍で,髪の毛もフサフサしていて(!),前奏曲からしてただものではな~い!
こんなに,軽やかでありながら情熱的で心に染み渡る「カルメン」前奏曲は初めて。
前奏曲では,キャメラは,終始クライバーを追っているが,その指揮振りがスゴイの何の。鮮やかに指揮棒を振るかと思えば,クレッシェンドの部分では,握り拳を握りしめ,歯を食いしばり…こんなに精魂を傾けて指揮をしていたから早く燃え尽きてしまったのかなあ,と思わせるような指揮振りです。
その後の演奏も燃焼度が極めて高い。
そして,歌手たちの歌い出しのタイミング等をうまく図りながら,全員を煽るかのような指揮を行っているクライバーの姿を目の当たりにできるのは,超感動モノ。
オブラスツォワは,カルメンにしては,ちょっと腰が重過ぎだけれど,ドミンゴは,(少なくともこの当時は)偉大な歌手だったのだなあと心底思える見事な歌いっぷり。
これは断トツに素晴らしい「カルメン」です
クライバーの生演奏は二度と見ることができなくなってしまい,とても残念だけれど,生きてて良かったぁ,と思える至福の154分間でした
私も早く買いに行かなくちゃ。
今日ちょこっと、山を越えたので明日辺りは!!!
・・・ちょっと、叫ばせてください。
クライバー! 万歳!
指揮そのものは当然ですが、
歩く姿も、お辞儀するとか、
そういう些細なことを見るためにDVDがあるんでしたね。
早速チェックしようと思います。
クライバー、他のDVDはどうですか?
カルメンは、ワタクシとしてはバルツァがいいかな、と思ってます。
ケルビーノもよかったけど、懐かしいです。
> Honeyさま
何度でも叫んでください,万歳と!
ブラボーでも何でもいいですよ
是非,満を持して,体調も整えて,テレビの前に正座して(?)堪能してください!!
>ra-gooさま
●クライバーのDVDで絶対にお薦めできるのは,ニューイヤーコンサート1989(VPO)ですね。
軽妙で,キレがあって,独特のワルツのテンポをこんなに活き活きと引き出したシュトラウス・ワルツの演奏は,他では体験できません。
クライバーの指揮振りは,さながらダンスをしているかのようで(ほとんど棒を振っていないんですよ),その表情からも,心からコンサートを楽しんでいることが手に取るように分かり,こちらもウキウキしてきます。また,ニューイヤー初登場のクライバーを迎える聴衆の熱気がスゴイ!
ワルツはちょっと,という人にもお薦めできる一枚ですね。
●クライバーには,ニューイヤーコンサート1992(VPO)もあります。2度目の(そして最後の)登場になります。
1989に比べると,クライバーもよりリラックスしており,選曲もほとんど入れ替わっており,1989では聴けなかったポルカ「雷鳴と電光」が聴けるし,また,クライバー自らが警笛ラッパを吹く場面が登場するなど,なかなか充実した内容なので,こちらもお薦めです。
演奏自体も,1989同様,他の指揮者では引き出せないウィーンフィルの魅力を存分に引き出しています。
ただ,3年前と比べてクライバーは随分老け込んでおり,寂しさを感じさせます。
1枚だけ,というなら,1989を推しますが,両方セットだと,それぞれの比較もできてさらに楽しめますよ。
●ベートーヴェンの交響曲7番&4番(アムステルダム・コンセルトヘボウ。1983年)も素晴らしいDVDです。
クライバーのどんどん煽っていくような演奏がスゴイ熱気を感じさせます。
その指揮振りをDVDで味わえるのはとても幸せ。
ウィーンフィルを振っている演奏も見てみたいと思うのは,やっぱり贅沢かもしれませんね。
クライバーが聴衆の間を通って指揮者が登場する姿を見られるのも楽しいですよ(コンセルトヘボウの構造上)。
他にも,次のようなものがありますね。どれも素晴らしいのですが,またの機会にレビューしたいと思います。
●ヨハン・シュトラウスⅡ「こうもり」(バイエルン国立歌劇。1986年)
●リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」(バイエルン国立歌劇。1979年)
●同「ばらの騎士」(ウィーン国立歌劇。1994年)
●ブラームス交響曲第4番&モーツァルト「リンツ」(ウィーンフィル。1991年)
●ヨハン・シュトラウスⅡ「こうもり」序曲&ウェーバー「魔弾の射手」序曲のリハーサル(南ドイツ放送交響楽団。1969,1970年)~これは,クライバーの演奏がいかに緻密に計算されたものかが分かる貴重な映像。
次の楽しみは,11月26日発売予定の,ブラームス4番&モーツァルト33番のDVDです。また散財してしまいそう
先日CD店の入り口のモニターに、クライバーの「カルメン」の模様が流されていましたので、思わずじっくりと見てしまいました。
あの流麗な指揮もそうですが、心から音楽に酔っているようなクライバーの表情、本当に素晴らしいですね。
書店では写真集も発売されていました。本当に目が離せませんね。
DVDのレビュー、楽しみです。
SACDでの復刻などリリースが続きます。
クラシックファンにはうれしい悲鳴ってところですね・笑。
今日久しぶりに自分の買い物で銀座へ行き、CDを物色。
クラシック・フロア賑わっていました!
欲しいCDいっぱい♪
12月になったら買えるかな。
あれほど長く海賊版でしかクライバーの「新譜」を味わえなかったのに,CD,DVDが続々と発売になりますね。
著名人の死後にいつも思うのは,「追悼盤」の数分の1でも生前に発売して欲しい,ということ。
ともあれ,しばらく財布のヒモはゆるみっぱなしかもしれませんね
ブラヴォー、ブラヴォー、ブラヴォー!
ブラヴォー、ブラヴォー、ブラヴォー!
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。