vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

雨露も滴る美しさ

2005-11-20 03:00:17 | ネリヤカナヤの海・空
花を撮るのなら,曇りが良いという人がいた。
余りに陽光が強いと,花の色が褪せてしまうから,と。

昨日の奄美は,曇り時々雨。
そんなスッキリしない雨の中,名瀬の町を歩いていて,冒頭の言葉が負け惜しみとは思われないぐらい目の覚めるような美しい花に出会った。
さっきまで降り続いていた雨の露が花びらに少しだけ残り,得も言われぬ絶妙なアクセントになっている。
露の重みに耐えかねて花びらが少したわみ,今にも露は落ちそうになりながらも,何とか持ちこたえている…
この瞬間がいつまでも続けばよいのに。
「雨見」が語源(『古事記』)ともいわれるほど雨の多い奄美大島に住んでいて良かったと思う瞬間。

あ,蝶々だ!
花の美しさに見とれていると,「モンキアゲハ」がやって来て,蜜を吸ったかと思うと,またどこかへ飛んでいった。
なんて気まぐれな蝶々...
花の名前は,「コバノセンナ」。
コバノセンナは,熱帯アメリカの原産で,高さ1m程度(落葉低木)。
こんな素敵な庭を造っているお家の方に感謝。


【メモ1】
蝶のことを検索していて,素晴らしいHPに出会った。
白岩康二郎さんのPteron World
蝶のことに詳しくない私でも,このHPの日本の蝶検索ページで,とても簡単に「モンキアゲハ」に辿り着けた。未完成とのことだが,優れもの。
この場をお借りして,白岩さんには謝辞を述べたい。
この感動は,心の中に思い浮かべたものを,約20問の質問に答えていくだけで,ズバリ当ててしまう人工知能「20Q」以来のもの。
因みに,何を考えてもほとんど当ててしまうこの「20Q」のサイトには驚いたが,残念ながら,現在メンテナンス中とのこと。
携帯型人工知能「20Q」が12日に発売になったからだろうか?(こちらは大ブームの兆し。アメリカでも200万個売れたらしい)
随分せこい気がするが,英語版ならこちらで試せるようだ。

【メモ2】
「コバノセンナ」は,「モクセンナ」「ハナセンナ」(通称「アンデスの乙女」。いずれもマメ科)と良く似た花を咲かせる。
「コバノセンナ」は,低木,「モクセンナ」は,小高木,そして,「ハナセンナ」は,葉がコバノセンナに比べて細長い,といったところから区別が付くのかな,と勝手に思っている。
もし詳しい方がいらっしゃたら,是非,コメントを書き込んでください!