vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

こたつとミカン

2005-11-19 15:36:04 | ネリヤカナヤの海・空
こたつとミカンといえば,ほんの少し前までは冬の風物詩だった。
最近は,こたつ自体がライフスタイルに合わなくなったこと,核家族化の進行等で「みかんの箱買い」が少なくなったことなどから,風物詩としてのイメージが弱まっている気がする。
(果実の人気No1の地位は既にバナナに奪われている)
特に,南国奄美は,常夏気分が味わえ,きっと,こたつとミカンというイメージからは程遠いだろうと思っていた。

が,奄美の冬は,突然やって来て,そして,思いの外,寒い。
本土の人からすると,可笑しいかもしれないが,寒いものは寒いのだ。
もちろん,気温は,今でも20度前後はある。
しかし,第1に,風,特に島口で「ニシ」と呼ばれる北風が強い。
第2に,曇りや雨の日が多く,ニシと相俟って体感温度が低い。
(今後1か月間の日照時間は,わずか77時間との予測がされているらしい)
第3に,夏の暑さが長く続くため,暑さに体が慣れきっている。

そんなこんなで,自分でも不思議なほどに,寒さが身に滲みる。
本日の奄美は,曇りで最高気温20度と少し肌寒い(!)。
町には,薄手のコートを羽織った人が行き交い,新聞の折り込みチラシには大きくブーツの宣伝がされている。
今週末は,半袖から長袖への衣替えもしようと思う。
今晩は,鍋でもつついた後,こたつに当たりながらミカンを食べたい,そんな気分だが,残念ながら,こたつは,転居の際に,東南アジアから来た寒がりの留学生にあげてしまい,今はない


※写真は,奄美博物館脇に移設された茅葺きの古民家(瀬戸内町菅鈍から移築)の敷地内になっていたミカン。ミカンの木は,奄美の庭でよく見かける。そして,年が明けると,タンカンが旬(待ち遠しい)。
この古民家のこともいずれご紹介したい。