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外資企業から国内企業まで日本市場を見放す

2017-01-30 09:00:49 | 日記
日本に子会社や設計センターを置いている外資系企業は、直接の市場は日本ではなく中国・台湾や韓国で、日本では無い。
とくに中国は官が地元に製造業を呼ぶために多額の出資をするので同じ産業界に企業が乱立してその結果、製品の価格が下がって来ている。
先日、会社の特許部門と話しをしていたら今後特許出願はアメリカと中国に絞る動くがあることを聞いた。
日本市場が縮小しており、日本だけで特許が使用される恐れが無いためだろう。出願費用と維持費用は馬鹿にならない。
今、外資系企業が日本人を雇うのは、大企業が放出した大量の技術者狙いであってマネージャー層ではない。よって外資系でマネージャーになるには、本国と韓国・台湾との競争をマネージメント力で勝ち抜く必要があり、かつ成果が見えづらくアピール不足=クビに結びつく。
今、製品のマネージャーは、どちらかというとアメリカ人でもなく、市場に近い台湾人、韓国人が置かれる。
中国人は特に優秀な人ほど1〜2年でいなくなることが多いので完全に任せるのが難しいのだろう。

さて私の知ってる業種は異なるが日本メーカーを見るとこちらも国内市場は完全に後回しだ。
数年前から車や家電、デジカメなどを見るとまず発表自体海外で行われ、その際の決まり文句に国内の販売は未定というものだ。
デジカメは海外仕様にあるボディーカラーが日本では未発売なんてのは当たり前になって来た。

車にいたっては、アメリカ市場と中国市場を意識したサイズに進化し、国内市場にマッチした車種が減って来た。
インプレッサでかい!!久々に国内市場に投入されるシビックもでかい!!売れないでしょうね。国内市場向けに開発したというレヴォーグでさえでかい。
ちょうど良い大きさで高級感のある車がヨーロッパ車以外に無くなって来ている。
逆に当然、日本メーカーの車は一部車種を除きヨーロッパでは苦戦している。
お得意様のアメリカに行ってみると実は韓国のヒュンダイとKia車がいっぱい走っているのがよくわかる。

日本にいると危機を感じないかもしれないが、ヒタヒタと日本滅亡の足音が近づいている。
そんな中、政治はくだらないことを議論していつも行き当たりばったりで、国の成長戦略は未だに作れない官僚ばっかりだ。
今の学生や子供たちが社会に出るころには、どうなっているのでしょうか?