鬱 のち 躁 …

(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

目標

2014年01月30日 | 日記
昨日は、彼と一緒に病院に行ってきた。

去年入院して1ヶ月経ったころ、突然の退院伺い?

「そろそろ3ヶ月経ちますけど、退院どうすか~?」的な。

わずかにあった希望も信頼も一気に吹っ飛び、転院した。

まっ、色々問題のある先生だったからしょうがないんだけどぉ。

ラミクタール知らないとか平気でいっちゃうような。

躁うつ患者に、3種類も抗鬱剤出しちゃうような。

で、今回で3回目の新しい病院での受診。

まず、大きな違いはその通院時間。

入院していた病院は車で5分。

なんなら、自走でもいける。

新しい病院は、家からだと40分ちょい。

田舎でも車で40分って結構遠い。

田舎でもまだ選択肢があっただけありがたいけど。

先生は、たぶん30代くらいの大学病院から派遣されてる的な先生。

若干茶髪。

素っ頓狂な処方は心配しないでもいいと思える。

それから、待合の雰囲気が随分と違う。

玄関入って、その脇に外来の待合があるんだけど、あっちこっちで
看護師さんなのか、ケースワーカーさんなのか、患者さんの脇に
座り込んで普通に話している。

「○○さん、どうですかぁ~?」的な。

世間話だけでなく、それなりに病状とか話しているみたいなんだけど
思いっきりのオープンさ。

でも患者さん的には、リラックスして普通に話しているみたいな。

そして、先生の診察以外にもカウンセリングなんかもあって。

今やっている医療系ドラマみたいに人のよさそうな臨床心理士さんがいて。

たぶん、この人も30代かな。

今回はこのカウンセリングがメインだった。

そうは言っても、診察とセットなので、まずは先生と。

なぜか、彼はこの病院にまだなじんでいないのか、診察に入ると
途端に手が震えだす。

たぶん、薬の副作用でなく、心理的なものだ。

落ち着きもなく、落ちてはいるけれど、なんとか話もできて次回の
診察予定を決める。

そして、再び待合にいると、臨床心理士の先生が自ら呼びにくる。

カウンセリングって一人で行うものかと思ったが、同席を促される。

椅子に座って、彼を見るとまだ震えがとまらない。

どうも、苦手なのは担当の先生だけってわけではないらしい。

初めてってこともあり、どうやって進めるか聞かれたが、よくわからない
のでひとまずおまかせでってことで。

彼は同じ病気仲間から認知療法を薦められて、それをお願いしていたが
どういう定義かよくわからないし、まずは初めてみましょうということで。

いくつかの質問を彼と私に。

例えば、今の状態は10段階で言うとどのくらいか?とか。

例えば、それが1つ上がるとどういうことがしたいか?とか。

例えば、もっとよくなったときにはどういうことがしたいか?とか。

彼は、今のレベルは2で、3になったらお風呂に入りたいで、もっと
よくなったら、仕事がしたいって答えた。

私にも、彼はよくなるためにどんな努力をしているか?とか。

それは彼にとってどういう意味があるか?とか。

私は、彼は年明けから体育館に行ってウォーキングを始めたことや
家の手伝いとして、朝食の食器洗いとゴミ出しをしてくれていてる
ことを伝えた。

目的を持って家を出て、運動することで体力をつけることが大事だと
考えていること、手伝いをすることで家族としての役割を果たすことと
その度にありがとうって伝えるようにしているので、感謝されることの
喜びを感じて欲しいこと、そしてゴミ出しは日にちや曜日感覚を持つために
有効だと考えていることを伝えた。

およそ、40分くらいの話だったけれど、私的にはなるほどな~と思える
ところが多々あった。

まず、本人が漠然と思っていることを自分の口で語らせて、それを
先生が繰り返し口に出すことで意識下に訴えていた。

例えば、

「死にたくなるくらい辛いときに、なんで耐えられていると思いますか?」

と先生が聞いたときに彼は

「今までいろんなことをして家族に迷惑をかけているので、もう迷惑を
 かけたくないので…。」

とぼそぼそと答えた。

すると先生は、

「そうですか~、今まで迷惑かけてきたから、もうそうしたくないって
 思って辛いのを我慢しているんですね。

 そっかぁ、ご家族のために頑張られているんですね…。」

みたいな。

きっと、それを聞いて彼は、そっか、俺は家族のことを思って耐えているんだ
って今まで意識していなかったことを気付くみたいな。

他にも、彼が近い目標として今ほとんど入れていない、入浴(シャワーのみ
でも可)に設定し、次回どのくらいできたか報告することになった。

これも実現可能な範囲での目的の設定をクリアすることで、自分に自信を
持たせたいってことなんだろう。

途中で手が震えて、私の手を取ることもあったが、まずまず彼は自分の頭で
考え、自分の口で自分の考えを話していた。

随分と疲れたようだが、明確な目標を設定された彼は、それに向けて
努力しようという気持ちが芽生えたようだ。

会計や薬局を終えて、帰りの車で

「どうだった?」と聞くと

「うん、疲れたけど、よかったよ。
 なるたけ、頑張るし…。」って。


まぁ、この手のことがそうすんなり効果を上げるとも思わないが
しかし、今はできることをできるかぎりやっていくことしか
ないのだと彼に言うとともに、自分に言い聞かせる。





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