僕の感性

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薬師如来坐像と二口林道

2013-10-23 22:47:12 | ドライブ
10月23日の今日、3人で、50年に一度だけご開帳される、山寺の根本中堂に安置されている薬師如来坐像を拝観に行った。

山寺は正式名称を宝珠山立石寺(りっしゃくじ)と言い、貞観2年(860年)、清和天皇の勅願によって慈覚大師円仁が開いた比叡山延暦寺の別院である。

車を食事どころ「まいどや」の駐車場にとめて、登山口から長い階段を上ると
国指定重要文化財である根本中堂が目の前に見えた。


拝観料300円を支払い中に入ると、すでに30人ぐらいの人が列を成していた。

いよいよ僕らの順番がきて、神々しいというか仏々しいというのか左手に薬壺(やっこ)を持ち、右手が施無畏印の如来様が現れた。


万人を病から救済されるという慈悲と優しいまなざしを湛えた如来様は、
いつの時代から人々に崇められてきたのだろうか、伝えによれば、平安時代慈覚大師自身の作といわれる。

もう再び見ることが叶わないと思うと、しっかり記憶したいという願望とともに
感慨も一入だった。




「まいどや」で、僕は「きのこそば」を、妻と娘は「芋煮とそばのセット」を食した。













食後、紅葉を期待して、10月20日~27日まで開通しているという二口林道を目指した。

二口林道とは、山形市大字山寺と宮城県仙台市太白区秋保町馬場を結ぶ全長19キロの林道である。頂上の標高は934mで赤、黄色、緑の鮮明なコントラストを楽しめる絶好のビューポイントであるのだ。


下界は曇り時々晴れの様相だが、九十九折の山道を登っていくたび霧が深くなり、小雨が降り続く。














晴れていれば次のような景色を楽しむことができたのに・・・


ますます霧が深くなってきたので中途で引き返した。

ここは50年後でなくとも観られるので、来年また挑戦しようと思う。