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僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

本をよく読むこと

2019-05-01 20:38:33 | ことば

Aは卒論を書くとき、作家の先行研究が少なかったので、福島の図書館に足を運んだり、時には学習院大学の資料を読み漁ったりしていました。

謂わば「渉猟」していた、と言えるでしょう。

 

また、孔子が易経を革紐が擦りきれるほど何度も読んだことから「韋編三絶」という熟語が生まれました。

 

また、透視能力があるがのごとく、文章の真意を汲み取ることを、「眼光紙背を徹す」と言います。

「行間を読む」を更に格調高く表現した言葉なので、誉め言葉として使われることもあります。

精読、熟読、乱読、いろんな読み方がありますが、

貴方は積ん読(つんどく)かな?


令和の結婚式

2019-05-01 15:47:48 | 感動

本日はAの華燭の典に列席しました。

Aには卒論を見せていただいたり

太宰治や泉鏡花について論じあったりもしました。

卒論の作家の全集やその作家に関する評論を

貸したりしました。

彼女はありきたりの作品ではなく、嵯峨の屋おむろの「くされ玉子」とか、梶井基次郎の「Kの昇天」とか国木田独歩の「運命論者」とか陰に隠れた名作を愛していました。私も「春のやおぼろ」は知っていましたが、その弟子「嵯峨の屋おむろ」は知らなかったので

彼女の教養の深さには舌を巻いたものです。

文学にとどまらず、居合いやチアリーディング、過去には弓道にも励んでいました。

時には巫女さんのアルバイトにも従事し、古式ゆかしい女性という形容にとどまらず、八面六臂の活躍をしていました。

卒業の時には卒論で論じた作家の初版本を二冊あげたら

大変喜んでくれました。

彼女には若さというエネルギーを貰いました。

席順のパンフレットには恩人と記してあります。

テーブルの隣の人達はAの同期でとんぺい卒の

気さくな女性達でした。

話も弾み楽しい時間を過ごすことができました。

Aのお父様、お母様が麦酒を注いでくださり

お世話になったとお礼を言ってくださいました。

私も良い人とご縁があってよかったですねと

お祝いの言葉を述べました。

最後に旦那様が挨拶をして、二人がそれぞれのご両親に花束を贈呈するシーンでは

ご両親とも喜びの涙を流されていました。

淑女のAとめっちゃ明るい旦那様と

幸せなオーラで包まれていて、キャンドルサービスで

テーブルを回ってきたときには

何十年か前の自分を思い出したりして、二人の

幸福を分けて頂いた心境です。

令和の幕開けに相応しい良い結婚式でした。