今日も文學好きな女子大生と話す機会があった。
彼女は以前図書館で「嵯峨の屋お室」の作品を読んで面白く思ったという。
私が坪内逍遥の別号、「春のやおぼろ」の間違いでは?と問いたが、そうではないとやや自信なさげに喋る。
また、仮名垣魯文と同時代とも語ってくれた。
果たして、くだんの主は坪内逍遥の門下生で、「初恋」、「くされ玉子」などの作品を書いていた小説家であった。
それにしても文学史の片隅にさえ出てこないような作家を知っているとは、通の域を超えている感がある。
またこんな話にもなった。
ずっと前に昭和2年発行の本を図書館で借りたら、旧字体で書かれたテスト用紙が挟んであったという。
母校の中学名が書かれていたので、とても感慨深くなったと教えてくれた。
そこで自分も、以前購入した古本に桜の花びらが栞代わりに挟んであったことを話した。
もちろん櫻本来の桃色は失せ、茶褐色に変わっていて、また影絵のように隣のページにも痕が残っていたことも話した。
旧蔵者のロマンチックな想いに共感を覚えたので、厚かましくも彼女に同意を促した。
その本の作者は若山牧水、旅と酒をこよなく愛した。
もちろん櫻そのものも・・・
彼女は以前図書館で「嵯峨の屋お室」の作品を読んで面白く思ったという。
私が坪内逍遥の別号、「春のやおぼろ」の間違いでは?と問いたが、そうではないとやや自信なさげに喋る。
また、仮名垣魯文と同時代とも語ってくれた。
果たして、くだんの主は坪内逍遥の門下生で、「初恋」、「くされ玉子」などの作品を書いていた小説家であった。
それにしても文学史の片隅にさえ出てこないような作家を知っているとは、通の域を超えている感がある。
またこんな話にもなった。
ずっと前に昭和2年発行の本を図書館で借りたら、旧字体で書かれたテスト用紙が挟んであったという。
母校の中学名が書かれていたので、とても感慨深くなったと教えてくれた。
そこで自分も、以前購入した古本に桜の花びらが栞代わりに挟んであったことを話した。
もちろん櫻本来の桃色は失せ、茶褐色に変わっていて、また影絵のように隣のページにも痕が残っていたことも話した。
旧蔵者のロマンチックな想いに共感を覚えたので、厚かましくも彼女に同意を促した。
その本の作者は若山牧水、旅と酒をこよなく愛した。
もちろん櫻そのものも・・・