僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

男おいどんとサルマタケの青春

2007-04-05 23:46:23 | 漫画
 大学生のころ、松本零士の「男おいどん」に嵌りました。何をやってもうまくいかない少年の哀愁漂うアンソロジー、そう言ったら大げさでしょうか。貧乏ながら、大山昇太の悠々とした自由さに、憧れを抱いたものです。
 「男おいどん」に出てくる部屋の中に生えているサルマタケ、なんと不思議な光景ではありませんか。それもにょきにょきはえてくる。
 作者の松本零士氏の若かりしころ生活した下宿にも生えていたそうです。湿ったパンツの山や古畳にはえるその名はヒトヨタケ(一夜茸)! 食用ですが酒が伴うと中毒するんですよ。昔、松本零士氏はこっそり自家栽培のヒトヨタケをちばてつや氏にふるまったそうな。げに幸いは知らぬ事なり!

感銘を受けたことば

2007-04-05 23:06:30 | 
 愛する人に

人の一生は洪水のように大きく激しい流れでなくていい

清水のように、あの岩陰の人目につかぬ滴りのように

清らかに、ひそやかに自ら耀いて生きて貰いたい

              (新潮文庫「井上靖全詩集」)