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僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

雨ふり小僧

2009-02-25 20:55:20 | 感動
手塚治虫の「雨ふり小僧」が好きでした。

山奥の分校に学ぶモウ太には友達がいませんでした。

ある日、雨ふり小僧と出会い、3つの望みをかなえてもらいます。



そのかわりブーツを持っていってやる約束をしたのですが、急なひっこしのため約束を忘れ、40年の歳月が流れるのです。
大人になったモウ太は、ブーツを渡し、ぼろぼろになって同じ場所に待ち続けた雨ふり小僧に、涙を流しながらお詫びするのでした・・・・

立川談志も
「何という愛らしさ、何といういぢらしさ・・・・。涙が出てくる」
と語っています。
とても切なくてかわいそうで、雨ふり小僧がいとおしく感じました。


志田周子

2009-02-12 23:09:14 | 感動
大井沢は月山と朝日岳の中間にある山村で毎年3メートル以上もの雪が積もり、5月末まで消えません。
昭和のはじめ、大井沢の人口は1000人、田畑からは自分たちの食べる分しかとれず、炭焼きや出稼ぎで暮らしを支えていました。
山形市からは60㌔、まさに陸の孤島だったのです。

志田周子(ちかこ)は、大井沢小学校の校長である父に頼まれ、医者になる決意をするのです。
昭和10年から20数年にわたり、僻地の無医村で開業し、医師としての使命をまっとういたしました。
村中の家々をまわった周子の熱心な指導で亡くなっていく人が減っていきました。

父と母を病気で亡くし、弟を戦争で亡くし、親しい友人を原爆で亡くしてしまいます。
「もう誰も死なせはしない」
という決意のもと病に倒れるまで、生涯医療の道に命をささげるのです。

大井沢自然博物館の前の歌碑には周子の詠んだ歌が刻まれています。


感動!北の大自然スペシャル 森のラブレター

2009-02-11 20:48:27 | 感動
倉本聰富良野塾塾長が国分太一に生活必需品を聞いていました。
国分は1、冷蔵庫2、エアコン3、テレビと答えていました。これに対して、富良野塾の塾生は、1位 水 2位 火 3位 ナイフ と答えたそうです。

同じ質問を都会の若者にしたら、1位お金 2位携帯 3位テレビ 4位車 
そう答えたようです。

倉本さんは言います。
「家の部屋ごとにテレビが置かれ、家族で同じ番組を見る事が少なくなった。」
つまり家族による笑いの共有、幸せの共有ができない生活をしているというのです。確かに食事もめいめいが異なる時間にとって、団欒も少なくなってきています。
私は一番の文明の弊害は「携帯電話」だと思っています。パソコン、携帯などの通信機器の発展により、人間のコミュ二ケーション能力も減退してきました。そして何より同じ場所にいて携帯に目を通しているという異常な光景を生み出しました。
今は先生どうしの意思疎通も下手になり互いの信頼感も薄らいできた事態も招いています。

倉本氏はかつてルネッサンスがあり「神」中心の世界から「人間」中心の世界に変えようという運動があったように、「お金」中心の世界から、「自然」中心の世界に変革しなければいけないとおっしゃいます。
生命をつなぐ「水」に頼っているのは、人間だけでなく、動物、植物も同じなのです。水を当たり前のように使い、汚して平気なのも人間です。
地球は子孫から借りているもの、未来の子供たちに地球を返すためにも我々ができることはたくさんあるのではないでしょうか。
石油を使いすぎることなく、つつましやかな生活をし、戦争、飢餓が一掃されれば徐々に文明に侵されてきた地球が改善の方向に向かうのではないでしょうか。
そして自然を再び獲得する事で、人間本来のもつ生き生きとした生命力、バイタリティ、しっとりした心の平穏を取り戻すに違いありません。

ドラマ特別企画「内藤大助物語~いじめられっ子のチャンピオンベルト

2008-07-29 00:10:18 | 感動
内藤大介の生い立ちは、壮絶ないじめに始まり、そのいじめの呪縛から解き放たれるまで、血の滲むような努力を余儀なくされました。
内藤大介を伊藤敦史が好演し、同じいじめという辛い境遇を避けられない少年に、自身の体験を照らしながら、あたたかいまなざしを向けていました。
いじめられ続けた男を許す寛大な心を持ち、いまだに進化し続ける彼に、共鳴し賞賛の拍手をおくりたいと思います。

感動する話・泣ける話

2008-07-13 23:07:10 | 感動
ウエブサイトの「感動する話、泣ける話」から、「味噌ラーメン」というぐっとこみ上げてくる話を紹介します。

     味噌ラーメン

高校時代親が離婚して母と暮らしてたんですよ。
当然家計ゎくるしい…
そこであるラーメン屋でバイトしてたんですよ。
当時家帰っても母がいないので当然ご飯なんてものは用意されてなかったんですよ。
私バイトがある日は
殆どそこで
半チャーハンっていう1番安いのまかないで半額で食べてたんです。
ラーメンは好きですよ、その当時はお金もなかったからダイエットってこじつけてそれを
頼んでた。
ところがある日いつものように
半チャーハンまかないで頼んだら
味噌ラーメンと大好きなキムチがでてきた。
それに見合うお金も持ってなかった私はかなり焦って
60後半くらいの厨房長に
<私頼んだの半チャーハンです>
って言ったんだ。
そしたら厨房長が
<間違ってつくっちまった。残さずたべろ>っていったので
その日は半チャーハンのまかないの値段で味噌ラーメンとキムチを食べた。
半チャーハンじゃない日はその日だけではなかった。
厨房長がシフトに入ってる時はかならず半チャーハンより高いものがでてきた。

ある日バイトにいくと今日シフト入りだった厨房長がいない。
店長に聞いてみたら身体の具合がよくないらしく店を辞めたそうだった。
聞いた時驚きよりも悲しみや感謝を伝えれなかった悔しさのがでかかった。
それから何年かたって高校も卒業し私は東京の美容専門学校も卒業し久しぶりに地元に
帰ってきた。
その途中
あるラーメン屋が目についた。小腹もすいたからよってみるかと暖簾をくぐり席に座る。
ラーメンなんか全然食べてなかったなとか思いつつ味噌ラーメンをたのんだ。
何分かして味噌ラーメンがでてきた。
その隣にはキムチ。
(ぇ??)と思いながら顔をあげるとそこには数年前より少し老けたが体調が悪かったなんて
思わせないような元気な姿の厨房長がいた。
<元気だったか?>
その一言に回りもきにせず厨房長に今までの感謝とずっと気にかかってた体調の心配など
やまのように溢れてきたのだった。



友情

2007-11-09 19:39:45 | 感動
 武者小路実篤の「友情」。素直に泣ける一冊です。この小説の中で実篤は、恋愛と友情との相容れないジレンマと葛藤を表現しようとしたのだと思います。
 主人公である野島のために友人の大宮は厚き義侠心の限りを尽くそうとします。しかし結果として大宮は親友の野島を裏切ってしまうのです。友情と愛を一気に失ってしまう野島に希望は残るのでしょうか。
 「僕はもう処女ではない。獅子だ。傷ついた孤独な獅子だ。そして吠える。君よ、仕事の上で決闘しよう。君の残酷な荒療治は僕の決心をかためてくれた。今後も僕は時々淋しいかも知れない。しかし死んでも君たちには同情してもらいたくない。僕は一人で耐える。そしてその寂しさから何かを生む。・・・」
 精一杯強がる野島に自分を重ね、感情移入せざるをえなくなります。

男はつらいよ 葛飾立志篇

2007-11-02 00:13:29 | 感動
 私の好きな寅さん映画「葛飾立志篇」はご存知でしょうか?
見所いっぱいの好作品です。
 最上順子(桜田淳子)の母に世話になったいきさつを、寅さんがとつとつと語りだします。

 寒河江って町を無一文で歩いていたんだ。もう何をやってもうまくいかない時でな。矢も盾もたまらず駅前の食堂に飛び込んだんだ。
 「いいですよ。困っているときは、お互いですからね。」
どんぶりに山盛の飯と湯気のたった豚汁とお新香をそっと置いてくれたっけ。
オレはもう無我夢中でその飯をかきこんでいるうちに、なんだかポロポロポロポロ涙がこぼれて仕方なかったよ。その時オレには・・・あのお雪さんが観音様に見えたよ。

 涙を誘う名台詞です。人情味のある山形人を描いてくれた山田洋次監督に感謝です。

人生に必要な素敵な嘘

2007-09-30 15:58:03 | 感動
「晩鐘」「 落穂拾い」などの名作で有名な19世紀のフランスの画家ミレー。
農民の子であり、自らも農耕をしつつ画を描いていました。
このミレーが不遇で、ストーブに燃やす薪も買えないほど生活に窮していた頃。
ある日突然彼の家に親友のテオドール・ルソーがとびこんできました。
「ミレー君、喜んでくれたまえ。君の画に買い手がついたよ」
「えっ?それは本当か?」
「ほんとうだとも。これを見てくれ」
ルソーは300フランの紙幣を見せました。
「買い手の人は画の選択を僕に任せてくれている。あの『接木をしている農夫』
をくれないか?」
ミレー家は久しぶりに息をつき、窮乏から脱することができました。
数年後、ルソーの家を訪ねたミレーはその壁に「接木をしている農夫」が掛かっているのを見つけました。そしてはじめて事情を悟ったのです。
あの時のルソーは友のプライドを傷つけないように「嘘も方便」の実行までしてその生活を助けたのでした。
私も大学生のとき、お金がなく仕送りも来ず、部屋でくすぶっていたら、見かねたF君がカツ丼をごちそうしてくれたっけ。
最初は「いらない」といって意固地になったりして、ちょっぴりうれしそうなそぶりを見せたりして・・
ちなみにこの画はルソー作の「森のはずれの池」です。少し感慨深げに見えたりします。