うたかた花詩の「思季色を綴る覚書き」

   長野県の四季の様子を思いつくままに雑多に綴る自由ノートです。

ヤマガラシとハルザキヤマガラシ

2021-06-10 | みんなの花図鑑

両種ともよく似ていますが、花の状態では、がく片の先端にある突起の出方でヤマガラシかハルザキヤマガラシかを見分けられます。蕾状態の時が分かりやすく、ヤマガラシは突起があまり目立たないので蕾先端が丸く感じ、ハルザキヤマガラシは突起が目立つので蕾先端がトゲトゲした感じになります。
花柱の長さで見分けらると書いてありますが、果実の成長が早く、観察した限りでは開花直後の花でないと正確な長さの比較はできない印象がありました。

 

判別するのには果実を見るのが一番分かりやすく、ヤマガラシの角果は比較的長く茎に沿って立ち上がり、ハルザキヤマガラシの角果は比較的短く茎に対して開き気味になります。
成長途中
の果実の様子にも違いがあるようで、ヤマガラシは、果実先端に見られる残った花頭は萎んだようになりあまり目立たず、成長途中の果実の表面はポコポコしています。ハルザキヤマガラシは、果実先端に見られる残った花頭が目立ち、成長途中の果実の表面は比較的滑らかです。

                  👇ヤマガラシ
ヤマガラシの上部にある裂けた葉の裂片は、幅広で丸みがあるようです(2枚目)。4枚目は下部に生える葉になります。

                👇ハルザキヤマガラシ
ハルザキヤマガラシの上部にある裂けた葉の裂片は、幅が狭くなり尖った感じになるようです(4枚目)

👇花部分をアップにしてみました。
左がヤマガラシ、右がハルザキヤマガラシになります。

 



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