四国のんびり旅

主に88ヶ所のお寺を中心にその周辺の紀行文的なものにしていく予定です。

「お弓」と「おつる」

2005-05-17 11:10:31 | 名所・観光地
 屋敷内、舞台の向かい側にある二人の像です。浄瑠璃が有名になりすぎて、実際こういう場面があったように思いがちですが、十郎兵衛一家の本当の事を考えると江戸時代の政策まで絡んでくるのですね。
 十郎兵衛たちが処刑された場所もここからそう遠くない場所にあり、記念碑が建っています。松が植えてあったらしいのですが、枯れてしまって今はないそうです。

傾城阿波の鳴門

2005-05-17 11:01:44 | 名所・観光地
 屋敷内で上演されている傾城阿波の鳴門八段目「順礼歌の段」です。名乗るに名乗れず、巡礼を止めて家に帰りなさいというお弓に、両親に会えるまで帰らないというおつるの言葉に堪らず抱きしめている所です。この会場ではこの「巡礼歌の段」の部分だけ約30分が上演されます。
 文楽は一体の人形を使う3人のうち、頭を使う人は黒子ではなく紋付を着ていますが、人形浄瑠璃では人形を使う3人皆が黒子です。

浄瑠璃人形

2005-05-17 10:51:04 | 名所・観光地
 十郎兵衛屋敷内に展示してある人形です。この3体は「傾城阿波の鳴門」の十郎兵衛、お弓、おつるの人形です。浄瑠璃では次のようなストーリーになっています。
 殿の名刀「国次」が盗まれ、その探索を命じられた十郎兵衛が妻「お弓」と共に盗賊の仲間入りをし、役人に追われながら刀を探します。ある日、大阪の隠れ家に、娘のおつるが両親を探し西国順礼をしながら訪ねてきますが、親子を名乗ると盗賊の罪が、娘にかかるのを恐れ、我が子と言わず泣く泣く返す母と子の純愛物語です。

阿波十郎兵衛屋敷

2005-05-17 10:42:48 | 名所・観光地
 徳島市中心部から吉野川を渡って河口の方にあります。阿波では藍を中心として栽培しており米不足で困っていたため、他の国より買い付けをしなければなりませんでした。その頃の江戸幕府は政策で兵器、食糧を集める事を禁止していたため食糧の輸入は密輸入となってしまいます。藩主より「他国米積入れ川口裁判改め役」を申しつけられていたこの地の庄屋十郎兵衛は米密輸の罪を被り、十郎兵衛と男子3人は打ち首になって、妻お弓と娘おつるは後に病死します。
 写真は長屋門で、中に資料が展示してあり、門を入ってすぐ左に人形浄瑠璃の舞台があって毎日上演されています。