うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

テストの点について

2005-04-30 03:11:51 | フランス(教育・学問・社会)
連休初日は暑いくらいのお天気ですか?
こちらもありがたいことに、漸く朝から
しかも、さっきの天気予報だと、明日は27度にまであがるそう。
すっかり腐りきっていた、夏大好きの私は、嬉しいかも…

夕方散歩をしましたが、どのカフェもテラス席はいっぱい。
何だか、夏のリゾートかぁ?というくらいですが、
この街の、フツーのスーパーごときのギャルリィラファイエットの1階、
一番目立つ場所は全て水着コーナーになっていました。

さて。一昨日、丁度書いたところですが、
イラク人の友達の話から始めましょう。

今日、授業の帰りがけ、教室をでようとしたところで
教室の奥から声をかけられ、手招きをされました。
何かなぁ…。

「1学期の平均点、何点だった?」
へ?…忘れちゃったなぁ。え~っと…
「私はね、12.5点だったのね」
(お断り:こちらは20点満点なので。
因みに、10点未満だと「落とした」ってことになります)
別に、あなたの点数なんて、聞いてないんだけどなぁ…

「で、何点だった?」
「…13.5点」
…」(せいぜい5点~7点くらいだと思っていたんだと思います。)

「難しくなかったの?」
「すっごく難しかったし、そんなにいい点じゃないかもしれないけど、
私自身は考えられないくらいいい点だったと十二分に満足している」
「そうよねぇ。外国人には本当に難しいよね。
○○も△△も(外国人のクラスメート)10点行ってないの。
(とりあえず今年度までは、1学期と2学期の平均点で10点以上になればOKです。)
それが、フツーでしょ?」
…う~ん、よくわからないけど。

「今学期、試験勉強している?」
「とんでもない、そんな余裕はなくって、
小論文(はっきり言って、山のようにあって地獄です…)にかかりっきりで何もできてないよ。」
「そうよね。私もよ。じゃあね。」
…なんだか、小学生のいじめっ子に会ったような気分でした。

というので、思い出したことを今日は書きたかったのです。
テストの結果について。
前述したように、何でもテストは20点満点になります。
10点が可。
12点~ まぁまぁ良
14点~ 良
16点~ 優
で、それも最初驚いたことだったのですが、
何よりも驚いたのは、結果の発表について。

こちらは、何でもオープンなんです。
だから、語学学校に通っているときなど、作文の宿題とか出るじゃないですか。
で、次の授業で添削が返される時には、
先生がまず答案用紙を見て、名前を呼び、点数を宣告し、コメント(かなり辛口)を言って返却するのです。
勿論、みんなの前で、ですよ。
…最初は、「そんなぁ~」でしたが、慣れれば慣れるものです。
(日本人の中には慣れない人もいるみたいですが。)
要は、試験の点数は「頭のよしあしではない。勿論人間性の問題ではない」という前提なのでしょう。
点数が悪くても、だから全く恥ずかしくない。
そんな考えなんじゃないかと、私は勝手に解釈し、却って
日本みたいに、こっそり返す
(テストを返却されるといきなり角を折る人もいますよね。
そしてまたフシギなことに、良くても悪いみたいでこっそり、なんですよね。)
のより、遥かに気に入っています。
どうでもい~や、と思えるので。。。

因みに大学の試験結果も、掲示板に全科目張り出されます。(少なくとも私の大学は)
0点とか、1点とか、そういう人もいます。
でも、きっと誰も人のことなんか気にしてないから、いいのでしょう。
…掲示板は流石に、チョビッとドキドキしちゃうのですが、
皆、基本的にお互い下の名前しか知らないし(張り出しは苗字順)、
漢字じゃないから、余程注意しないと人の点なんて全く目に入らないか
入っても記憶に残らないものです。
…あれ?私もフランス人ぽくなってきたのかなぁ

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