うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

回想4 最終日前日

2009-11-22 18:57:11 | フランス(日常用品・日常生活)
10月29日木曜日。

大分前の計画では、その日の朝は優雅に最後の国立図書館へ行き。
午後は自転車でパリの街を走り、夜はお気に入りのフレンチレストランで1人ディナー。




って。
私ノー天気過ぎました。
とんとんとぉ~んでもないっ!!!!!!


恒常的な寝不足なのに、前日夜遊びもしたのに、その朝も心配から、早く目が醒め。
引越し準備にかかります。
最後の冷えたレモン入りガス水を味わい、冷蔵庫の霜取り&一掃。

粗大ゴミの回収は午後一だけど、電話した時に対応したオジサンが欲しい物を午前中に取りに来るという…。
9:00過ぎに「今車で家を出たから、30分以内に着く」との連絡。

そのオジサンは、予定していたテレビと電子レンジ以外に、結局、家のFAX電話、卓上スタンド、アイロン台、卓上調理器ももらっていくとのことで。
粗大ごみには、本棚2つに姿見の3つ。
これらを一緒に、狭い階段をひいこら下ろし。

さぁ、これですっきり最終片付けが出来る、となるはずだったのですが。
実は、翌日空港まで連れて行ってくれる先輩に粗大ゴミの話をしたら、「何でももらうわよ。友達にあげるから」とのことで。
扇風機、折り畳み椅子、プリンター、空気入れ、アイロン、フォンデュセット、食器類、さまざまな食品などが、部屋にど~んと残っていたわけです。

とりあえずそういうものをまとめて、先ずは車に積めるように荷造り。
その後、自分の手持ちのスーツケース詰め。


それでも狭い部屋には、物が幾つもあって、掃除するのには本当に苦労しました。

あぁ、時間ばかり刻々と過ぎていく…。



何しろ台所と呼ぶには小さい一角も、大掃除するとなると、棚からガスコンロから、3時間で終わると思っていたのが。
6時間以上かかったり。



脇目もふらず、自分に何度も気合を入れ、せっせとお掃除に明け暮れたものの、夜の8:00を迎えて、トイレ・お風呂場の掃除が残っていました。
お腹は空いていても、食欲もなし。

最後の晩は、何としてもフレンチ・レストランに、と最後の望みもすっかり絶たれて、自分への情けなさで涙が出ました。
そして。夕飯を済ませたら、120周年記念のエッフェル塔特別ライトアップを見にシャイヨー宮に行く、という計画も無理だなぁ。。。。。。




しかし、しかし。です。
体力的にも、そんなことしていたら明日出発に間に合わないかも、という気持ちを持ちながらも、「エッフェル塔を見てくる!」と突然決意しました。
9:00(=正時)から恒例のチカチカが始まります。
それを目指して、全てを擲って。
服を着込み、戸締りをして、地下鉄へ。

乗り換えた地下鉄が一時停止したりして、地下鉄トロカデロ駅に着いたのは9時2分前。
地下道を走り、表に出て…。
大勢の人混みをかきわけ、とりあえず、エッフェル塔が見られる場所に辿りついた途端。
人々の歓声と共に、キラキラライトアップが始まりました。

あ~、いつ見てもいいなぁ。
エッフェル塔 ライトアップ


通常はこのライトアップが10分なのですが(多分)、この特別ライトアップ時期(12月末まで)は5分で。

その後、12分の特別ライトアップショーの始まり~!
エッフェル塔 ライトアップ

エッフェル塔 ライトアップ

エッフェル塔 ライトアップ

エッフェル塔 ライトアップ

もう本当に溜息がでるほど、どのパターンもチャーミングで。
ボロボロカメラとわかっていながらも、シャッターを押し捲った次第です。

(ちゃんと見たい方はエッフェル塔のサイトでどうぞ。)




見られて良かった、本当によかった。
…すっごく幸せな気分になりました。



家に帰ってきたのは、10:30過ぎで。
それから、帰りがけに買ってきた不味い中華のテイクアウトを床に座って、飲み物もなく食べたけど。
…情けない切ない思いは、一切どこかに消え去っていました。

体力も残っていなかったけど。
最後の晩、無理をして行って良かった。




それから後は、力を絞って、お風呂掃除。
トイレ掃除まで終えたかったけど。
とうとう力尽きて寝たのは3:00前のことでありました。

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