浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団第51回定期演奏会&埼玉県中学校選抜吹奏楽団第5期生研修発表会

2016-06-11 22:50:57 | 吹奏楽

昨年の9月に埼玉県立大宮高校の演奏会に行って以来、ブログを更新しておりませんでした。

人生には様々な出来事があり、物理的な時間を超越したところに真理があったりするわけで、私も悩み多き“時間”を過ごさせて頂きました。

しかし、心を落ち着けて考えてみると私は吹奏楽が大好きだということをあらためて実感した“時間”でもありました。

今回、久しぶりにブログを更新させて頂くにあたって、また一から新鮮な気持ちで取り組みます。

私を取り巻く環境が変わったので以前のように頻繁に更新は出来ないかもしれませんが、もしよろしければ、もう少し、お付き合い頂ければ幸いです…。

 

さて、私の“復活”の最初に選んだのは、やっぱり一番好きなバンド、川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団です。(昨年、文京シビックホールで行われた特別演奏会はとても素晴らしかった。)

年2回あるアンサンブルリベルテの定期演奏会。

今頃に時期にあるコンサートは定期演奏会と共に埼玉県中学校選抜吹奏楽団の研修発表会の場でもあります。

もう、5期生になるのですね。(個人的に言いますと確か一回だけ聞き逃しただけだと思います。)

今年も全国的にみてレベルの高い埼玉県の中学吹奏楽部の皆さんの演奏が楽しみですね!

 

【Ⅰ部】演奏:川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団

     指揮:福本 信太郎

 

[真島俊夫先生 追悼演奏]コンサート・マーチ「東風‐こち‐」(真島 俊夫)

焔《2016年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅴ》(島田 尚美)

Magical Sky Land[バンド維新2016](大坪 稔明)

SUITE for Wind Orchestra《委嘱作品全曲版初演》(高 昌帥)

 Fanfare Elegy Reminiscence Jubilation

 

【第Ⅱ部】演奏:埼玉県中学校選抜吹奏楽団 第5期生研修発表会

 

音楽祭のプレリュード(A.リード)

指揮:田中 秀和〈越谷市立大相模中学校〉

And Can It Be?(D.R.ギリングハム)

指揮:中畑 裕太〈川口市立青木中学校〉

絵のない絵本(樽屋 雅徳)

指揮:外崎 三吉〈朝霞市立朝霞第一中学校〉

   [協力:川口市立青木中学校吹奏楽部]

歌劇「ナブッコ」序曲(G.ヴェルディ)

指揮:鈴木 直樹〈志木市立志木第二中学校

 

【第Ⅲ部】演奏:川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団

     指揮:時任 康文[客演指揮]

 

歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲(G.ヴェルディ)

マーチ・スカイブルー・ドリーム《2016年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ》(矢藤 学)

スペインの市場で《2016年度全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅱ》(山本 雅一)

メキシコの祭り(H.O.リード)

 

演奏会が始まりました…。

会場の2002の座席数を誇る川口リリア、メインホールは、超満員です。

最初の曲は、真島俊夫先生の“コンサート・マーチ「東風‐こち‐」”。

それにしても、真島先生のご逝去は私にとって非常にショックな出来事でした…。(真島先生は、本年4月21日に亡くなられました。まだ、68歳の若さでした…。)

「三つのジャポニズム」をはじめ、リベルテの委嘱した「鳳凰が舞う」などの様々な名曲、課題曲、アレンジ曲を残した功績は吹奏楽界にとって宝でした…。

ご存命であったら、これからも、どんなに素晴らしい曲を残して下さったかと思うと悔やまれてなりません…。

一ファンとして、ご冥福をお祈り申し上げます。

今回のリベルテの演奏は「追悼演奏」として奏でられました。

天国の真島先生にも、きっと喜んで頂けたであろう素晴らしい演奏でした…。

続いては、今年の課題曲Ⅴ。

きっと、リベルテもこの曲でコンクールに出るのでしょうが、いつも通りの雰囲気のある課題曲“Ⅴ”ですね。

この手の曲は、ウマいですね、リベルテ。

卓越した表現力で観客を魅了してくれます…。

続いての曲は、今年の「バンド維新」で発表された曲です。

バンド維新と言うのは、静岡県浜松市(会場は「アクトシティ浜松」)で毎年開催される吹奏楽のイベントです。

著名な作曲家の新曲を地元の中高生の皆さんで“初演”するという催しですね。

ポップス調の軽快な曲でした。

聴き応えのある演奏でしたが、この前に演奏した課題曲Ⅴとの曲調の違いに落差がありすぎて、気のせいか少し荒々しく聴こえたような気がしました…。

Ⅰ部、最後の曲は、人気作曲家、高昌帥先生の委嘱作品です。

昨年暮れのリベルテの定期演奏会で演奏された委嘱作品「Elegy」を軸に4つの曲で構成された新曲です。

最初の曲(ファンファーレ)は曲名のとおり、ファンファーレの飛び交う華やかな曲でした。

2曲目の「哀歌(Elegy)」は私、昨年の暮れに初演の生演奏を聴いているのです…。

ゆったりとした感じで始まり、激しさを感じる部分もあります。

毎度毎度、申し上げますが、高い表現力を要求される曲に見事に応えた演奏でした!(個人的にこの曲の川越奏和の演奏も聴いてみたいと思いました…。)

3、4曲目の「回想」「祝祭」と怒涛の攻撃?は続き、華やかに曲を終えました。(チューブラベルのパフォーマンスが印象的でした!)

それにしても、非常に迫力のある演奏でした!

さすが、アンサンブルリベルテ!

ちなみに当日は高先生が会場にお見えになっておられました。

 

ここで休憩。

久しぶりに演奏会に来させて頂きましたが、やっぱり良いですねぇ、吹奏楽って。

前半だけで胸いっぱいになってしまいました…。

リベルテの演奏であることも大きな要因でしょうが…。

 

Ⅱ部は、「埼玉県中学校選抜吹奏楽団」の皆さんの演奏です。

もう、5期生にもなるんですねぇ。

私は、第3期生の演奏だけ聴き逃しただけで、あとの演奏は幸いにもすべて聴かせて頂きました。

1期生の時からレベルが高いと思っていたのですが、年々、レベルアップの演奏に驚かされ続けて来ている次第です。

また、今年の5期生の皆さんも、その期待を裏切らない演奏の数々でした!

さすがに埼玉県各地からオーディションで選ばれた皆さんだけあって素晴らしいの一言です!

最初の曲は「音楽祭のプレリュード」。

懐かしい曲です。(“浦和のオヤジ”も中学生の頃、一生懸命、練習した曲です。)

演奏もサウンドに統一感があって、とても良かった!

2曲目はギリングハムの曲です。

アメリカの学校での銃乱射事件をテーマにした曲なのだそうです。

重苦しいテーマで難しい曲ですが、“浦和のオヤジ”は、見事な表現力を持った演奏に引き込まれて行ったのでした…。

続いては、樽屋雅徳先生の「絵のない絵本」。

これは、あのアンデルセンの短編集を題材にした曲ですね。

『屋根裏部屋で暮らす貧しい画家は、夜に訪れる月の語る話によって寂しさを慰められていた。その話を画家が書きとめたという設定で、33夜にわたる短い物語を収め(ウィキペディアより)』たのが「絵のない絵本」です。

それを吹奏楽会では有名な樽屋先生が独特な世界を持って作り上げた素晴らしい作品です。

中学生の皆さんの演奏もそれに見事に応えていました。

特に賛助出演として“合唱”で参加されていた川口市立青木中学校の皆さんが実に“効果的な”役割を果たして頂きました!

多少の乱れはあったものの中学生とは思えないスケールの大きい演奏に“浦和のオヤジ”は感動いたした次第です。

最後の曲は、ヴェルディですね。

堂々たる演奏でした!

素晴らしかった!

特に冒頭の金管低音部のサウンドには感服。

そこから、演奏に引き込まれて行ったのでした…。

 

毎年感じることですが、“我が”埼玉県の音楽のレベルの高さには感服いたしますね。

もちろん、中学生の皆さんの努力の賜物とは思うのですが、それを指導する先生方のご苦労にも察して余りあるものが…。

この日、指揮して下さった4人の先生方は、もちろん、県内の吹奏楽指導者の先生方に一吹奏楽ファンとして心より感謝申し上げます。

吹奏楽を愛する埼玉県の中学生の皆さん、来年も期待していますよ!

 

さあ、Ⅲ部の演奏はリベルテにもどります。

指揮は福本先生から今、旬のマエストロ、時任康文氏に代わります。

時任先生のご活躍は周知のことだと思いますので、このブログ上での紹介は割愛させて頂きますがリベルテを振って頂けるなんて嬉しい限りです。

まず、最初の曲はヴェルディの「シチリア島の夕べの祈り」です。

この曲も私の若かりし頃、異常に流行りました…。

当時は吹奏楽会では、あまりにメジャーだったので個人的に好きな曲ではありませんでしたが今、聴いてみると懐かしいの一言です。(この曲を聴いただけで当時の事がオヤジの頭の中でよみがえります…。)

そして、リベルテの演奏。

メロディラインの歌い方が実に見事なパフォーマンスでした。

特にクラリネットの透明感と言ったら特筆ものでした!

続いて、今年の吹奏楽コンクール課題曲が2曲。

ⅠとⅡですね。

Ⅰは、マーチとしては6年振りに朝日作曲賞を受賞した「マーチ・スカイブルー・ドリーム」。

今年はおそらく、コンクールでの課題曲一番人気だと思いますが、私もとても良い曲だと感じています。

特にTrioからのメロディは美しいですねぇ。

演奏していて楽しくなる曲だと思いますよ。

リベルテの演奏も素晴らしかった。

このようなメロディが目立つ曲を演奏させたらリベルテは天下一品です。

会場に来ていた中高生の皆さんにとっては“模範演奏”だったと思います。

そして、課題曲Ⅱの「スペインの市場で」。

素人の私なりに考えたのですが、今年の課題曲5曲の中で曲として一番、完成度が高いと感じました。(ど素人の個人的な意見です。)

シャブリエの「狂詩曲スペイン」に印象派のテイストを加えたようなステキな曲です。

吹奏楽でありながら、弦楽器を意識させるように書かれているのではないでしょうか。

リベルテは、この曲の持つ“キラキラ”感を十分に発揮してくれました!

曲の持つ雰囲気バッチリの演奏でした。

トリの曲は、リードの「メキシコの祭り」です。

「リード」と言っても、かの有名なアルフレッド・リードじゃありませんよ。

一昨年、100歳を超えて亡くなった“ハーバード・オーエン・リード”です。

この曲もまた、“浦和のオヤジ”にとっては至極、懐かしい曲です。

と言うか“憧れの曲”でした。

特に1楽章が大好きです!

冒頭のチューブラベルの乱打、大変、素晴らしかった!!(ホルンのユニゾンは“イマイチ”でしたけど…。)

とてもステキな演奏でした。

2楽章の“荘厳さ”や3楽章の“華やかさ”も見事なくらい表現できていたアンサンブルリベルテ。

あらためて思うに“ステキな”吹奏楽団です!!

 

アンコールは上記の通りです。

特にアンコールで“アルメニアン・ダンス パートⅠ”を全部やるとは思わなかった。(素晴らしい演奏でした!)

 

ほぼ、8ヶ月振りにブログを更新させて頂きました。

もし、よろしければ、これからも頑張りますので、今少し、私の“駄文”にお付き合い頂ければと願う次第であります…。

 

Twitterにも、つぶやきましたが、久しぶりの演奏会が“アンサンブルリベルテで良かった…”。

と、心より思い、このブログを読んで頂いている皆様に感謝いたします。

P.S.

これから、ブログの更新を“埼玉栄高校吹奏楽部”“川越奏和奏友会吹奏楽団”と急いで更新させて頂くつもりです…。