この日は、第3回音楽大学フェスティバルオーケストラの演奏会を聴かせて頂くために(私にとっては)、お馴染みの東京芸術劇場まで参りました。
2014年(平成26年)3月28日、金曜日。
開演は、19:00からなのですが、仕事場が池袋に近いため、開演時間まで余裕があり、少し早目の夕食をとったりして時間つぶしです。
以前にもこのブログでご紹介したことがあると思うのですが、東京芸術劇場は東京都豊島区の池袋駅西口を出てすぐの「池袋西口公園」の中にあります。
池袋西口公園は、その昔、東京府豊島師範学校(のちに東京第二師範学校と改称、現在の東京学芸大学)があったところなのだそうです。
敷地的には、住宅地の公園よりは広いですが、代々木公園のようにバカでかくなく、そうですね、やはり、小学校か中学校がひとつ建てられるくらいの面積でしょうか?
公園の中はキレイに整備されていますが、歌を歌っている者あり、様々なパフォーマンスを見せる者ありで、ある種の“文化の匂い”も感じられます。
と同時にケッコウな数のホームレスたちもたむろしており、「雑多の街、東京」という一面も見る事ができますね。
そのような混沌とした西口公園の中に白亜の殿堂のように聳え立つ東京芸術劇場は、違和感を放つと思いきや、これが不思議と公園の中に融け込んでいるような感じがするのが不思議でなりません。
「何なんだろう?この感覚。」
と、公園内を徘徊しながら、どうでもいいような事を考えておりましたら、開演が近づいてきました。
早く、大ホールにいかなくっちゃ!
昨年末、「音楽大学オーケストラフェスティバル」2公演に行かせ頂きました。
弦楽器にはあまり、馴染みのない私でしたが、音大生の皆さんの熱い演奏を聴いて感銘を受けました。
しかも、今回は首都圏8大学の学生選抜による合同のスペシャルオーケストラです。
楽しみですね。
指揮は、ラドミル・エリシュカ氏。
元プラハ音楽大学教授で、チェコ音楽の巨匠です。
この日のプログラムは、十八番(おはこ)の曲でしょうから、非常に期待出来るし、学生さんの能力をどれ程、引き出して頂けるのか興味津々です。
マエストロ・エリシュカに期待しましょう!
[演奏]音楽大学フェスティバル・オーケストラ
【参加大学】国立音楽大学
昭和音楽大学
洗足学園音楽大学
東京音楽大学
東京藝術大学
東邦音楽大学
桐朋学園大学
武蔵野音楽大学
[指揮]ラドミル・エリシュカ
◆ 連作交響詩『わが祖国』から(スメタナ)
高い城
モルダウ
シャルカ
【休憩】
◆ 交響曲第9番ホ短調「新世界より」
Ⅰ アダージョ-アレグロ・モルト
Ⅱ ラルゴ
Ⅲ スケルツォ モルト・ヴィヴァーチェ
Ⅳ アレグロ・コン・フォーコ
クラシック音楽をファンならば、知らぬ者はいないと思われるほどのポピュラーな曲、2曲です。
まずは、スメタナの「わが祖国」ですね。
全体的に情緒のある色彩豊かな演奏に感じました。
特に著名な曲、モルダウはスケール感が良く出ていたと思います。(3曲目の“シャルカ”の演奏が残っていたのにもかかわらず、“モルダウ”が終わった瞬間、拍手をした観客がいたのが印象的でした。)
ただ、今まで聴いたCDとかに比べて随分、テンポが速いんだなと思いましたが…。
本場では、そうなんでしょうか?
実は、今回、1階最前列で聴かせて頂きました。(第一ヴァイオリンの皆さんに“かぶりつき”状態でした。)
こんな近くで数多くの弦楽器の音を聴いたのは初めてでした。
そこで、新たに発見したのですが、弦楽器って音に“うねり”があるんですね?
“ズレ”とは違う、何か大きな流れのような…。
そして、その“うねり”が響きを大きくしていると言うか、壮大な感じがする…。
素人ながら、そんな風に感じました。
さて、休憩のあとはドヴォルザークの「新世界より」。
素朴ないい演奏のように感じました。
第2楽章では、気持ちが小学生の頃にもどって、家に帰りたくなっちゃったし…(笑)
心から癒されたように思います。
でも、ホントは8番の方が好きなんですけどね。
アンコールもドヴォルザークです。
吹奏楽もいいけど、オケも素晴らしい。
これからも、オーケストラの演奏を出来るだけ、聴いてみたいですね。
また、約1ヵ月たってのご報告になってしまいました。
明日は、東京佼成ウインドの定期演奏会に行きます。
ブログ更新もスピードアップしますので、よろしくお願いします。