浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

横浜ブラスオルケスター 第15回定期演奏会

2014-03-03 20:35:18 | 吹奏楽

それにしても2月は、散々でした。
いくつかコンサートに行く予定にしていたのですが、関東地方ではめずらしい“あの”大雪のために断念したり、体調不良が重なったり…。
と言う事で、やっと1月19日の読響の定期公演以来の出動となりました。

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2014年(平成26年)2月23日、日曜日。
場所は、ミューザ川崎シンフォニーホール。
ところが前夜、川崎駅付近で工事車両と京浜東北線の回送電車が衝突事故を起こし、京浜東北線が蒲田~鶴見の間で不通とのこと。
まあ、東海道線が動いていましたんで、事なきを得ましたが…。(事前に調べておいてヨカッタ!)
京浜東北線で行く予定でしたので、気がつかなければ、遅れていたかも知れません。
やっぱり、2月は私をコンサートに行かせまいとする“見えない力”が、はたらいているのでしょうか?

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それにしても「ミューザ川崎」って、外観も中もキレイですよね。
客席の配置もユニークです。
2~3階席など“波打っている”ような配列になっています。
今回は2階のステージに対して正面の席をとらせて頂きました。
音響はどうでしょう?
けっこう舞台に近く感じますから、悪くなさそうな気がします。

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2階ロビーの一画にはザルツブルグ市のコーナーなんていうのもあります。
今まで知らなかったんですが、川崎市は、ザルツブルグ音楽祭で有名なザルツブルグ市と「友好都市」関係にあるんですね。
川崎と言えば(私の印象ですが)、“工業の街”のイメージが強い。
それなのにモーツァルトやカラヤンの生まれた街と友好都市だなんて、何だかステキですね。
この素晴らしいホールに似合う行動です。

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さあ、開演です。
舞台上段のパイプオルガンのところにトランペットパートの方々が出て来ました。
そして、華やかなファンファーレが奏でられ、コンサートが始まりました…。

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[演奏]横浜ブラスオルケスター
[ユーフォニアム]外囿 祥一郎
[指揮]近藤 久敦(音楽監督)

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【Ⅰ部】

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● ロレーヌ州行進曲 (L.ガンヌ)
● 吹奏楽のための「深層の祭」 (三善 晃)
● ミュージカル「レ・ミゼラブル」より (L.シェーンベルク/arr.福島 弘和)

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【Ⅱ部】

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~ユーフォニアム奏者 外囿 祥一郎氏を迎えて~
● ユーフォニアム協奏曲 (M.エレビー)

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【Ⅲ部】

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~R.シュトラウス生誕150年記念~
● 「アルプス交響曲」作品64より (R.シュトラウス/arr.石毛 里佳)

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演奏会は、3部構成ですね。
まずは第Ⅰ部から。
バラエティに富んだ構成です。
最初の「ロレーヌ州行進曲」ですが、まさに“行進するための音楽”と言う感じの曲でした。
演奏も勇ましいながらも、ノスタルジックな抒情を醸し出していて、良かった。
コンサートの最初の演奏は、ある意味、その日の会場の雰囲気を左右する大事なものですが、とてもうまくいったと思います。

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次は「深層の祭」。
昨年、惜しくも亡くなられた三善晃先生が1988年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲として作曲された曲です。
丁度、私が吹奏楽から離れていた時期の課題曲なので、馴染みの薄い曲なんですが、今、聴いても素晴らしい曲だと思います。
演奏も緩急のハッキリしたキレのよいパフォーマンスのように感じました。
こういう曲、横浜B.O.に合ってますよね。

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さあ、Ⅰ部最後の曲は、「レ・ミゼラブル」です。
編曲は福島弘和先生。
“福島版レ・ミゼラブル”は、昨年10月の全国大会で春日部共栄高校が演奏しましたね。(残念ながら、「銀賞」でしたが。ソロパートも充実していたし、サウンドも素晴らしかったのですが、曲の後半で僅かなアンサンブルの乱れがあったのが残念でした。)
今回は、コンクール用にカットされたものではなく、“全曲版”なのでしょうか?
ミュージカル音楽ですので、横浜B.O.のような“オトナ”が演奏すると表現力が増しますね。
十分、楽しませて頂きました。
ただ、少しだけ惜しかったのは、音量が抑えられたスローテンポなフレーズでサウンドに不安定さを感じる場面があったことでした…。

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Ⅱ部は、外囿(ほかぞの)祥一郎氏を迎えての「ユーフォニアム協奏曲」です。
あたり前のことなんですが、まさに外囿氏の独壇場でしたね。
“超絶技巧”の演奏は観客を魅了しました。
それとバックの演奏も、なかなか難易度が高そうでしたが、横浜B.O.が頑張って外囿氏を盛りたてていると感じました。
全体的にとても良い演奏だと思いました。

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そして、Ⅲ部、最後の「アルプス交響曲」。
何でも今年は、リヒャルト・シュトラウスの生誕150周年だとか。
だから、1月の神奈川大学の演奏会でも、この曲をやったんですね、きっと。
横浜B.O.の良いところは、音のアタックが非常にキレイなところです。
主に大きな音(ffとか)を吹いている時は素晴らしいですね。
中間部の激しい部分は非常に効果的な演奏でした。
サウンドがまとまっているから、かなりのスケール感で音楽を聴くことができ、私としては満足に感じました。
ただ、導入部や終りの部分(静かな情景を描いた部分)で音程やアンサンブルに若干、“ン?”って思う部分があったのが残念でした。
いずれにせよ壮大なリヒャルト・シュトラウスの世界を堪能させて頂きました。

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アンコールは以下のとおりです。

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昨年10月、福岡での全国大会で横浜ブラスオルケスターの演奏を聴かせて頂きました。
結果は惜しくも銀賞でしたが、躍動感あふれるバルトークでした。
これからも注目していきたい団体ですね。
強豪ひしめく東関東支部の職場一般ですが、是非、頑張って頂きたいと思います。

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前回、ブログを更新してから、約1ヵ月経ってしまいました。
体調がすぐれなかったり、いろいろな“大人の事情”のためです。
でも、3月は頑張りますので、よかったら読んで下さい!