応援団と応援サークルの違い その2

2019年06月02日 | 井戸端会議
2019年シーズンがスタートして早1/3を消化した。もう交流戦が始まろうとしている。
新生与田ドラゴンズは現在首位から9.5ゲーム差。非常にペナント奪回は厳しい状況。しかしまだ先は長い。シーズン何が起こるかわからない。今後、十分戦かって行けると感じてる。
チーム内の雰囲気はベンチが一丸となり良い様に思われる。
首脳陣と選手、お互い信頼関係が築けているはずです。
長いシーズン戦う為には非常に大切な事。
しかし6年連続Bクラスのチームは首脳陣が変わったからといっておいそれとそんな簡単に勝てるチームにはなかなかなれない。やはりゲーム内容は不安定…。なかなか負け癖は払拭されない。
〝ここぞ〟での1点が遠い。
〝ここぞ〟での抑えが効かない。
〝ここぞ〟での勝負に負ける。
などなど、熱いドラファンならずともネガティブ思考に陥ってしまう。
チャンスの場面でもピンチの場面でも頭の中にマイナスイメージしか浮かんでこない…。「またかよぉ~…。」とため息ついてしまう場面の数々。
ついつい評論家になりチーム批判の一つや二つも言いたくなる。
こんな状況が今のドラファンの心境ではなかろうか?
やはり〝おらが応援するチーム〟には毎日でも打って打って打ちまくり、勝って勝って勝ちまくって欲しい。負ければ本当に悔しくて悔しくて夜も眠れない…。
勝負の世界。選手は自分の持てる力を存分に出し切っても相手がそれを上回れば勝つことは出来ない。
勝負はどちらかが勝者となり、どちらかが敗者となる。
与田監督以下選手たちは自身の立ち位置で十分頑張っている。
この先どんな戦いが待っているのだろうか?

こんな状況の中、僕らドラファンの出来る事は〝応援する事〟です。
しかしながら本拠地ナゴヤドームスタンド、中でも外野応援席の環境は以前強かった頃のチームとは随分様変わりして久しい。
さかのぼること2014年9月23日、中日球団公認の私設応援団が発足した。当初はサッカー応援していた方…!?を団長に招き入れた様だが、何があったか?程よく脱退した。その後一団員が球団の意向にそぐわない行為などで脱退あり、また熱く応援してた以前を知る団員さんなどを球団が勝手に脱退させるなど紆余曲折あり現在に至ってる様だ。
ハッキリ言って中日球団自体が応援という行為を軽視しファン心理を理解しようとしないからチームも弱いし観客も集まらなくなったと思ってます。





【応援とは何か。意義とは、意味とは一体何でしょうか?】
私は、今まさに目の前で行われてるプレーをしっかり見てやることが基本だと思う。目を皿のようにカッと見開き、鋭い視線をグランドに投げかける。選手との間に緊張関係を構築させることが先決です。その結果、声を出したくなれば出せばいいし、拍手したくなればすればいい。応援歌を歌いたくなれば歌えばいい。真の迫力はその順番でないと生まれない。と思ってます。ゆえに、スタンドから自然発生的に起こる応援や声援がチームや選手に届くと信じてます。
今年のナゴヤ球場は、まさにそれ!3塁側内野スタンドより誰に促される訳でなく選手の個人応援歌や声援が飛び交っている。
人は頑張っている人、全力を尽くしている人を応援したくなるものです。
これが大前提だと私は勝手に思ってます。

【応援団とは】
上記を踏まえ上手くドラファン心理を理解しスタンドの応援をまとめてくれてたのが(一事が万事とは言いませんが)旧応援団の方々ではなかったでしょうか。
単に〝応援する〟と言っても、太鼓叩いてラッパ吹いて大声で叱咤激励すれば良いというものではない。かけ声のタイミングや、言葉選び、その選手にとって力になるのかプラスになるのか。常にそれらを考え応援出来てたからこそドラゴンズ応援団を長年携わってきたのだと思う。
そこには応援に対する伝統と文化があり、ファンとの信頼関係が確立されていた。
応援に対する気持ちは同じ。応援団とファンが共にチームと一緒になって戦っていたのではないでしょうか。

【応援サークルとは】
現在の中日球団公認応援団体は以前の応援スタイルを知らない新規学生レベル応援サークルとなった。
2014年から始まった新しい応援スタイルはどこか小さなライブハウスで趣味趣向を共にする人たちを前に生演奏生演劇でもしてるつもりか?!と思いたくなる。
チームや選手に送る応援声援ではなく、自分たちが日頃練習してきた演奏演劇発表をするサークル活動の場と間違えてるのではないでしょうか。

【以上を踏まえて】
応援行為は目標達成(チームの勝利)に向かって多くのファンをひとつにまとめ応援を率いる力。そう統率力です。この統率力はリーダー(応援団員)が持つべき資質や能力です。
人前に出て何かを表現することを安易に考え過ぎてはないか。
旧応援団が築き上げた伝統あるドラゴンズの応援スタイルを継承しつつ、斬新な応援スタイルにするのは大いに結構なことと思います。しかし基本をしっかり押さえ、新しい応援スタイルを求めていかないとチームや選手に応援声援するどころか、単なるバカ騒ぎお祭り騒ぎに見えてしまう。
選手たちがファンの応援により心強く感じられたり、劣勢に立っても全力を尽くそうと感じてくれたり、時には諦めてしまいそうな気持ちを奮い立たせられる応援こそ応援。

私が思う見習うべき応援スタイルは〝球界の明主!?〟大嫌いな讀賣ジャイアンツ応援です。


歴史と伝統を継承した応援スタイルのあり方は応援旗の振り方一つで応援に対する心構えが感じ取れます。旗を何本掲げ様がブレがない。統制が取れてる。日頃の練習の成果だ。団員は皆同じ応援団のユニフォームを身に付け身だしなみも清潔さを感じられる。
讀賣ジャイアンツ応援団といっても4団体から構成されている。
読売ジャイアンツ応援団
読売ジャイアンツ大阪応援団(ナゴドはここ)
読売ジャイアンツ応援団北海道
読売巨人軍応援団GLOVE
この4団体が切磋琢磨してより良い応援を追求しあっているからスタンドの一体感を作り上げることが出来てるのだと思う。
とにかくブレない。チャラチャラしてない。リードはこの場面このタイミングのかけ声が選手の力となることを熟知している。若い団員が中心となって活動してる様だが、バックにはしっかりリーダーシップ取れる方が指揮しているのであろう。
間違ってもリードがラッパや太鼓をもって壇上に上がらない…。

【現ドラゴンズ応援団の現在地】
今の応援団員は何の目的で何の為に応援団に入り応援活動を続けているのか?
『ここからは球団職員さんたち目ん玉大きく見開き、耳の穴かっぽじって、あなたたちが公認してる応援団の現状を確認せよ!』
外野応援席に来る僕らファンから見ると応援する〝熱い気持ち〟を感じることが出来ない。求めているものが違う。
統率力もなく、リーダーシップも感じない。スタンドプレーは日に日に目立ち自己中心的と言わざるを得ません。
球団からあてがわれた応援団用座席にいる時くらいファン代表である自覚を持って欲しい。インプレー中だろうが団員同士がプレーを見ず座席でおしゃべりし、時には通路に立ちふさがり通行の邪魔をする…。
いざ応援を始めればゲーム内容にそぐわず、盛り上がれたら騒げたらと思える応援では選手にエールが届かない。不幸にも彼らは自分たちが主役と勘違いしている。時には「次、サウスポーやりますからね~」とまわりのファンにアピール…。あなたたちの応援ソングを聴きてる訳ではない。
そのチャンステーマ〝サウスポー〟必要ですか?原曲歌詞の意味を理解するば、どこの球団の唄ですか?攻撃のチャンステーマに採用したことが意味不明。この曲に振り付けられたタコ踊りは右に左に体を振って、側面から見てると異様な光景。バッターボックスの選手目線は目ざわりで逆効果になってないですか。
ただでさえ語呂悪くリズム悪く応援しにくい応援歌、最近は太鼓に強弱を付け始め、より音頭が取れなくグダグダ…。応援に抑揚はいらない。スタンドに一体感が生まれない。チームを勝たせたいと思う気持ちは味方選手の力となり、相手選手にプレッシャーを与えること。どこかピントがズレてる。

そしてもっとも大切なのが人として謙虚でないこと。団員の数人は天狗になってる様な態度にしか見えてこない。
謙虚さがないからファンとのコミュニケーションも取れない。例として聞いた話だが、彼らが用意した応援歌詞コピー紙をファンがもらいに行くタイミングもあったのであろかう、舌打ちされる始末は悲しい。
応援団もファンも皆同じドラファンのはず。双方が尊敬し合う関係が生まれれば素敵なドラゴンズ応援が出来るはずです。
人前に立って自分を表現するのは難しい、態度や言動行動を人は見ているもの。謙虚でひたむきで一生懸命な人には自然と人はついて行くものです。

唯一の救いはチャンステーマ〝決めてくれ〟は、応援歌らしい応援歌が出来てると思います。
勝手な推測だが今までの曲調や語呂が長くフレーズに収まらない楽曲提供者ではない別の方が作成されたのだと思う。(讀賣チャンステーマ風かな?)応援らしい応援歌であると思います。このチャンステーマなら球場が一つになれると思います。他のチャンステーマは廃棄してこの曲オンリーで良いのではないか。誰でも簡単に口ずさむことが出来、可笑しな振り付けもなくシンプルかつ選手の力になれ、相手にプレッシャーとなれてると思います。

ファンは、いくら応援しても試合の結果をコントロール出来ないと理性では分かっていても、敢えて〝応援でチームを勝たせた〟と思い込むことで、とてつもない幸福感を得ているのではないか?この達成感をひとたび感じてしまうくらい応援の楽しさを提供し、応援に病みつきになりスタンドに足繁く通うくらい応援の魅力を発信して頂きたい。
 
【最後に】
古くからのファンも新しいファンも老若男女皆さんドラファンがまた球場に来たいと思う応援スタンドを目指して下さい。
チームや選手に願いを込めて気持ち良く応援出来る環境構築を今一度中日球団が考えて欲しい。
チームもファンも応援団も願いは一つ、ペナント制覇からの日本一です。
本当の意味でドラゴンズがペナント制覇することが出来るのは今の応援団と僕らドラゴンズファンが一つにまとまって一緒に応援出来る日なのかも知れない。

※以上。あくまでも、いちドラゴンズファンの感じたまま勝手な思いを書かせて頂きました。