遺伝的な問題です。ただし、リチャード・ドーキンスの言う「人間は遺伝子の乗り物」って意味での話。
平均寿命の半分生きて色々振り返ってみると、どうも私は遺伝子の表現型的に「謝れない病気」な気がする。謝れないと言っても電車の中で足を踏んだなど、明らかな自分の過失でなら素直に謝れるのだが、問題なのは自分が正しいと信じている時…
小学校1年時の数少ない記憶の中に、友人と言い合いになり翌日にその友達に「昨日はごめんね」と謝られて驚いた事がある。喧嘩やちょっとした言い合いなんてそれぞれお互いの言い分が有り、どこまで行っても平行線だろうし、ましてや自分から謝る事なんてそれまでこれっぽっちも考えたことは無かった。
当時は単純にビックリしたのと、人が人に謝っても良いんだ!と言う驚きと最後に漠然とした敗北感…
数年後・・・その友人宅に遊びに行ったけどさ、いつも呼んでいたあだ名かっちゃんをもじって
「バッカちゃんあ~そ~ぼ」
って家に呼びに行ったら
かっちゃん本人では無くオヤジさんが出てきて
「うちの子はバカじゃない!」
って怒鳴られた想い出がある。
真っ当でやさしく正しい親子でした。人生も半ばを過ぎて未だにかっちゃん親子を思い出す日々です。。。
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仕事関係を除くと最高レベルにお高いです。図書館でも見かけたことあり。
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今買うならこっちなのか?
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上の本が元なのだが、アマゾンでは批判も多いな。その後の著書にも言えるけどエンターテイメントに寄りすぎている感じは確かにあるわな。
(簡単に言うと調子に乗ってお金儲けに走ってしまった感じ。20年以上毎年のように新刊が出ているから作家としては大成功何だろうけど…)
理論を飛躍しすぎている部分も多々あるが、それを差し引いても間違いなく、うに猿セレクト オールタイム・ベスト10の1冊、いやベスト3でもOKな感じ。上の訳本に比べて圧倒的に読みやすいしね。科学と宗教の融合って素敵!
謝れない病気に近いもので、「知らない」って言えない病気もあるな。タモリとインド人がこれだよね。インド人は親切すぎて知らないことでも教えてくれるらしいね。タモリは性格的に死んでも「知らない」って言いたくないんだろうね。
わかります