痛かったら手を挙げろ

時々タイトルが変わります

眠り猫のピンキーリング

2011年06月14日 22時05分24秒 | 今日の天使

 被せ物や詰め物って歯科用CAD/CAMシステムになる流れなんだろうね。何かとデジタル化してるけど、歯科業界って結局人間が相手だけあって案外根本的なシステムはアナログなんだよね。そこは100年後でも変わらない気がするよ。

院内実習の頃から研修医までは補綴物を自作していたけど、いずれ又やりたいな。効率考えたらお金にならないし、圧倒的に技工士の方が上手なんだけどね。

 ダメダメ院内生の頃は時間がタップリあったので、診療意外にしょっちゅう鋳造(ロストワックス法)してたのよ。既製品の指輪ワックスパターンを買って鋳造している奴もいたけど、うに猿が良くやっていたのは身近な物を金属に置き換える事。

鋳る貴金属意外は材料が使い放題だったので、数㎝以内の大きさで造形が気に入った物を手当たり次第に金属化していたよ。最終的にはハエを捕まえてスプルー線(金属を流し込む棒)を直接立てて…さすがにコレは止めといた。

貴金属無垢のキティちゃん、ピンクゴールドを調合までして作ったティファニー風orカルティエ風3色3連リング、シルバーとゴールド2色使いで眠り猫のピンキーリング、全部人にあげるか溶かしちゃったな。

唯一残ったのは、和菓子を花形にする手法を真似て作製した銀合金の薔薇くらい。何で溶かしもあげずもせずに手許に残ったかというと、花びらの形が複雑すぎて光沢が出るまで研磨出来ないので見栄えが悪いし、花びら奥の埋没材が取れないので溶かすに溶かせないし…

男性が3連リングを指にはめる機会ってそんなに無いと思うけど、クルクル回りながら入っていく感触は職人魂を刺激するよ。

このちょっと後だったかな?自分の作品にうに猿って銘を入れようと思ったのは?結局良いデザインが思い浮かばなくて今に至るんだけどね。

将来的には自転車のヘッドバッジを貴金属で鋳造する予定。その頃までにうに猿デザインを考えとかなくちゃ。けど、なかなか海胆と猿って混ざらないんだよね…

 おしまい