痛かったら手を挙げろ

時々タイトルが変わります

義歯が完成したら連絡する(予約を取らない歯医者 その12)

2018年11月22日 20時35分59秒 | 今日の天使

顎堤が吸収した下顎総義歯でさ、口唇の圧が凄くて前歯部の位置が中々決まらないので前歯だけ自分で配列してたのよ。

 

それ以外でも各個トレーを作ったり仮歯を作ったりの技工をしてたらさ、院長にすまないと謝られたのだが、コッチは好きでやってるのよ。

 

1人いた院内技工士は鋳造専門らしくてさ、元々2人いて最近辞めた技工士が義歯担当だったらしくてね。

 

咬合床さえ作らない程専門性が高くて、治療方針まで自分で決める偉い技工士だったのもあるしね。

 

院内技工の補綴物は、完成したらこちらから連絡するってシステムだったらしく、義歯担当が辞める前の総義歯は数ヶ月待ちとかね。

 

院長が相当やり手で尊敬できる人間でも、長く続く仕事のできる院内技工士って1度も見た事が無いので、仕事のできる奴は辞めて独立するのが理なのだろう。

 

次回、おじいちゃんの時代から通ってます

 


抜歯が上手(予約を取らない歯医者 その11)

2018年11月17日 19時39分52秒 | 今日の天使

パパは抜歯が上手と褒めていたけど、院長、抜歯って極力しない方針なんだよね。

 

根が使えるうちは連結補綴でさ、限界超えたら残根上の義歯だから抜く暇なんて無いのよ。

 

主な仕事は、麻酔して歯を削るのと、総義歯の咬合採得ね。

 

歯は削ったらあとは仮歯まで全てスタッフにお任せだし、総義歯の場合は、ベテランスタッフに印象をさせたら長時間待機で技工士に模型を作らせてさ、咬合床はベテランスタッフがコンパウンドとワックスで作るのよ。

 

ロウ堤は少し柔らかめのワックスでさ、咬合を誘導確認しながら咬合採得して次回セットってね。

 

試適は無しね。

 

 

次回、義歯が完成したら連絡する

 


残根上の義歯(予約を取らない歯医者 その10)

2018年11月10日 19時57分49秒 | 今日の天使

補綴物が脱離した場合は、どこまでも連結補綴するのよ。

 

どこまでもね。あなたの私の想像力の限界を超えてどこまでもね。

 

それでもいつかは物理的な限界を迎えるわけでさ、その時は即時で一気に残根上の義歯になるんだろうね。日本で最後の予約を取らない歯医者では、ほぼ全ての義歯が残根上の義歯だったね。

 

根治して根面板とかじゃないので、瘻孔はあるんだけどね。

 

残根上の義歯って顎堤が吸収せずに咬合の支持に使える利点があるって思っていたけど、何十年とその状態で義歯を使うと残根部の顎堤の形が維持され過ぎてアンダーカットが凄くキツくなるのよ。

 

他の歯にクラスプがかけられる時期なら良いんだけどさ、総義歯やそれに近くなると残根上でアンダーカットが酷い部位は義歯が浅くなって辺縁封鎖ができないんだよね。

 

それでもさ、なんとかなる時期はなんとかしたけど、何人かは抜歯と同時に大幅な歯槽骨形成術をして骨を削って丸めたね。

 

同時にやると保険的には抜歯に含まれるんだよね。

 

別日でも1歯相当分で110点だったかな?下顎舌側ならまあまあ高いけど、それ以外は抜く手間と抜いたら抜いたで抜歯窩の治癒を待つ時間は収入無しだからね。

 

次回、抜歯が上手