痛かったら手を挙げろ

時々タイトルが変わります

歯科バイト2

2008年03月10日 11時33分42秒 | 今日の天使

今から10数年前、研修医として大学病院に勤めていたとき、生活費を稼ぐために開業医でバイトをした。

土曜日と平日は夜6時からで、帰りは10時を過ぎることもあった。

時給は1500円、大学からの給料(月に1万円)とあわせても学生時代よりお金はなかった。

仕事内容は床掃除、器具の洗浄、石膏注ぎ、インレーとクラウンのセット、簡単な抜歯、診療の介助などだった。

実家が歯医者では無かったので、すべてが新鮮で開業医の仕事とはこういうものかと思った。

今の治療の基礎となっているのは、ここの院長のやり方であり、歯科医師が最初に勤めるところは重要であるとよく言われるが、本当にそう思う。

実際に自分の目で見た事は記憶に残り、その後なにか迷ったときにはそのときの体験を基準に考える事が出来る様になった。

良いものはそのままだし、未だに超えられないところもあり、自分の経験を元に改良していったものもある。

つづく


総義歯3-1(義歯修理編のつづき)

2008年03月04日 22時04分58秒 | 今日の天使

Photo_30 前歯部のブリッジを除去後、そのブリッジを取り込んで部分床義歯を修理し、それを使用して貰いながら新義歯を作製することにした。

Photo_31 前歯部に破折した残根があるが、着脱方向を工夫すれば顎堤にアンダーカットは無く、とりあえず総義歯を新製してから残根を抜いていくことにした。

Photo_32 患者さんは口蓋が気になるようだが、破折した残根を抜いて顎堤の形態が安定するまではこのまま使用してもらうつもりである。

将来的には無口蓋義歯にするかもしれないが、口蓋をくりぬいて駄目だった時の為に、何とか使えそうな右上3番をCR充填して残しておいて、左上3番相当部にインプラントを埋入した後にマグネットを使用した無口蓋義歯にしたい。