上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

私の「お月見」

2013-09-25 09:17:39 | エトセトラ
9月15日は、中秋の名月、十五夜でした。
くわみず病院の院所利用委員会があったので、病院の渡り廊下から、丸い月を眺めました。

その数日後、お茶のお稽古場で「お月見」を楽しみました。
床にかけられた軸は「日月無私照」
先輩はじめ、社中のみんなで手作りの膳が用意され、食事をご一緒しました。
メニューは、マツタケご飯・鯛のすまし汁・煮物・香の物・果物、でした。
美味しかったです(笑)

食事の後のお茶の味は格別でした。
主菓子は、おなかに入ってしまいましたので、薄茶の干菓子を披露しますね。
かわいいウサギとコスモスです。


ホッと一息、心和む一夜でした。
皆さんも、お茶のお稽古始めてみませんか。
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世界の阿蘇に立野ダムはいらない

2013-09-25 00:41:46 | 住民とともに
9月20日、熊本市民会館で「立野ダムによらない自然と生活を守る会」の主催で、「立野ダム」問題に関するシンポジウムの第3弾が開かれました。

会は、くわみず病院副院長の松本先生の作詞・作曲による「ふるさと 阿蘇白川」の歌で始まり、主催者からの報告の後、「川に学ぶ体験協議会」理事の原田秀夫さんより、白川でのキャニオニングを紹介しながら、白川と立野峡谷の魅力について語られました。自然の中で、遊び・学ぶ子どもたちの生き生きした様子に、聞いている私たちも、川ではしゃいでいるような気分になりました。
こんな自然をしっかり守っていきたい、「ダムはいらない」の思いはますます強まりました。

9月17日の一般質問では、私も「阿蘇や白川の自然と、かけがえのない地下水、ダムの問題」を取り上げました。
「阿蘇の自然を守ろう、ダムによらない治水を」の声を大きく広げていきたいと思います。

(うた「ふるさと 阿蘇白川」)



(以下が質問内容です)

 3月22日、熊本市が、オランダ・ハーグ市で開催された「世界水の日・国際式典」で受賞した国連「生命の水」最優秀賞の受賞後の問題で伺います。 選考理由は、「さまざまな団体の協力体制のもと、水田を活用した地下水涵養や水源涵養林の保全を通じて、市の水供給を維持・保護する姿が模範例になる」ということでした。日本初の受賞であり、本市の地下水とその保全が世界的なレベルでの評価を得た意義は大きいと思います。同時に、私たちは、この地下水を守り、後世に伝えていく責任をしっかり果たしていかなければならないと思います。
 地下水保全の歴史を振り返ると、熊本市議会では、1976年全会派一致で「地下水保全都市宣言」を採択1977年には熊本市は全国に先駆けて「地下水保全条例」が制定されました。地下水保全都市宣言では、「今日における無秩序な地下水の開発と自然環境の破壊は、今や地下水汚染をはじめその枯渇され憂慮される状態にある」と警鐘を鳴らしています。背景には、健軍水源地上流への日本住宅公団九州支社による健軍団地建設計画建設や素掘りの戸島塵芥埋立地から水銀・鉛・マンガン・カドミウムなどが検出され、大きな社会問題となり、専門家の調査結果に基づき公団団地建設中止や早急な対策提言が行われた経緯があります。地下水保全の歴史は、科学的な地下水の流れ等の解明と共に、自然の摂理を壊す開発との闘いでもありました。受賞を機に、こうした歴史の教訓に学ぶ必要があるのではないでしょうか。
 第1に、地下水をはぐくむ白川は、四万十川と並び、ダムがない貴重な1級河川です。黒川と合流した白川は、中流部には瀬と淵が多数あり、オイカワ・カワムツ・モズクガニなどが生息するとともに、砂礫地にはツルヨシなどが生育しています。熊本平野に入ると、緩やかな流れになり、コイ・ギンブナ・ガマカツ・アユが生息し、河口付近では、ムツゴロウ、サッパ、マゴチなどが見られます。特に、アユは日本一の尺アユが釣れます。白川は、さまざまな動植物の生息・生育の場であるとともに、自然豊かな地域住民の憩いの場となっています。白川には、河口から大津まで、歴史的な遺産ともいえる7つの堰がありますが、これらの堰はアユ・ウナギなどが上ったり、下ったりできるようにしなければなりません。一方、上流へのダム建設は、雨の度に堆積土砂による汚濁が懸念されます。私たちの身近な存在として、市中心部を流れる白川が、ダムのない1級河川、四万十川・長良川・安倍川と並び日本有数の自然な川として、豊かな自然と歴史が生かされ、地下水とともに、より魅力ある市民の財産となるよう、川の再生を図り、アピールすべきと考えますが、いかがでしょうか。
 第2に、財団法人・日本交通公社の「日本の観光資源の選定」によれば、「阿蘇山と外輪山」は、わが国を代表する資源で、かつ世界にも誇示しうるもの、わが国のイメージ構成の基調となりうるものとして、九州では、世界遺産に登録された屋久島とともに「特A級」とされています。また、外輪山周辺の阿蘇は、世界ジオパークの登録を目指していますが、立野峡谷は重要なジオサイトのひとつです。ジオパークは、地層・地形・断層などを保護し研究に生かし、科学教育や防災教育の場、観光資源として地域振興に生かすことを目的にしており、ジオパーク内で絶対にしてはならないことが「自然を壊す行為」です。また、県の「世界遺産暫定一覧表追加資源に関わる提案書」では、立野一帯を含む阿蘇を、「国立公園法」基づき今後とも指定範囲内全体の保全に努めていく場所であるとしています。世界遺産の登録には、「顕著な普遍的価値」を有することが、不可欠の要件です。ドイツのドレスデン・エルベ渓谷は、2004年世界遺産に登録されました。しかし、そこに橋をつくる計画がすすめられ、ユネスコの世界遺産登録委員会は、橋ができれば、世界遺産としての「顕著で普遍的な価値」はないとして、2009年に世界遺産リストから抹消しました。世界の阿蘇への巨大なコンクリートダムの建設は、世界パークや世界文化登録に取り返しのつかない障害となることは確実です。自然を壊すダム建設はやめ、かけがえのない阿蘇の自然を守り、教育や観光・アフターコンベンションの要として、幅広く多面的に生かすことこそ必要ではないでしょうか。
 第3に、立野ダム予定地は、外輪山の西側、黒川と白川が合流する地点のすぐ下流に位置し、熊本市の水源涵養林整備方針の事業対象地域内で、「最重要整備エリア」とされています。深いところにも高透水ゾーンがあり、地下水にとって重要な浸透域となっています。また、ダム予定地周辺は、地質の専門家から指摘されているように、左岸側で複数の断層が複雑な構造をなし、亀裂と破砕帯がめまぐるしく変わっています。右岸側では、立野溶岩で柱状節理が発達し、溶岩と溶岩の間、溶岩と基盤の間が不連続面となっており、力学的に脆弱であることから、他のダムの数倍の量のセメントミルクを注入する計画です。地下水浸透域に膨大な量のセメントミルクを注入し、水が漏れないようにすることは、地下水にも大きな影響を及ぼすと考えられます。国連「生命の水」最優秀賞を受賞した今、地下水に重大な影響が考えられるダム建設は中止し、まずは、ダム建設が地下水保全にどのような影響を及ぼすのか、詳細に調査すべきではないでしょうか。

以上
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