私が夫と出会ったのは、職場の研修で、ある講座を受けに行ったときだった。夫はその時の講師だった。それは3ヶ月通しての研修で、週1回行われ参加者は他社からも含め100名程だった。その時の夫の話しはユーモアも交え、受講生の興味を惹くように工夫された内容だった。私はその講座を非常に楽しみにしていた。また仕事上でも、夫と顔見知りになれば有利だろうと、ある日の講座の後に名刺を持ち、挨拶に行った。それがきっかけで、よく話すようになり、付き合うに至ったのだ。
そのときの夫の印象は、知的だが気取らずユーモラがあり、にこやかで紳士的な人物だった。付き合っていた頃は、「?」と思うことや「短気だな~」と思うことはあっても基本的にはマメで優しく、楽しいことが多かった。仕事では夫自身の努力により専門分野で一流に近い技術をもち、その実績は関連会社で高く評価されていた。その点でも私にとっては尊敬に値する人物だった。
ただ、私と付き合っていたとき夫は独り者だったが、過去2回の離婚歴があった。私は多少、そのことが気になったが、夫は「最初の結婚は、相手に迫られたんだ。2回目は、相手にしつこく追いかけられて仕方なく結婚した。だから、今度君との結婚が僕にとって本当の結婚なんだ」と行った。私はその一言で、過去の事を詮索することをやめた。私との結婚が、本当の結婚…きっと過去はいろいろ大変だったに違いない。人間誰しも間違いがある。でもいつでもやり直しはきくものだ。夫は心新たに私との生活を望んでいる。過去の出来事でその人を決めつけてはいけない。人は誰だって変わる可能性はある。
私はそう思った。いや、思いこもうとした。
しかしもっと詳しく聞けばよかったのだ。あるいは夫の親兄弟からもう少し詳しく聞けば多少疑問を感じたかもしれない。ま、でもそれを振り払って結婚したかな…(苦笑)。
夫との結婚生活から数年がたち、モラハラがひどくなってきた頃、私は用事で義妹の家を訪ねた。ちなみに夫と義妹は非常に仲が悪く、日常には殆ど交流がない。
義妹とおしゃべりしているうちに、夫の話になり義妹は夫(自分にとっての兄)の悪口を言い始めた。「兄は本当に酷い人なんよ。子どもの頃から乱暴だった。最初の結婚では子どもが生まれて夜泣きすると『うるさいっ!』って怒鳴ってね。妻は子どもをおぶってよく外を歩いていたもん。子どもには躾と称して暴力的な仕打ちをしていて、私なんてその場面を見て、可哀想でよく涙が出たわ~。口出すとよけい逆上するし」「それから、兄(夫)は不倫して、結婚生活をめちゃめちゃにして、別れると言いながらその不倫相手とでき婚したんよ。前の子どもとはたまに会っていたけど、子どもは思春期になったら荒れちゃって大変だったのよ。結局再婚相手ともうまくいかなくて離婚だもの。私の父親なんてそれで弱ってしまって…病気になってね」
義妹は更に詳しくその時々の状況をしゃべりまくった。
詳細を聞けば聞くほど、耳を覆いたくなるような夫の行為だった。夫の自己中心的な行為が自らの家族を壊していく…。そんな過去の出来事は予想以上に酷かった。私はそんな男を好きになったのか…。我ながら恐くなった。夫は私に対しては「以前の結婚は良くなかった、前の妻はこんなところが悪かった」としか言わなかった。
しかし夫はそんな修羅場の中でも仕事には精を出し、それなりの実績を収めているのだ。家族は混乱状態だったが、職場では何事もなかったように業績を上げる。不思議だった。
今思えば、納得できる。夫は生活上のことを全く意識から切り離して、仕事に没入することができていたから。それが私には「非情」と見えたところでもあった。酷いモラハラを行使しながら、それが夫自身の仕事上に影響を及ぼしてはいないのだ。というのも、例えば家庭に葛藤があったら、どうしてもそのことが気になり、仕事に差し支えがあったり、健康上の問題を生じたりするのではないだろうか。夫は家の中でいくら怒鳴っていても、仕事は淡々とこなしていた。あるいは没入していた。ただ夫は自分の言いたいことを言っているわけだから、負担ではないのかもしれないが。
私はと言えば逆に日常的に夫のモラハラを受け、そのことによって生活仕事全般に渡って、精神的な重圧を感じ続けた。
そして結婚してから特に気がついたことだが、夫はモラハラ以外にも、妙な特徴が多かった。
・まず気に入らない事が起こると非常に被害的に捉えたり歪んだ捉え方をすること。
・物事に対して過剰反応すること。
・非常に嫉妬深い、あるいは心配性過ぎること。
・人の感情に超鈍感か、あるいは敏感すぎること。
・自分の思い通りにいかないと、それが理不尽なことでも我を通そうとすること。
・都合の悪いことはすっかり忘れてしまうこと。
・言うことがコロコロ変わること。次の瞬間言っていることが180°変わっていたりする。
・自らの心身の痛みには過敏に反応すること。些細なことでも即医者にかかった。
・不眠、あるいは寝過ぎる等の極端さ。
・健康おたく。自分の都合のいい健康法をせっせと取り入れていた。
・食べ物への執着
・非現実場面(例えばテレビドラマ)などへの感情移入(テレビドラマを観てよく泣いていた)。
・外の人へは愛想良く朗らかで、身内には常に威嚇、けなし調。
そしてモラハラ。絶えず不機嫌、無視、激昂、詰る、蔑む、馬鹿にする、という連続の日々となる。
私は夫のいい面と、モラハラで見せる冷酷な面とのギャップに苦しんだ。また奇妙と思える夫の行動が不思議だった。これは何なんだろう?どうして同じ人間がこうも変わるのだろうか?どんな理由があるのだろうか?夫の中でいったい何が起こっているのだろうか?
夫は本当は、いったいどんな人間なのだろうか?
そのときの夫の印象は、知的だが気取らずユーモラがあり、にこやかで紳士的な人物だった。付き合っていた頃は、「?」と思うことや「短気だな~」と思うことはあっても基本的にはマメで優しく、楽しいことが多かった。仕事では夫自身の努力により専門分野で一流に近い技術をもち、その実績は関連会社で高く評価されていた。その点でも私にとっては尊敬に値する人物だった。
ただ、私と付き合っていたとき夫は独り者だったが、過去2回の離婚歴があった。私は多少、そのことが気になったが、夫は「最初の結婚は、相手に迫られたんだ。2回目は、相手にしつこく追いかけられて仕方なく結婚した。だから、今度君との結婚が僕にとって本当の結婚なんだ」と行った。私はその一言で、過去の事を詮索することをやめた。私との結婚が、本当の結婚…きっと過去はいろいろ大変だったに違いない。人間誰しも間違いがある。でもいつでもやり直しはきくものだ。夫は心新たに私との生活を望んでいる。過去の出来事でその人を決めつけてはいけない。人は誰だって変わる可能性はある。
私はそう思った。いや、思いこもうとした。
しかしもっと詳しく聞けばよかったのだ。あるいは夫の親兄弟からもう少し詳しく聞けば多少疑問を感じたかもしれない。ま、でもそれを振り払って結婚したかな…(苦笑)。
夫との結婚生活から数年がたち、モラハラがひどくなってきた頃、私は用事で義妹の家を訪ねた。ちなみに夫と義妹は非常に仲が悪く、日常には殆ど交流がない。
義妹とおしゃべりしているうちに、夫の話になり義妹は夫(自分にとっての兄)の悪口を言い始めた。「兄は本当に酷い人なんよ。子どもの頃から乱暴だった。最初の結婚では子どもが生まれて夜泣きすると『うるさいっ!』って怒鳴ってね。妻は子どもをおぶってよく外を歩いていたもん。子どもには躾と称して暴力的な仕打ちをしていて、私なんてその場面を見て、可哀想でよく涙が出たわ~。口出すとよけい逆上するし」「それから、兄(夫)は不倫して、結婚生活をめちゃめちゃにして、別れると言いながらその不倫相手とでき婚したんよ。前の子どもとはたまに会っていたけど、子どもは思春期になったら荒れちゃって大変だったのよ。結局再婚相手ともうまくいかなくて離婚だもの。私の父親なんてそれで弱ってしまって…病気になってね」
義妹は更に詳しくその時々の状況をしゃべりまくった。
詳細を聞けば聞くほど、耳を覆いたくなるような夫の行為だった。夫の自己中心的な行為が自らの家族を壊していく…。そんな過去の出来事は予想以上に酷かった。私はそんな男を好きになったのか…。我ながら恐くなった。夫は私に対しては「以前の結婚は良くなかった、前の妻はこんなところが悪かった」としか言わなかった。
しかし夫はそんな修羅場の中でも仕事には精を出し、それなりの実績を収めているのだ。家族は混乱状態だったが、職場では何事もなかったように業績を上げる。不思議だった。
今思えば、納得できる。夫は生活上のことを全く意識から切り離して、仕事に没入することができていたから。それが私には「非情」と見えたところでもあった。酷いモラハラを行使しながら、それが夫自身の仕事上に影響を及ぼしてはいないのだ。というのも、例えば家庭に葛藤があったら、どうしてもそのことが気になり、仕事に差し支えがあったり、健康上の問題を生じたりするのではないだろうか。夫は家の中でいくら怒鳴っていても、仕事は淡々とこなしていた。あるいは没入していた。ただ夫は自分の言いたいことを言っているわけだから、負担ではないのかもしれないが。
私はと言えば逆に日常的に夫のモラハラを受け、そのことによって生活仕事全般に渡って、精神的な重圧を感じ続けた。
そして結婚してから特に気がついたことだが、夫はモラハラ以外にも、妙な特徴が多かった。
・まず気に入らない事が起こると非常に被害的に捉えたり歪んだ捉え方をすること。
・物事に対して過剰反応すること。
・非常に嫉妬深い、あるいは心配性過ぎること。
・人の感情に超鈍感か、あるいは敏感すぎること。
・自分の思い通りにいかないと、それが理不尽なことでも我を通そうとすること。
・都合の悪いことはすっかり忘れてしまうこと。
・言うことがコロコロ変わること。次の瞬間言っていることが180°変わっていたりする。
・自らの心身の痛みには過敏に反応すること。些細なことでも即医者にかかった。
・不眠、あるいは寝過ぎる等の極端さ。
・健康おたく。自分の都合のいい健康法をせっせと取り入れていた。
・食べ物への執着
・非現実場面(例えばテレビドラマ)などへの感情移入(テレビドラマを観てよく泣いていた)。
・外の人へは愛想良く朗らかで、身内には常に威嚇、けなし調。
そしてモラハラ。絶えず不機嫌、無視、激昂、詰る、蔑む、馬鹿にする、という連続の日々となる。
私は夫のいい面と、モラハラで見せる冷酷な面とのギャップに苦しんだ。また奇妙と思える夫の行動が不思議だった。これは何なんだろう?どうして同じ人間がこうも変わるのだろうか?どんな理由があるのだろうか?夫の中でいったい何が起こっているのだろうか?
夫は本当は、いったいどんな人間なのだろうか?
「夫は本当は一体どんな人間なんだろうか」という疑問。
ほんとにDV、モラハラ被害者の皆さんが一番知りたい事だと思います。私も知りたいです。
もうすぐ梅雨も明けそうですね。
ところで、ほんっとに夫という人間性に
一貫性を全く感じられなくて
いったいこの人(というか生き物?)は何?って思いました。
考えに考えたあげく出た結論は
「人間じゃなくて、モラ星人だったのです~」…
って言いたくなるくらい人間離れしてますよね。
しかも全国、全世界に共通の行為。
遺伝子レベルでの研究が待たれます…(爆!)
もう少し、ブログで謎解きに励んでみます。
ウメより
元・モラ旦那の行動は、夫婦として年月が経てば経つほどなんだかわけがわからなくなり、どんな人なのかも分からなくなってきますよね。
あいつらは絶対に人間でないと思います。
恐ろしい・・・おぞましい・・・。
この頃すごく蒸し暑くて嫌ですね~!
にゃりんたさんの元夫さんも似てますか~っ!
それはやっぱりモラですね。
そうなんですよね。
にゃりんたさんの言うとおり、
最初は良かったのに、夫婦として年を重ねる毎に
悪くなり、わけわからなくなり…。
こちらはただ混乱するばかりでした。
私も思いましたよ。「この人、人間??」って。
何だかぞっとしますね。
灰色の血でも流れているのではないかしら??
もう少しモラ解剖をしてみます…しかしコワ~イ!
ウメより
今日は激暑でしたね~~。
リンク、ありがとうございます!
にゃりんたさんのところには時折お邪魔するのですが
いつも読み逃げですみません。
こちらにもブックマークさせていただきますね。
共にモラ撲滅をめざしましょう~!
よろしくお願いします~☆
ウメより
「あなたのためだ」といいつつ、傷つけ翻弄しまくる、
「一貫性のなさ」といい、意味不明ぶりといい、やっぱモラだ!!!と確信しました。
ちなみに業績もあげ地位も高い人です。
家庭でもモラ夫かも。
実は私も最初は意気投合していた職場の上司が
日がたつにつれ、モラへと変貌し
酷い目に遭いました。
それにしても、モラは自分の劣等感を隠すために
知識や技術、地位を得ようと必死になりますので
偉い人の中にモラは多いと思いますよ。
他人にまでそのような行動にでる場合、
身内にはもっと酷い行動になると思います。
モラから適度に距離がとれるといいのですが!
モラは、どこでも誰でもあきれるくらい共通点がありますね。
出会ったころはわかりませんが、そのうちにびっくりするような
不可解な行動が多くなりますよね。
そこで、私は「それも個性」「面白い」なんて思ってしまい失敗しましたが
のりこさんのように、途中で気づいて湧かれることができ
本当によかったですね!もう大丈夫ですよ。
これからは、いい男性との出会いがあることを祈っています☆
ウメより