昨年9月に健康福祉常任委員会で市内の障がい者施設を視察した記事を書きましたが、後半の部分を更新していないことに気づき、さっそく続きを紹介していきます(写真が見つからず、字ばっかりですみません)。
◆まちだ地域生活支援センターコラボ
午後はじめにうかがったのは、まちだ地域生活支援センターコラボさん。
2002年に精神障がい者を対象にした生活支援センター事業を開始。市が自称実施の主体で運営は、町田市精神障害者さるびあ会(家族会)が受託をしておこなってきました。
2011年10月に6法人の共同運営による支援センターとなり、地域で生活する精神障がい当事者とその家族に対する支援をおこなっています。
コラボでは、当事者と家族からの相談、オープンスペースにおける居場所づくりを実施しています。オープンスペースでは、パソコン教室、栄養講座、女性同士が交流できるレディースデーなどがおこなわれています。
スペースが狭いなどの課題もあります。保健行政との連携なども図りながら、これまで各法人が蓄積してきたノウハウを共有することで力を発揮していくことができるということでした。
◆ひかり療育園
町田市が運営するひかり療育園。1976年から不就学で重度の在宅障がい者実態調査と訪問指導を兼ねた訪問事業を発足し、1980年にひかり療育園としてスタートしています。
ここでは、生活介護事業・訪問サービス事業や相談支援事業をおこない、私たちが訪れた時には体操などをおこなっていました。
求められている支援の一つである入浴介護。お話の中では、利用者の半分以上の方が入浴を利用しているということでした。
ひかり療育園の方針には、「一人ひとりを大切にし、自己選択・自己決定・自己実現を尊重し支援します」と掲げられています。この施設が、直営でおこなわれている意義はとても大きいものであり、支援体制の充実を含めて今後も重要な役割を果たしていってほしいと思います。
◆放課後等デイサービスボワ・フルール
ボワ・フルールさんは、児童福祉法の施設として、放課後等デイサービス(小学校4年生から中学生まで。現在、中学生は長期休みの対応)を実施しています。
家庭、学校以外で安心して過ごすことができる場所であり、遊びのできる場所であり、発達支援や社会性の獲得するという役割を果たしています。送迎はドアツードアとなっており、非常にニーズの高い事業です。
しかし、実際には需要に対して供給がまったくと言っていいほど追いついていないのが現状で、とりわけ長期休みの対応は厳しいものがあります。また、連携をどうはかっていくかについても、課題があるとおうかがいしました。
また、同じ敷地内に併設されている共同生活介護短期入所施設のあかねとであいも視察させていただきました。いわゆる、グループホームですが、この場所は全室車いす対応であり、定員7名と短期入所1床が併設されています。
事前にアンケートをとった結果、申し込み定員数を大幅に上回る希望があり、ここでも需要と供給のアンバランスがあることがわかったといいます。「親なきあと」の問題をはじめ、障がいのある方が安心して住み続けるためにはこのグループホームは一つのカタチです。
「障がいがあっても、何一つ不自由なく暮らせるように」──ノーマライゼーションという言葉にあるような社会を一歩一歩つくっていくことが切実に求められています。
もちろん「私たちを抜きに、私たちのことを決めないで」(Nothing About Us Without Us)ということが前提です。
(おわり)
┏┓池川友一|日本共産党町田市議会議員
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