障がい者の就労支援の状況について、せりがや会館内の富士福祉会を訪ねました。
富士福祉会は、精神障がい者を対象にした就労支援をおこなっています。支援をしている方からは「障がいを持っていてもサービスを受ける側から、提供する側に」という話がありましたが、一人ひとりに対して丁寧な援助をおこなっていく粘り強い努力が必要な分野です。
◆一人ひとりへ具体的支援
この間、障がい者を支えている親の高齢化問題が切実な課題となっています。70代の子どもを90代の母親が世話をしているというケースも少なくないといいます。
相談支援のマネジメントをおこない、具体的な支援のプログラムをつくっていくことは容易ではないとのこと。せりがや会館では、精神障がいは「Let’s」、身体・知的・発達障がいは「りんく」が支援をおこなっていますが、すべてをせりがや会館だけで吸収していくのではなく、もう少し細かい単位で支援をすることも必要だと思います。
就労先となる会社や事業所の理解という点も必要です。こうした事業所からの相談も受け付けていることも特徴で、実際に就労する場合にも一人ひとりについて具体的に事業所と詰めて話していることから、途中でやめることもないとのこと。こうした細かいケアが求められているのだと実感しました。
現在127人が登録しているとのことですが、潜在的にも「もっと需要がある」ということも話になりました。
◆自立訓練で生活リズムを整えていく
富士福祉会の自立訓練事業をしている「ATOM」。自立訓練と生活介護をつなぐという事業をおこなっています。
まだまだ課題はあるということでしたが、興味深かったのは65歳をすぎるといきなり障害者自立支援から介護保険に変わることで、使えるサービスも大きく転換するということです。
これまでと「違う」ということが、精神障がいの方には「受け入れられにくい」ということもあり、そのつなぎを改善することも求められています。
病院から退院をしてきた方が、日常生活に戻っていくのは大きな困難もともない生活リズムを整えていく支援も非常に重要だといいます。
一人暮らしの方も多いため、よりきめ細かく支援をしていく必要性を感じた視察となりました。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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