
数日前のことになりますが、とあるご縁で広岡達朗さんとお話させていただく機会がありました。
私が紹介するまでもなく、現役時代は巨人の選手として活躍し、その後はヤクルトや西武で監督をされたその人です。
プライベートな空間でしたが、広岡さんからのご好意で少しばかり紹介してもいいと許可をいただきましたので私が学んだことを紹介したいと思います。
一つは、結果に対して「そうならないためにはどうすればいいのかを考える」こと。●●とならないためには、△△という視点を持てということをお話ししてくださいました。
二つは、一点絞り。ヤクルトの監督の時代にまず取り組んだのがピッチャーの改革だったと言います。最初からあれもこれも取り組めば、チグハグになって力が出ないからとのこと。
ピッチャーを育てるために「先発ピッチャー5回まではどんなことがあっても交代させない」と伝えたところ、「監督に任せてもらえた」と選手の行動が大きく変わったというのです。自覚を促すために発した言葉が、生活そのものを変える力になったとお話をされていました。
三つは、色気を出さない、無心でいくこと。数多くの選手を見てきて「色気があるからスランプになる」と断言されていました。広岡さんがコラムを書いておられた時に、編集者から「あと20分で書いて出してほしい」という難題を突きつけられた時に、色気を出すことなく無心で書かないとできないことを実感したと話しておられました。
四つは、基本が大事だということ。体の正面で取ることが基本で、真正面で球を受け取ることができるよう守備範囲を広げておくことが大切なんだと言います。基本ができてこそ応用ができると強調されていました。
そのどれもが、野球に止まらない話。野球の話、人生の話、政治の話…あっという間の時間でした。
最後に広岡さんが私に対して「誰にでも幸せになる権利がある。最後は人間が幸せになることにつながる仕事をしろ」とメッセージを寄せていただきました。
大先輩に失礼にあたることを承知の上ご本人にもお伝えしたのですが、広岡さんは幾多の試練を乗り越えてきたとは思えない、少年のような屈託のない笑顔が本当に素敵な人でした。
※ここに記されている文章は、池川の責任で書き起こしたものです。若干のメモを頼りに書いたものであり、広岡さんのご発言の意図が十分に反映していない部分があるかと思いますが、文責はすべて池川にあることを書き添えておきます。

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