麻雀の思い出（３：緑一色）

役満は狙って出来るものではないし、かといって狙わないとできないものだと思う。この緑一色（リューイーソー）は、見た目に清々しく一度は上がってみたいと思う役満である。
ある時、早いうちに出来上がりまであと２つというところまできたが、その後は入らず、残り３周でお流れという局面で、ついに我慢できず鳴いて清一色に切り替え、發牌を捨ててしまった。
結局その場はお流れになってしまったが、諦めきれずに積んである山を見たところ、鳴かずにいたら緑一色が出来ていたことがわかり、しかも、他の人はみな聴牌（テンパイ）していなかったのである。その後も、何度か緑一色に挑戦したが出来なかった。
人生振り返ってみるに、あの時もう少し我慢していればとか、あの時に動かないでいれば随分変わっていただろうというように、後悔することが何回もあったと思い出される。自分は元来せっかちでじっとしていられない性格であることを痛感するが、歳を取っても直らないものと観念した。