霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

みずほ生活(11:観測機器のトラブル 1/2)

2017-11-29 22:50:37 | 南極の思い出
VLF自然電波観測は、オーロラ発生メカニズムを解明するため、昭和基地や人工衛星等と同時観測をするという重点観測項目の一つです。観測機器が故障やトラブルが発生すると、このような大切な観測ができなくなってしまいますが、みずほ基地ではこの観測装置にトラブルが2度発生しました。
1度目は、越冬開始後3月のテープデッキの故障で、これは昭和基地のものと交換することで対応しました、故障機は昭和基地で修理され復旧しました。
2度目は、私がみずほ基地に来て間もなくアンプの感度が徐々に低下していくという症状が出たのです。完全に故障したなら様々トライできますが、信号は小さくとも一応は観測できているので、もしいろいろいじって故障させてしまうと観測は全く出来なくなるリスクも大きく、校正信号を頻繁に入れることで対処していました。
しかし、これから暗夜になり本格的なオーロラ観測時期を迎えることから、良好なデータを取りたいという思いもつのり、精神的に辛く悩ましい日々を過ごしていました。

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1 コメント

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判断のむずかしい (わさび田のパパゲーノ)
2017-12-03 13:45:54
状況をよく、対処したなあ!

 えらいねえ!!
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